世界3位のスマートフォンメーカーXiaomi(シャオミ)が、累計販売数が2.4億台を突破した人気シリーズRedmi Noteの2022年最新モデル「Redmi Note 11」を日本国内で発売します。
販売価格24,800円のエントリーモデルながら、ヌルヌルとなめらかな映像が楽しめるリフレッシュレート90Hzのビッグ有機ELを搭載。5,000mAhの大容量バッテリーと50MPの超高精細クアッドカメラを搭載するなど、驚愕のコストパフォーマンスを実現したスマートフォンです。
3月10日の発売を前に今日から予約受付を開始。Xiaomi公式 楽天市場店とXiaomi公式ストアで各500台ずつ、合計1,000台限定で22,800円にて購入できる「Redmi Note 11」をレビューします。
Xiaomi Japan
目次
- 1分でわかる「Redmi Note 11」
- デザイン:トレンドの新しいフラットフレーム
- ディスプレイ:エントリーモデルとして最高クラス
- カメラ:暗所撮影が弱点?
- 電池持ち:超大容量バッテリーで大満足
- パフォーマンス:発熱なし。必要十分な性能
- MIUI 13:基本体験が向上する4つの機能
- まとめ:今作も抜群のコストパフォーマンス
- おトクな期間限定のキャンペーン
- Redmi Note 11に関する質問
1分でわかる「Redmi Note 11」
長いレビューを読んでられない人のために「Redmi Note 11」の特長を1分でまとめます。
「Redmi Note 11」は全4機種あるシリーズのなかで最も手ごろなエントリーモデルです。販売価格は24,800円。
ただ、高精細で表現力の高いフルHD+の有機ELディスプレイや5,000mAhの大容量バッテリー、側面に配置された指紋認証、カメラの4眼構成、防水・防じん、高い没入感で音楽を楽しめるデュアルスピーカー、最大512GBのmicroSDカード、トレンドのフラットエッジなど上位モデルとの共通点は豊富。
昨年夏にKDDIから発売された「Redmi Note 10 JE」のようにおサイフケータイやIP68の防水・防じん、5Gはサポートしないかわりに、高性能なチップセットと4眼カメラ、表現力が高く日差しの強い屋外でも見やすい高輝度な有機ELディスプレイといった基本性能が充実しています。
スペック | Redmi Note 11 |
---|---|
ディスプレイ | 6.43インチ 有機EL |
解像度 | フルHD+ 2,400 x 1,080ピクセル |
5G | X |
チップ | Snapdragon 680 |
メモリ | 4GB |
ストレージ容量 | 64GB |
メインカメラ | 50メガピクセル 広角カメラ 8メガピクセル 超広角カメラ 2メガピクセル マクロカメラ 2メガピクセル 深度カメラ |
フロントカメラ | 13メガピクセル |
バッテリー | 5,000mAh |
ワイヤレス充電 | X |
充電端子 | USB Type-C |
防水・防じん | IP53 |
おサイフケータイ | X |
OS | MIUI 13 Android 11ベース |
サイズ | 159.87 x 73.87 x 8.09 mm |
重さ | 179 g |
販売価格 | 24,800円 ※先着1,000台限定で22,800円 |
デザイン:トレンドの新しいフラットフレーム
Redmi Note 11には新しいフラットエッジのフレームが採用されています。
トレンドを取り入れたことで新鮮さはあるものの、背面やフレームの素材がプラスチックのため高級感はなくエントリーモデルらしい質感です。ガラスやアルミ、ステンレススチールなどを使った質感の高いスマホを求めるのであれば、Redmi Note以外のモデルを検討しましょう。
カラーはトワイライトブルー、スターブルー、グラファイトグレーの全3色。名前のとおりトワイライトブルーは朝焼けの空や薄明かりの青に似た落ち着きのある青で、指紋で汚れにくいマットな背面が光の当たり方によって色合いが変化します。
エッジがわずかにカーブしている背面には、RedmiロゴやCEマーク、WEEE指令のゴミ箱マークがプリントされていて、4つのカメラレンズとLEDフラッシュを1つにまとめた大きなカメラユニットを搭載しています。ボディから突き出したカメラによって机に置いたまま操作するとガタつくので、パッケージに付属されたケースを利用しましょう。
フラットフレームには電源ボタンに内蔵された指紋認証センサーやボリュームキーが並びます。右側面に配置される指紋認証センサーは左持ちの筆者にとってアクセスしにくくうまくロックが解除されないことも。机に置いたまま認証を解除するのも難点。左側面には2枚のSIMカードと1枚のmicroSDカードを同時収納できるトレイが備えられています。デュアルSIMと同時にmicroSDによって容量を追加できます。
トップにはイヤホン端子、ボトムにはUSB Type-C端子、その両方にスピーカーを1台ずつ配置したステレオサウンドで動画やゲーム、音楽を楽しめました。音質はクリアで音量も十分です。
強化ガラスGorilla Glass 3によって傷が付きにくいディスプレイはパンチホールを中央に据えます。フラット形状ですが、iPhone 13シリーズのような完全フラットではなくエッジはわずかに湾曲しています。ベゼルは3辺狭額縁で、下側に厚みを残した“アゴ”仕様です。
ディスプレイ:エントリーモデルとして最高クラス
