Pixel 4、ポケモンGOやGoogleマップなど「スムーズディスプレイ」の動作対象外に
「Pixel 4」には、動きの激しいゲームアプリや多用するスクロール操作時に、なめらかに映像・画面を表示する新機能「スムーズディスプレイ」が搭載されている。
ただ、スムーズディスプレイには多くの制限が存在していて、すべての場面で画面がなめらかに表示されるわけではないようだ。ディスプレイの輝度や周りの明るさ、利用しているアプリによっても動作が変化する複雑な仕様になっていることがわかった。
画面と周囲の明るさで機能が強制オフに
Pixel 4の発売直後、設定画面で有効にしているにも関わらず、ディスプレイの輝度によってスムーズディスプレイのオン/オフが切り替わることがRedditで報告された。その後、ADBのログを用いた検証でディスプレイの輝度が75%を境にオン/オフが切り替わることが判明している。
スムーズディスプレイが制限されている理由について、多くのユーザーがバッテリーが影響しているのではないかと疑った。というのもコンパクトなPixel 4のバッテリー容量は他のフラグシップモデルに比べて少ない2,800mAhと少なく、海外メディアのレビューでは電池持ちが酷評されているためだ(モーションセンスが利用できない日本版では特に電池持ちの悪さは感じない)
ただ、Android 10のソースコードから抜粋されたコメントによると、表示するコンテンツによってスムーズディスプレイが動的に切り替わる時(対応しない動画などのコンテンツ表示時はオフになる)に、ベンダーが製造したディスプレイの仕様によって画面にちらつきが発生するという。また、人の目はディスプレイや周囲が暗い状況ではちらつきにより敏感になるそうだ。
このちらつきを防ぐために、ディスプレイの輝度が高い時のみスムーズディスプレイをオンにしているという。また、オン/オフのしきい値が75%と前述したが、周囲が暗い場合はさらにディスプレイの輝度を上げる必要があるとのこと。
アプリによってオフにするブラックリストも見つかる
ディスプレイの輝度と周囲の明るさに加えて、アプリごとの制限が存在することも新たに判明した。
使用しているアプリによってスムーズディスプレイを強制的にオフにする“ブラックリスト”をソースコードから発見。ブラックリストには、GoogleマップやポケモンGO、Waze、WeChatが含まれているようだ。ソースコードのコメントによると、スムーズディスプレイがオンになるとこれらのアプリが正常に動作しないという。関係しているか不明だが、手元のPixel 4でもパワプロアプリにて突然画面の描画が高速になって相手ピッチャーがいきなり豪速球を投げ込んでくるバグを何度か体験している。
Googleは、電池持ちを考慮してスムーズディスプレイが必要でない場面ではオフにする仕様が存在し、バッテリーセーバーがオンになっている時や24fpsまたは30fpsで撮影された動画などの特定のコンテンツ、さまざまな明るさや周囲の状況などではスムーズディスプレイをオフにする制限があることを認め、今後数週間のうちにアップデートによって機能改善を行うことを明らかにしている。
アップデートでしきい値を緩和するのか、ユーザーが自由にしきい値を変更できるのか、どういった改善が実施されるのかはわからない。なお、常にスムーズディスプレイをオンにしたい場合は開発者モードから強制オンにすることも可能だ。
- 1. 開発者向けオプションを有効にする
- 1-1. 設定画面から「デバイス情報」に進む
- 1-2. 「ビルド番号」を連続でタップして開発者モードをオンにする
- 2. スムーズディスプレイを強制オンにする
- 2-1. 設定画面から「システム」に進む
- 2-2. 「詳細設定」をタップ
- 2-3. 「開発者向けオプション」を選択
- 2-4. 「Force 90 Hz refresh rate」に進む
- 2-5. スイッチをオンにする
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