日本時間11月5日に配信されたAndroidの月次アップデート。セキュリティアップデートがメインだが、Pixelスマートフォン向けにはいくつかの機能改善を含むアップデートも実施された。
その中には画面をなめらかに表示する「スムーズディスプレイ」の改善も含まれており、動作範囲が大幅に拡大されたようだ。
目の疲れも軽減される「スムーズディスプレイ」
「Pixel 4」の目玉機能として追加された「スムーズディスプレイ」は、1秒間における画面の更新回数を60回から90回に増やして画面をなめらかに表示するというもの。動きの激しいゲームアプリをプレイしたり、対応動画を視聴するとき、画面をスクロールしたときに確かな効果を実感できる。
目の疲れも軽減されるため、長時間スマートフォンを触る人には嬉しい機能だ。
しかし、「スムーズディスプレイ」には複雑な動作制限が存在していた。まずディスプレイの輝度によって動作が制限される。ユーザーの検証によって輝度が75%未満の場合はオフになることがわかっていたが、周囲の明るさによってはしきい値も変動することが明らかに。さらに、ポケモンGOやGoogleマップなどブラックリストに登録されたアプリでは一切動作しない。
この制限が明らかになると世界中のユーザーが反発。Googleは動作制限を実施していた理由に電池消費量をあげてバッテリーセーバーがオンになっている時や24fpsまたは30fpsで撮影された動画などの特定のコンテンツによっても動作を制限していることを明らかにし、今後のアップデートで改善することを約束していた。
- ディスプレイの輝度が75%未満では動作しない
- 周囲の明るさによってしきい値が変化
- ブラックリストに登録されたアプリでは動作しない
- GoogleマップやポケモンGOなど
- 特定の動画コンテンツの視聴時
- 24pfsおよび30fpsで撮影された動画
このアップデートが11月5日に配信された月次アップデートだ。改善内容は明かされていないが、9to5Googleは「Pixel 4 XL」においてアップデート前は駆動時間の70時間のうち2時間しか動作していなかったが、アップデート後は24時間まで大幅に増加したと報告。
「Pixel 4」のディスプレイ輝度を50%以下に固定して利用している別ユーザーの報告によれば、アップデート前は輝度がしきい値の75%を大きく下回っているため、オフになっていたが、アップデート後に有効になり、使用時間の20%で「スムーズディスプレイ」が動作するなど大きな変化が見られたそうだ。
スムーズディスプレイの動作状況はユーザーによって異なるが、小さくない改善が実施されたことは間違いないようだ。
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