アメリカで発売されたiPhone 14シリーズでは、すべての機種からSIMカードトレイが取り除かれました。
SIMカードトレイを廃止した理由についてAppleは盗難や紛失したiPhoneからSIMを取り出すことができないというセキュリティにあると説明しています。
米国での評価は良いも悪いも半々のようですが、今年秋に発売が噂される新型iPhone(仮称:iPhone 15)では、SIMカードの廃止を米国外に拡大させるようです。
SIMカードトレイ廃止のサインは「eSIMクイック転送機能」にアリ?
フランスのMacGenerationが、今年フランスで販売されるiPhone 15シリーズがカードトレイのないモデルになる可能性があると報じています。
MacRumorsが指摘するようにフランスで販売されているモデル番号A2890のiPhone 14 Proが、イギリス、アイルランド、ドイツ、イタリア、スペイン、ポルトガル、オーストリア、ポーランド、オランダ、ベルギー、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、スイスなど多くの国で販売されていることを考えると、(今回の報道が事実であれば)フランス以外の国でもSIMカードトレイのないモデルが販売される可能性は高そう。
一方でCADデータをもとに作成されたiPhone 15シリーズの画像には、SIMカードトレイがはっきりと写っていることから、SIMカードトレイが一斉に廃止されるわけではないようです。
AppleはSIMカードトレイを廃止しても問題のない国に限定しながら、SIMカードトレイの廃止を拡大していくのでしょう。日本ではどうでしょうか。
すでにiPhoneを取り扱う携帯4社でもiPhoneをeSIMで新規契約できます。
ただし、機種変更や端末だけを買い替える時に必要なSIMカードをeSIMにiOSから変換できる「eSIMクイック転送機能」については、KDDIのau、UQ mobile、povo2.0、楽天モバイルが提供していますが、ドコモとソフトバンクでは利用できません。
この機能が4社から提供されることが日本でSIMカードトレイ廃止モデルが販売される条件になりそう。現在利用できないドコモとソフトバンクについてもiPhone 15の発売に合わせて用意する可能性はあるでしょう。
iPhone 15シリーズの発売は9月と噂されているため、それまでにドコモとソフトバンクがeSIMクイック転送機能に対応する場合は、日本版のiPhoneでもSIMカードトレイが廃止されるサインになりそうです。
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