約20年にわたってAppleユーザーに愛されてきた「iTunes」がついに終了する。Appleが開発者向けのイベント「WWDC 2019」のキーノート内で正式発表した。
「iTunes」は、今から19年前にAppleがCasady & Greene製のSoundJam MPを買収し、ソフトウェアに改良を加えて翌年の2001年にリリースされた。
「Apple Music」「Podcast」「Apple TV」
次期macOS Catalinaでは、iTunesが「Apple Music」「Podcast」「Apple TV」の3つに分割される。
iTunesは音楽や動画、ポッドキャスト以外にもiPhoneやiPad、iPod touchをアップデート/バックアップ/リストアできる機能を備えていたが、macOS Catalinaにデバイスを接続すると、Finderのサイドバーに表示され、バックアップ/アップデート/リストアなどが利用できる。
一方でWindows向けのiTunesは今後も存続するようだ。macOSのiTunesのみが廃止される理由としては、iTunesの分割が「iOS」や「iPadOS」に合わせたものであることやiPadアプリをmacOS向けにカンタンに移植できる「Project Catalyst」の存在だろう。
「Apple Music」「Podcast」「Apple TV」は、すでにiOSアプリが存在していることから「Project Catalyst」によってmacOS向けのアプリがリリースされることが考えられる。
UPDATE:2019/06/05 17:20初出時、バックアップなどの機能はミュージックアプリに引き継がれるとお伝えしましたが、正しくはFinderアプリです。お詫びして訂正いたします。
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