Microsoftの2画面スマートフォンSurface Duoシリーズは、明らかに優れたコンセプトを持っている一方で、高額すぎる価格と不具合の多さにカンタンに手を出すことができません。
これを解消するためにMicrosoftは、“Cronos”というコードネームで低価格な折りたたみスマホを開発したものの、何らかの理由で発売を中止にしていたようです。
世に出ることのなかった幻の低価格版Surface DuoがeBayに出品されていたことも確認されています。
2022年後半に発売予定も中止に
Windows Centralによると、低価格版Surface Duoは2022年後半の発売に向けて開発されていたとのこと。
中の上に位置するQualcomm製のチップセット、デュアルカメラ、 端末を開かなくても通知を確認できるカーブエッジを活用したGlance Bar非対応のフラットディスプレイ、フルプラスチックのボディといった値下げが可能な要素を詰め込む計画だったようです。
“Cronos” | Surface Duo 2 |
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ミッドハイのQualcommチップ | Snapdragon 888 |
デュアルカメラ | トリプルカメラ |
フラットディスプレイ | リフレッシュレート90Hzのカーブエッジディスプレイ |
フルプラスチックのボディ | プラスチックとガラスのボディ |
不明 | 184,580円 |
“Cronos”がどれぐらいの価格で販売予定だったのかは不明ですが、10万円を切れば大きなインパクトがあったかもしれません。
Microsoftが発売を中止した理由については、2023年後半に発売予定のSurface Duo 3の開発に注力するためと伝えられています。
つまり、Surface Duoのナンバリングモデルは今年発売されない予定で、直近では今年後半に配信を計画しているAndroid 12 Lに注力しているそうです。
Android 12 Lは、スマートフォン向けに設計されたホーム画面やロック画面、通知画面、設定画面の表示をタブレットなどの大画面に合わせて拡大するだけでなく、より美しく表示するよう最適化されたバージョンで、2画面スマホ、折りたたみスマホ、タブレット向けのビッグアップデート。これまでMicrosoftは多くの不具合を出しているだけに、より慎重になっているのかもしれません。
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