2021年度第4四半期の業績が過去最高を記録したものの、半導体不足の影響によって市場予想を下回ったApple。ソフトバンクは十分な量のiPadを仕入れることができず、楽天モバイルは基地局整備が遅れ、GoogleはPixel 5aを日本とアメリカでしか販売できないなど、特に今年春から携帯業界に大きな影響を及ぼし始めているようです。
半導体不足の解消見込みが立たないなかで、Apple製品の生産を請け負い、iPhoneの主要サプライヤーであるFoxconnは“半導体不足が来年後半まで続く”と述べ、これまでの予想を上回るほど長期化する可能性があるようです。
iPad mini 6は4-5週間待ち
Appleは2021年度第4四半期の業績発表の際に、半導体不足と生産上の制約によってiPhone、iPad、Apple Watch、Macなどすべての製品が影響を受け、売上高において60億ドルーー約6800億円の影響を受けたと報告していました。
生産上の問題については解消したものの、半導体不足については今後も続くと予想し、2022年度第1四半期に与える影響は60億ドルよりも大きくなるとの見通しを示しています。
今年秋に発表された新製品の在庫状況を確認してみると、Apple公式サイトではiPad mini 6が4−5週間待ち、iPhone 13 Pro|13 Pro Maxは2−3週間待ち、Apple Watch Series 7とMacBook Proは3-4週間待ち(64GBカスタムで6-8週間待ち)と、半導体不足の影響を感じられる長い列ができているようです。
製造を手がけるFoxconnも半導体不足を理由に第4四半期の売上高が前年比で15%以上減少すると予想し、世界的な半導体不足が来年後半まで続く可能性があると報告。つまり、iPhone 14やiPhone SE3、iPad Pro、Apple Watch Series 8、AirPods Pro 2、Mac mini、MacBook Airといった2022年発売が予想される新商品にまで影響を及ぼす可能性があるようです。
同日開いた決算会見で「半導体不足はもともと22年4~6月期まで続くと予測していたが、22年後半まで続くだろう。(先端品ではない)汎用の半導体の不足が続いている。例えば電源用の半導体が足りない」と語った。生産したくても半導体を調達できず、主力のiPhoneの完成品をつくれない状況だ。
- 引用元
- 日本経済新聞
もちろん半導体不足の影響を受けるのはAppleだけではなく他のメーカーも同じ。Google StoreでもPixel 6|6 Proにおいて在庫なしのモデルが出ていて、来年発売が予想されるPixel 6aシリーズや折りたたみスマートフォン「Pixel Fold」についても発売時期や販売地域に影響を及ぼすかもしれません。
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