Photo by ROZETKED
Googleは11月に「Pixel 3」と「Pixel 3 XL」の2機種を発売した。カメラが高く評価されていて、特に夜景撮影モードの「Night Sight」は他のスマートフォンができないような機械学習による驚異的な夜景撮影を実現している。
しかし、価格が高い。Pixel 3は9.5万円〜、Pixel 3 XLは12万円〜に設定されている。そんな人に朗報、Googleは比較的価格の安い「Pixel 3 Lite」を開発しているようだ。
2019年3月までに「Pixel 3 Lite」が発売か
Pixelのコンパクトモデルおよび低価格モデルの噂が出始めたのは2017年。Pixel 2シリーズが発表される前に、性能を低く抑え、価格を大幅に安く設定した廉価モデル「Pixel 2B」が発売されると報じられたが、Googleは「Pixelは今年もプレミアム路線で販売する」と明言したことから存在が強く否定された。
しかし、今年の春に再び低価格のPixelスマートフォンに関する噂が立つ。インドの小売業者からの情報として、Googleが夏にミッドレンジのPixelスマートフォンをインドなど新興市場向けに販売する計画があると報じられたのだ。インドの小売業者はGoogleの幹部から消費者製品の拡大計画に関する説明を受けた、とまで報じられたがGoogleが10月に開催したPixel 3/Pixel 3 XLの発表会ではお披露目されなかった。
今度こそ本物のようだ。発売前にPixel 3 XLを入手し、世界最高のシングルレンズカメラで撮影した写真を世界中に公開したロシアのブロガーが匿名の情報源から「Pixel 3 Lite」とされるコンパクトモデルの写真や情報を入手し公開した。
コードネーム「Sargo」とされるPixel 3 Liteは、右サイドに明るい黄緑色の電源ボタンを備え、左側にSIMカードのスロットを備える。ホワイトカラーにおけるPixel 3/Pixel 3 XLの電源ボタンは鮮やかな緑色で、SIMカードスロットはボトム側に搭載されているなどの違いがある。デュアルスピーカーはフロントではなく、第2のスピーカーはボトム側に移動するようだ。一部ユーザーにとっての大きな朗報はトップにイヤホン端子を搭載していることだろう。
プラスチックで構成されるボディにはPixel 3とほぼ同じ5.56インチ、(2,220×1,080ピクセル)のディスプレイが搭載される。残念ながらコンパクトモデルではないが、Pixel 3は十分片手で操作できるサイズ感だ。チップセットはミッドレンジ向けのオクタコアプロセッサ「Snapdragon 670」でメモリ(RAM)は4GB、ストレージは32GBでmicroSDカードは利用できない。
カメラは12メガピクセルと8メガピクセルのフロントカメラを備える。高いカメラの品質はPixel 3と同じだそうだ。これはAIとソフトウェアで強化されたGoogleカメラの強みだろう。バッテリー容量は2,915mAh。充電スピードは不明だが、Snapdragon 670はQuick Charge 4+をサポートしている。
Pixel 3 Liteの写真10枚と情報を公開したROZETKEDはPixel 3 Liteの価格を400ドル〜500ドル――4.5万円〜5.6万円、発売日は2018年末または2019年第1四半期になると予想している。