画面の大きさはパンチホール付きの6.43インチ。片手で操作すると持ち手と対角にある約1/3のエリアには指が届きませんが、片手操作モードを利用できます。
ディスプレイはメリハリのある映像を映し出す高コントラスト比の有機ELを採用。解像度は高精細なフルHD+で、HDRには対応していないものの豊かな色彩表現も可能なDCI-P3をサポートしているため画質は十分。最大1,000ニトの明るさで日差しの強い屋外でも画面が見にくいと感じることなく快適です。
1秒間に画面が何回更新されるかを示した数値で、数字が高いほど対応する映像コンテンツがヌルヌルとなめらかに動くリフレッシュレートは90Hz。購入直後は60Hzに設定されていてTwitterのタイムラインをスクロールすると表示はガクガクですが、設定画面から90Hzに変更するとかなりなめらかに動作するようになり、目が疲れにくいような気もします。
2万円半ばのスマートフォンにこれ以上を求めることはできません。鮮やかな映像美となめらかな表現とスムーズなスクロールを実現したエントリーモデルとして最高クラスのディスプレイです。
カメラ:暗所撮影が弱点?
Redmi Note 11のカメラは広角・超広角・マクロレンズと深度センサーのクアッド構成です。望遠レンズは搭載されていないので、遠くの被写体を撮影するのは得意ではありません。
ちなみにシャオミのスマートフォンは設定画面から地域を変更することでカメラ音を無音化できます。
Redmi Note 11で撮影した写真
レビュー期間がそれほど長くないので数枚撮影した程度(写真は随時追加していきます)ですが、日中など明るい環境ではそれなりに良い写真が撮影できるものの、曇りや夜間などの撮影はノイズが目立ちほかのエントリーモデルと同じように良い写真を撮影することは非常に難しいようです。
電池持ち:超大容量バッテリーで大満足
バッテリーは超大容量の5,000mAh。まだ十分な期間使えてませんが、通勤や通学で1時間ずつ動画を見て、必要な時にLINEを返し、合間にTwitterやInstagramを見る程度なら朝出かけて夜帰ってくるまで余裕で1日電池が持ちそうです。
試しに画面の明るさをマックスに変更後、自動調節オフにしてスピーカー音量をボリュームレベルの1/3程度にしてからNetflixでビデオストリーミングを1時間視聴したところバッテリーの減少量はわずか5%でした。
大容量のバッテリーは充電に時間がかかりますが、パッケージに付属している充電器を利用すると33Wの急速充電が利用できます。約30分の充電で50%、1時間で100%近くまで充電できたので、寝る前に充電を忘れても出かけるまでのわずかな時間でも十分な量を充電できます。残念ながらワイヤレス充電には対応していません。
なお、就寝時の充電などスマートフォンを使わない時間に限定して、残量100%の状態で充電を続ける時間を減らすことで、バッテリーへの負荷を下げて長寿命化するような機能はありません。できるだけ長い期間、電池持ちを保ちたい場合は手動で充電を管理する必要があります。
パフォーマンス:発熱なし。必要十分な性能
パフォーマンスに直結するハードウェアは6nmプロセス製造のSnapdragon 680プロセッサ、GPUはAdreno 610、メモリは4GBを搭載しています。結果から言えば2万円半ばのスマートフォンとしてパフォーマンスは十分。
基本操作で引っかかりなどはなく、CoD Mobileやウマ娘といったゲームも大きなストレスなくプレイできました。
ベンチマークスコア:GeekBench 5
スマートフォンの性能を数値化したベンチマークスコアをGeekBench 5で計測したところ、シングルコアが350前後、マルチコアはSnapdragon 765Gを搭載するPixel 5とほぼ同じ1600前後を記録しました。
ベンチマークスコア:3D Mark
快適なゲーム体験に関わる描画性能を3D Markで計測したところ、瞬間的な描画性能を計測できるWild Lifeは450前後を記録。
長時間の描画性能を計測できるWild Lifeのストレステストはベスト450、ロー448という結果に。発熱による性能低下はほぼありません。そもそも発熱はほとんどなし。裏を返せば発熱するほどのパフォーマンスでもないということです。
MIUI 13:基本体験が向上する4つの機能
OSはスマートフォンの基本体験を向上したMIUI 13。1世代前のAndroid 11ベースのOSです。
基本体験の向上を目的とした機能は4つ。
- リキッドストレージ
- 3年間の使用で他のAndroidではストレージへの保存速度が半減するのに対して、MIUI 13は断片化を低減することでわずか5%の低下に抑える
- アトマイズドメモリー
- 使っていない機能のメモリ割り当てを無効化してより多くのアプリを同時実行できるほかアプリの切り替えがスムーズになる
- フォーカスドアルゴリズム
- 使用中のアプリに対して優先的により多くのリソースを割り当てる
- スマートバランス
- バッテリーとパフォーマンスのリアルタイムな最適化で電池持ちが10%向上
さらに新機能として画面左上のエリアを画面のセンターに向かってスワイプすることで、どこからでもお気に入りのアプリを起動できる新しいランチャー機能「スライドバー」も追加されました。
残念ながら手元にあるRedmi Note 11のバージョン(MIUI-V13.0.6.0.RGCMIXM)ではスライドバーを利用できず、これからのアップデートで追加されるのかもしれません。
まとめ:今作も抜群のコストパフォーマンス
It's GOOOOD!!
