Qi2、iPhone 14とiPhone 13も最大15W出力の高速充電が可能:Ankerが明らかに
Qi2はワイヤレス充電技術の新バージョンで、早く安定してデバイスを充電することが可能です。主な進化点は、最大15ワットの出力と高速充電の実現、さらに進化した熱管理機能によるデバイスの過熱防止です。また、デバイス間の通信が向上し、充電の効率性が大幅にアップしました。ただし、Qi2に対応した充電器とデバイスが必要です。
Appleが公開したiOS 17.2のリリースノートからiPhone 14シリーズ、iPhone 13シリーズといった旧端末も次世代のワイヤレス充電規格「Qi2」に対応することが明らかになりました。
MagSafeの技術がベースになっているQi2では、マグネットを活用することで充電器とスマホに内蔵された充電コイルがピッタリ吸着して高い効率でワイヤレス充電が可能。MagSafeに比べて安い価格で充電器を入手できる見込みです。
発売時からQi2対応と案内されていたiPhone 15シリーズについては、Appleが最大15W出力による高速ワイヤレス充電が可能なことを認める一方で、旧モデルでは差別化や技術的な問題で出力が制限されることも考えられましたが、その心配の必要はないようです。
The VergeがQi2対応のワイヤレス充電器やモバイルバッテリーを発表したAnkerに問い合わせたところ、iPhone 15、iPhone 14、iPhone 13シリーズすべてで15W出力の高速充電が可能になることが確認されたと伝えています。
あとはQi2対応のワイヤレス充電器の発売が待たれるところですが、現時点で100以上のデバイスが認証待ちになっており、Ankerは日本での発売時期を2024年春ごろとしています。
Qi2が登場してもMagSafe対応のワイヤレス充電器をすでに利用していて、iPhoneしか利用していないのであれば、わざわざQi2対応のワイヤレス充電器に買い替える必要はありません。
ただ、これからワイヤレス充電を導入しようと思っている人にとっては、これまでよりも安価に導入することが可能になります。
iPhoneユーザーよりもQi2の恩恵を受けるのはAndroidユーザーです。
これまでになかった(追加パーツが必要だった)マグネットを活用したワイヤレス充電規格の登場によって、充電器はもちろんスマホリングなどのアクセサリも多様化することが予想されます。
また、家族でiPhoneとAndroidの両方を利用している場合は、1台のワイヤレス充電器で両方のスマートフォンを高い効率でワイヤレス充電できるようになります。
残念ながら現時点でQi2に対応したAndroidスマートフォンは存在していないようです。おそらく来年以降に登場することになるでしょう。
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