8月29日、インスタグラムは2017年に導入を開始した2段階認証において、認証コードを専用の認証アプリで確認できる新しいオプションを発表した。
2段階認証はアカウントの乗っ取り行為に対して非常に有効な防御策だが、最近では「SIMハッキング」によって認証コードがハッカーの元へ送信され、アカウントを乗っ取られる行為が多発している。
SIMハッキングに効果的な新しい2段階認証
インスタグラムは、“より安全でカンタンにログインできる”としてサードパーティの認証アプリによる2段階認証の提供を開始したと発表した。
これまではSMSで認証コードを受け取る必要があったが、アメリカでは第三者がSIMカードの紛失届を出すなどしてSIMカードが乗っ取られる「SIMハッキング」によって認証コードが盗まれ、インスタグラムなどのアカウントが乗っ取られる行為が問題になっている。このSIMハッキングによるアカウントの乗っ取り行為はインスタグラムが新たに提供を開始した認証アプリをサポートした2段階認証によって防ぐことができる。
また、従来の2段階認証では、インスタグラムに登録していた電話番号が変わって認証コードが受け取れなくなるケースが非常に多い。携帯総合研究所にも定期的に「電話番号が変わってログインできなくなりました。どうすればいいですか?」との問い合わせが届く。問題を解消するにはインスタグラムに問い合わせてアカウントが自分の所有物であることを証明すると再ログインが可能になるが、ユーザーも運営側も手間でしょうがない。
認証アプリによる2段階認証を利用するには、プロファイル画面を表示してメニューアイコンをタップする。「設定」を選択して「2段階認証」に進み「認証アプリ」を選択する。すでにスマートフォンに認証アプリがインストールされている場合は、自動で認証アプリを認識して認証コードを送信する。スマートフォンに認証アプリがインストールされていない場合はApp StoreまたはGoogle Playストアからダウンロードしてから設定を行う。認証コードを認証アプリで確認し、インスタグラムアプリに戻ってコードを入力すると、認証アプリによる2段階認証が有効になる。
なお、認証アプリによる2段階認証は、今後数週間をかけて順次利用可能になる。
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