6月3日に開催されるオンライン限定イベント“The Beta Launch Show”での発表後、6月5日に発売と報じられているGoogleの次期ミッドレンジスマートフォン「Pixel 4a」
これまでにスペックや販売価格、実機で撮影した写真までリークされているが、新たに詳細なベンチマークスコアと電池持ちに関するレポートが公開されて丸裸にされている。
GPUの性能はPixel 3 XLの50〜60%程度
発売前に入手した「Pixel 4a」の実機で撮影した写真を多数公開しているTecnoLike PlusのJulio Lussonが、XDA-Developers経由でベンチマークスコアを公開した。
ベンチマークスコアを計測した「Pixel 4a」はハードウェア、ソフトウェアともに完成版ではないため製品版はさらにスコアが改善されている可能性がある。
2.2GHzの高性能コア2つと1.8GHzの省電力コア6つのオクタコアプロセッサとGPUにAdreno 618を内容したチップセット「Snapdragon 730」と6GBメモリを搭載した「Pixel 4a」のベンチマークスコアはAnTuTuで268973点を記録。Pixel 3 XLよりも若干低いが、昨年発売されたPixel 3aの192779点に比べて大きく飛躍している。
Pixel 4aのウィークポイントはGPUのようだ。XDA-Developersによれば、「Pixel 4a」はGPUを除くほぼすべてのテストでPixel 3 XLを上回ったとのこと。それにも関わらず総合的なスコアが同等になった原因はPixel 3 XLの半分ほどしかないGPUの性能にあるようだ。3Dゲームなどで利用されるOpenGL APIのスコアを計測できるGFX BenchでもPixel 3 XLの半分以下になっている。高グラフィックのゲームアプリに向いたスマートフォンとは言えない。
機械的なスコアではなく実際の利用にフォーカスして性能を数値化するPCMarkにおいてもPixel 3aを大きく上回った。AnTuTuとは違ってPixel 3 XLを下回っているが、Pixel 4との差は明らかに小さくなっている。
ベンチマークスコアはただの数値に過ぎず、実際の動作状況とは異なることも少なくない。特にゲームプレイ時にパフォーマンスを知りたい場合はJulio LussonがYouTubeで公開した動画をオススメする。慣れてない手付きながら「Pixel 4a」でPUBG MOBILEをプレイしている様子が収録されている。
なお、同じ動画には「Pixel 4a」の電池持ちに関してもレポートされている。設定から確認できる電池使用量のスクリーンショットから「最後にフル充電してからの使用時間」が5時間または7時間、「フル充電での推定待ち受け可能時間」が5時間また11時間であることが確認できる。
これらの時間は利用状況に則したもの。使用したアプリにはベンチマークスコアが多く含まれているため、実際の電池持ちと大きく異なる可能性はあるが、9to5Googleは「Pixel 4a」の少ない3,080mAhのバッテリー容量は不安視されていたが、それほど貧弱ではないようだと評価している。