新型コロナウイルス感染拡大に伴うリモートワークやオンライン授業の増加によって需要が伸びるタブレット市場。
これを受けてGoogleは大画面に最適化したAndroid 12LをリリースしてAndroidタブレットの弱点を補強。来年にはPixel Tabletも発売する予定です。
XiaomiやSamsungといったAndroidメーカーもタブレットの強化に本腰を入れるなか、OPPOも初の日本向けタブレットとなる「OPPO Pad Air」を発売しました。
OPPO
エンタメ消費にちょうど良い格安タブレット
OPPO Pad Airは、10.3インチのIPS液晶ディスプレイを搭載したタブレット。動画を見るのにちょうど良いサイズ感です。
厚さ6.9mmかつ440gのボディは、OPPOいわくタブレット端末としてトップクラスの薄型軽量デザインとのこと。自宅のソファで動画を見るのはもちろん、外に持ち出して電子書籍を読むのも快適です。
カラーはナイトグレーの1色。背面はOPPO独自の加工技術「OPPO Glow」が施されたツートーン。指紋が付きにくいサラサラな質感はデザインも実用面も優れています。
手で持った時に誤操作が起きないほどのちょうど良い厚みのある黒いフチで囲まれたディスプレイの解像度は2K(2,000×1,200ピクセル)で、10億色もの色を用いた鮮やかな色彩表現が可能。
画面の縦横比は5:3でiPadと比較すると横長。電子書籍も映画もドラマもバラエティも上下左右に表示される余白が小さく集中しやすい解像度です。
Widevine L1対応のため、AmazonプライムビデオやDisney+でもHD以上の高画質で楽しめます。
左右対称に配置されたクアッドスピーカーは、映画館でも採用されている立体音響のドルビーアトモスにも対応。3万円台のタブレットながら音圧が強く、迫力のある低音が楽しめます。
バッテリーは大容量の7,100mAh。18Wの急速充電によって1時間で50%まで充電が可能。フル充電には2時間30分が必要です。
フロントカメラは低解像度の5メガピクセル。タブレット横向きにした時にカメラが真ん中に位置するため、通話する相手とも目線が合いやすい仕様。スタンド付きの純正カバーを利用することで、動画視聴やビデオ会議がより快適に利用できます。
チップセットは、エントリーモデルのスマートフォンにも搭載されるSnapdragon 680で、Apexモバイルをプレイしてみましたが、推奨画質はスムーズでポリゴンのような映像で敵を視認するのが難しく、操作可能なものの快適とまではいかないガクガク感があります。
ただ、設定で画質をノーマル(オリジナルは未対応)に変更し、フレームレートを高に引き上げてプレイしても操作感は大きく変わりません。
スタンド付きカバーは用意されていますが、キーボードスタンドや専用のペンデバイス超低価格かつアクセサリはないため、ウェブ・動画・音楽・電子書籍といった使い方がメインのエンタメ消費タブレットです。
Androidのバージョンは12。
大画面に最適化されたAndroid 12Lではないため、通知シェードやロック画面、アプリ履歴、設定画面はシングルラインのレイアウトで、タスクバーからアプリをドラッグして画面分割機能を利用するといった操作もできません。
OPPO Pad Airとセット買いでも5万円台の4Gスマホ「OPPO A77」
OPPOは同時期に24,800円で買えるエントリーモデルの4Gスマートフォン「OPPO A77」も発売しています。
OPPO Pad Airと同様に薄さ8mm、重さ187gの薄型軽量デザインで、背面には独自加工の「OPPO Glow」を採用したボディはサラサラな質感で指紋や汚れが付きにくい仕上げ。
右側の側面に指紋認証を搭載。デザインの質感は2万円半ばとは思えないほどのクオリティです。
薄型軽量ながら画面サイズは6.5インチのビッグスクリーンでバッテリーは大容量の5,000mAhを搭載。
解像度は精細さを感じない1,612×720ピクセルのHD+で、液晶らしい鮮やかさの乏しい画質。リフレッシュレートは60Hzで、解像度の低さもあって電池消費量が小さく電池持ちはかなり優秀。画面の明るさを最大にしてYouTubeの動画を2時間視聴したところ、48%から30%にダウンしました。
パッケージに同梱されているOPPO独自の急速充電技術に対応した充電器を使用すると、15分間で25%の急速充電が可能。フル充電までに1時間足らずという驚異的な速さです。
背面には50メガピクセルの広角カメラと2メガピクセルの深度カメラ、8メガピクセルのフロントカメラが搭載されています。
広角カメラで試しに何枚か撮影してみましたが、画質はやはりエントリーモデルレベルで、画質にこだわりはなく思い出を記録できれば良いという人向けでしょうか。
チップセットは「MediaTek Helio G35」を搭載しています。
全体的にもっさりしていて、入力した文字が画面に反映されるまでワンクッションあります。クイックレスポンスが必要なGoogleマップでの経路検索は特にストレスを感じるほど。
スマートフォンでは基本的にカメラと電話、動画が見れれば良い、TwitterやLINEなどのSNSが利用できれば良い。ゲームやGoogleマップなどの重たい処理や大画面が必要なアプリはタブレットーーそれこそOPPO Pad Airで良いという人に良いかもしれません。
なお、おサイフケータイ、FeliCa、NFC、eSIMには非対応。デュアルSIMとIP54には対応しています。
OPPO Pad Airとの連携機能はどうでしょうか。
例えば、同じApple IDでサインインしたiPhoneとiPadでは、コピーしたテキストを共有できるユニバーサルクリップボードや、進行中の作業を別のデバイスからスムーズに継続できる「Handoff」、SMS/MMSの転送機能などが用意されています。
OPPOデバイスでは、同じHeyTapアカウント(旧OPPO ID)でサインインしたアカウントにて、写真、連絡先、レコーダー、プライベートフォルダ、Wi-Fiの接続情報を同期するサービスや家族グループを作ってクラウドストレージを共有する「ファミリー共有機能」を利用できるHeyTapクラウドが用意されていますが、デバイス間の連携機能はない普通のクラウドサービスです。
残念ながら無料で利用できるストレージは0GB。利用するには50GB・120GB・1024GBの有料プランに加入する必要があります。
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