- 24800円の脅威的な安さ
- さらに1000台限定で22800円
- 1日は余裕の電池持ち
- なめらかで美しいビッグ有機EL
TOUGH...
- 5G非対応
- おサイフケータイ(FeliCa)とNFCは非対応
- (特に左持ちで)アクセスしにくい側面の指紋認証
常に価格以上の価値を提供するXiaomiですが、最新モデルのRedmi Note 11も抜群のコストパフォーマンスを発揮しています。
2万円半ばにも関わらず、超大容量のバッテリーによる1日は余裕の電池持ち、なめらかで高画質な有機ELディスプレイ、ゲームもそれなりにプレイできる性能を新しいフラットフレームボディに詰め込んだ今作も5段階評価で4点と高く評価できます。
ただ、価格上妥協しなければいけないものがあります。
1つ目が超高速通信の5Gです。
5Gのサービス開始から約2年が経過しエリアが拡大している今、4GスマートフォンのRedmi Note 11に買い換えるのは難しい選択です。ただ、5Gは東京都内においてもどこでも繋がる状態ではなく、環境によってはパケ止まりもそれなりの頻度で発生するため必須とは言えません。どこにいても5Gが繋がる状態はまだまだ先のことで、その頃にはRedmi Note 11の買い換えのタイミングが来ているかもしれません。
もう1つ妥協が必要なのはFeliCa、おサイフケータイ、NFCです。
PayPayなどのスマホ決済を使う機会が圧倒的に増えて、おサイフケータイの使用機会が激減した人も多いと思いますが、電車移動でモバイルSuicaを使っている人も多いはず。5Gよりも妥協が難しい機能かもしれません。
5Gや決済機能を妥協できるのであれば販売価格24,800円ーー1,000台限定の早割で22,800円の「Redmi Note 11」にはかなり満足できると思います。
おトクな期間限定のキャンペーン
Xiaomi公式サイトまたは楽天市場で注文すると、早割によってXiaomi公式ストアと楽天市場点で先着500名ずつ(合計1,000名)を対象に22,800円で購入できます。
Xiaomi公式サイトやオフライン小売業者にて購入する場合は、購入日から12ヶ月以内の無料保証サービスや購入日から6ヶ月以内の画面割れを無料で修理する画面保証サービス付き。楽天ポイントが使える楽天市場店とどちらがおトクか比べながら購入しましょう。
さらに、販売店に限らず広告なしで動画を視聴できる月額1,180円の「YouTube Premium」の無料トライアルが2ヶ月延長される購入特典がついてきます(新規ユーザーのみ)
Redmi Note 11に関する質問
Redmi Note 11に関する質問をまとめました。気になった点があればコメントで聞いてください。
Redmi Note 11でSDカード使える?
最大512GBのmicroSDカードに対応しています
Redmi Note 11でおサイフケータイは使える?
残念ながらFeliCaは搭載されていないため、おサイフケータイに非対応です。NFCも非対応です
Redmi Note 11のスピーカーはステレオ?それともモノラル?
トップとボトムに1つずつスピーカーを搭載したステレオ仕様です
Redmi Note 11で有線イヤホン使える?
ボディのトップに3.5mmイヤホンジャックを備えています。イヤホンは同梱されていないので別途購入が必要です
Redmi Note 11はワイヤレス充電に対応してる?
残念ながらワイヤレス充電には対応していません
グローバル版と日本版の違いは?
Xioami Japanによれば、4Gの対応バンドのみ違いがあるとのことでした
Redmi Note 11の4G対応バンドは?
4Gの対応バンドはBand 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/38/40/41/66です
Redmi Note 11で5G使える?
残念ながら5Gには対応していません
Redmi Note 11の付属品は?
33W急速充電のACアダプタ、USB Type-Cケーブル、クリア保護ケース、SIM取り出しツール、クイックスタートガイド、保証に関するお知らせが同梱されています