アップルがiOS 9へのアップデートを配信してから数時間後にGoogle Playストアで公開した「Move to iOS」は、AndroidからiPhoneへサクッと移行できるアプリで、アップルが初めて開発したAndroidアプリということやそれをグーグルがよく承認してGoogle Playストアで公開したな、ということで注目を集めました。
実はこの「Move to iOS」は、アップルのエンジニアが一からコードを書いて開発されたわけではなく、既存アプリをベースにコピペで作られたアプリだったようです。
「Move to iOS」の大半のコードがCopy My Dataと共有されている
Androidの情報を配信するPHANDROIDによると、アップルが最初に開発したと報じられた「Move to iOS」のコードには、“com.mediamushroom.copymydata”という識別子が散見され、ほとんどのコードが共有されている(同一)とのこと。
If we take a look under the hood of Apple’s Move to iOS app, we see the package name is package=”com.apple.movetoios” while the android:name is still set to android:name=”com.mediamushroom.copymydata”.
That’s just the tip of the iceberg. The two applications share a vast majority of code and functionality.
引用元:Apple’s first Android app wasn’t made by Apple, it’s just a clone of an existing app
引用元:Phandroid
補足しておくと、識別子に含まれるMedia Mushroomは、データ移行系のアプリを開発するアプリメーカーでGoogle Play StoreやApp Storeに複数のアプリを公開しています。Copy My DataというのはMedia Mushroomによって開発されたデータ移行のアプリケーションです。
この「Copy My Data」というアプリケーションは、AndroidからiOSへのデータ移行を行う際の推奨アプリとしてアップルのサイト上で紹介されているモノ。
そういった経緯も含めて考えると、アップルが初めて開発したとされていた「Move to iOS」は「Copy My Data」をベースに開発されたアプリケーションであると言えそうです。
ちなみに、両アプリの違いは、アップルのアートワーク追加、ライセンス表記、Media Mushroom開発によるUIの削除とPHANDROIDは報じています。
ただ、アップル自身は自社が開発したとも言ってませんし、コンテストに応募して賞金を得ようとしていたわけでもありません。Media Mushroomとアップルの間で契約をかわして開発されたアプリのはずで、決して悪意あるパクリではありません。しかし、アップルが初めて開発したAndroidアプリとは言えないかもしれません。
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