iPhone 15は4機種全てUSB-Cに?ProはUSB/Thunderbolt 3搭載で転送速度も高速化
EUがスマートフォンなどにおいてUSB-Cの搭載を義務付ける法案が正式に可決されたことで、2024年末までにAppleはiPhoneからLightning端子を除去してUSB-Cに置き換える必要があります。
AppleはEUで発売するiPhoneだけにUSB-Cを搭載する可能性もありますが、現時点では報じられていません。
Proなど上位機種だけにUSB-Cを搭載するのではないかという声も聞かれますが、Appleの未発表製品について信頼度の高いアナリストMing-Chi KuoはiPhone 15シリーズ全機種にUSB-Cが搭載されるとレポートしています。
USB 2.0のまま価格を抑える下位モデル2機種
Ming-Chi Kuoによると、2023年後半に発売される新型iPhoneは全機種でLightningが廃止されてUSB-Cに変更されるとのこと。
ただし、上位モデルと下位モデルの差別化としてiPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Max(iPhone 15 Ultraの噂も)は高速転送に対応するものの、iPhone 15とiPhone 15 PlusはLightningと同じUSB 2.0のUSB-Cになると伝えています。
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— 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) (@mingchikuo) November 17, 2022
2H23 new high-end iPhones' wired transfer speed will likely improve markedly, benefiting the growth of the high-speed transfer IC design industry. Apple's existing suppliers (e.g., Parade, Asmedia, Genesys Logic, Renesas, etc.) are expected to be leading beneficiaries.
上位モデルのiPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxには、少なくともUSB 3.2またはThunderbolt 3のUSB-C端子が搭載される可能性があるようです。
転送速度が480Mbpsの下位モデルに対して、USB 3.2 Gen1の場合は5Gbps、Gen2の場合は10Gbps、Gen2x2の場合は20Gbps、Thunderbolt 3の場合は最大40Gbpsの高速転送が可能になります。
今の時代、データの転送はAirDropや5G、Wi-Fiなどを使って転送することがほとんどですが、電波状況が良くない時、今すぐにデータを転送したい時、安定的に転送したい時は有線ケーブルを使った転送が最適です。
iPhoneのデータをMacにバックアップしたり、1枚あたり100MBになることもある48MP RAWで撮影した大量の写真、4K動画などをMacやiPadに転送する時に高速転送は役立つはず。Kuoは映像出力のユーザーエクスペリエンスも大幅に向上するとしています。
上位モデルと下位モデルの転送速度を差別化することは妥当な判断だと思います。
Appleが今年発売した第10世代のiPadもLightningを廃止してUSB-C化されましたが、バージョンはUSB 2.0で転送速度は変わっていません。
最も安いエントリーモデルのiPadを買い求める人は、カメラやMacと直接繋いで大容量のデータ転送を頻繁に行う時のストレスが軽減されるよりも価格を重視するはず。それは下位モデルのiPhone 15やiPhone 15 Plusを買い求める人も変わらないでしょう。
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