ソフトバンクがこれから来るIoTの時代を見越して2016年に約3.3兆円で買収した半導体大手のARM Holdings plsの一部または全株の売却、再上場を検討しているとBloombergが報じた。
買収目的だったIoT部門の一部をSBGに移管
ARMはプロセッサの開発や設計を行い、ライセンス供与によって利益を上げる半導体企業。
XperiaやGalaxyなど含む多くのスマートフォンやタブレットで採用されているSnapdragonシリーズで知られるQualcommやiPhoneやiPadに搭載されるAシリーズのプロセッサを開発・製造するAppleにもライセンス供与を行っている。
先月にはMacに搭載するプロセッサも現在のインテルからARMベースの独自プロセッサに移行すると報じられて話題になった。
ソフトバンクは多接続が特徴の5Gの開始に伴い、家電や家具などいろんなモノにプロセッサが搭載されてインターネットに繋がるスマートホーム時代を見越してARMを買収したが、まだ大きな利益獲得には至っていない。先日、IoT部門の一部をソフトバンクグループに移管すると発表されたが、やはり売却に向けた準備だったのだろうか。
ソフトバンクグループは2020年3月期決算で過去最大となる1.3兆円の大きな赤字を発表。負債の削減や自社株買いを目的として国内通信子会社ソフトバンク株の5%の売却や米通信会社T-Mobile株を売却している。
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