3月8日、Googleがタブレットと折りたたみスマートフォンに最適化されたOS「Android 12L」を正式発表しました。
今日配信のアップデートによってPixel 3a〜5aでも利用できるほか、Pixel 6|6 Proにも後日配信予定。
さらに、今年後半にはSamsungやMicrosoft、Lenovoが発売しているタブレットや折りたたみスマートフォン向けにもAndroid 12Lへのアップデートが配信される予定です。
Androidの最大の弱点を改善する大規模アップデート
Android 12Lは大画面に最適化されたAndroid 12の後継バージョンで、Androidの最大の弱点を改善する大規模アップデートです。
Android 12Lによって、スマートフォン向けに設計されたホーム画面やロック画面、通知画面、設定画面の表示をタブレットなどの大画面に合わせて拡大するだけでなく、より美しく表示するよう最適化されています。
大画面で使いやすい2列レイアウトを導入
GoogleがAndroidユーザーから得たフィードバックによれば、通知画面を開く理由は通知の確認と消去とのことで、Android 12Lでは通知とクイック設定パネルを専用の列に分けて表示します。
設定画面も2列のレイアウトを導入することで、左の列のナビゲーションパネルで項目を選択すると右側に詳細な設定内容を表示。画面を行ったり来たりせずスムーズに設定を変更できます。例えば、タブレットの壁紙を変更したい場合は、左側のナビゲーションパネルで「壁紙とスタイル」を選択して、右側のパネルで好みに合わせて壁紙を変更するといった操作が画面遷移をすることなく可能になります。
アプリの同時起動や切り替えが簡単な新しいタスクバー
Android 12Lでは、マルチタスクに対応したタスクバーが追加されます。
タスクバーから最大6つのアプリを起動したり、別のアプリに切り替えられるほか、アプリをメインビューにドラッグ&ドロップすると、画面分割モードになって2つのアプリを同時に起動できます。
例えば、YouTubeで動画を見ながらChromeでブラウジングしたり、Googleマップを場所を確認したながらChromeで旅行の宿泊先を探すといったことも可能です。
その他&スマートフォンに提供される新機能
そのほかにもAndroid 12Lでは、画面分割したタスクがアプリスイッチャーに反映され、グリッド表示が導入されます。
また、Pixelスマートフォンでは、クイック設定にて設定パネルをタップすると、カード形式ではなくポップアップ形式でトグルボタンが表示されるほか、ホーム画面を長押しすると最近設定した5枚の壁紙が表示されてすぐに変更することも可能に。
Googleがブログにて公開したAndroid 12Lの新機能と変更点は限定的ですが、以下の記事にてAndroid 12Lの詳細をまとめています。
今年後半にはPixel以外にも提供
記事の冒頭でも書いたとおり、Android 12LはSamsungやMicrosoft、Lenovoが発売しているタブレットや折りたたみスマートフォン向けに今年後半にアップデートが配信される予定です。
具体的な機種名は書かれていないものの、ベータ版が提供されていたLenovoのP12 Proタブレット、SamsungのGalaxy Z FoldシリーズとMicrosoftのSurface Duoシリーズにアップデートが配信される可能性は高いでしょう。
なお、GoogleはAndroid 13以降も、大画面のデバイスを最大限に活用できるために取り組んでいくとしています。
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