JR東日本が2020年春に、田町駅と品川駅の間に開業する高輪ゲートウェイ駅の概要について発表した。
JR山手線としては50年ぶりとなる新駅には最新の駅サービス設備が導入され、実証実験を行われるなど、新しいことをはじめる場所としていくようだ。
無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」も常設
最新技術を用いた駅サービス機器としては、“タッチしやすい自動改札機”としてICカードのタッチ部分の形状を工夫した自動改札機が試行導入される。
具体的にはICカードのタッチ部分が通行側に斜めに向くことで、車いすなど低い位置からでもタッチがしやすくなるようだ。さらに、QRコードによる改札機利用のモニター評価実験も行われるという。
同じ非接触式のSuicaとの最も大きな違いは読み取り速度だ。QRコードの読み取り速度で改札機に人が詰まらず乗客を捌けるのか気になるところ。すでにQRコードを導入している航空機の改札機では、スタッフのヘルプがあっても搭乗客が行列を作っているが解消できるのだろうか。
なお、QRコードは切符に印字されるものなのかモバイルSuicaなどと連動するのかについては説明がない。試験が成功した場合はQRコード型のSuicaに繋がることを期待したい。
駅構内店舗には、無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」が常設店として誕生する。
「TOUCH TO GO」は、商品を手に取るだけでウォークスルーで買い物ができる無人AI決済技術と、JR東日本グループのノウハウを活用した部品供給によって、革新的な購買体験を実現し人手不足の課題解決を目指す店舗。大宮駅・赤羽駅における過去2回の実証実験を経て、高輪ゲートウェイ駅には常設される。
さらに、Suicaなどの交通系電子マネー決済が利用できる「スターバックス コーヒー高輪ゲートウェイ駅店(仮称)」が出店される。現在は現金、スターバックスカード、LINE Pay(現在一部店舗のみ、2020年夏すぎに全店舗で導入予定)で決済できるが、ほかのエキナカにあるスタバと同じように交通系電子マネーに対応した店舗となるようだ。
また、スターバックスの公式モバイルアプリから事前に注文決済して、レジに並ばず商品を受け取ることができるサービス「Mobile Order & Pay」も導入されるとのこと。
UPDATE:2019年12月3日 20:50コメント欄にてアトレ内などJR系のテナントではSuica対応になっているとの指摘をいただき記事のタイトルと内容を修正しました。お詫びして訂正いたします。
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