コンパクトサイズに高性能なチップセットを搭載したプレミアムスマートフォン“Xperia 5”シリーズの2023年最新モデル「Xperia 5 V」が(エクスペリアファイブマークファイブ)が発表されました。
Xperia 5シリーズとXperia 1シリーズには、多くの共通点もありますが、違いも多くあります。購入を検討している人は、どちらの機種が自分にとって最適な機種なのか、何がどれぐらい違うのか、気になっている人も多いはず。
この記事では、自分にとって最適な機種を選択するために「Xperia 5 V」と「Xperia 1 V」」の違いを比較し、2機種に共通する機能や性能、スペック等をまとめています。ぜひ、購入の際に参考にしてください。
目次
「Xperia 5 V」と「Xperia 1 V」の違いを比較
Xperia 5 V | Xperia 1V | |
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デザイン | ||
カラー | ブラックプラチナシルバーブルー | ブラックプラチナシルバーカーキグリーン |
素材 |
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価格と容量 |
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大きさ | 154 x 68 x 8.6 mm | 165x 71 x 8.3 mm |
重さ | 182 g | 187 g |
ディスプレイ |
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メインカメラ |
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フロントカメラ |
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写真機能 |
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動画機能 |
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チップ | Snapdragon 8 Gen 2 | Snapdragon 8 Gen 2 |
メモリ | 8GB |
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バッテリー |
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ワイヤレス充電 |
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SIM |
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Wi-Fi |
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Bluetooth | 5.3 | 5.3 |
おサイフケータイ | ?? | ○ |
防水・防じん | IP68 | IP68 |
USB | 3.2 | 3.2 |
セキュリティ |
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デザインを比較
デザインはどちらもボックス型のデザインを採用しています。
Xperia 1 Vには、独自開発のきめ細やかなテクスチャーを施したフロスト強化ガラスが採用されています。独自のテクスチャーによるザラザラとした質感によってグリップ力が向上。
また、フレームにもすべりにくいローレット加工が施されており、長時間の撮影やゲームプレイをサポートしてくれます。
Xperia 1 Vのカラーはブラック、プラチナシルバー、ソニーストア限定のカーキグリーンの3色。Xperia 5 Vはブラック、プラチナシルバー、ブルーの3色から選べます。






大きさと重さを比較
大きさはXperia 5 Vが154 x 68 x 8.6 mm。Xperia 1 Vは縦が11mm長い165x 71 x 8.3 mmです。
片手で快適に操作できる境界値は幅70mm。Xperia 5 Vは持ち手と反対側に表示されるボタンにも簡単に指が届きます。ただし、かなり縦長なので画面上部の通知バーやクイック設定を操作するときには片手モードを利用することになるでしょう。
なお、重さはわずか5g、Xperia 5 Vが軽いだけです。
ディスプレイを比較
ディスプレイはXperia 1 Vが4K/6.5インチ、Xperia 5 VがフルHD+/6.1インチです。
どちらも最大120Hzのリフレッシュレートで対応動画やアニメーション、スクロールがなめらかに表示されます。画面を保護する強化ガラスも同じGorilla Glass Victus 2です。
画素密度はXperia 1 Vの643ppiと、Xperia 5 Vの449ppiで大きな違いはあるものの、どちらも人間の目が認識できる300ppi(距離や視力等による)を大きく超えているため、見比べても大きな差はないでしょう。
カメラを比較
デュアルカメラのXperia 5 Vに対して、Xperia 1 Vはレンズが1つ多いトリプルカメラを搭載しています。
Xperia 5 Vには望遠レンズがないものの、新しい高画素センサーを活用した光学相当の2倍ズームが利用できます。Xperia 1 Vは光学3.5~5.2倍ズームに対応した望遠レンズを搭載することで、望遠圧縮によってスマホ離れした写真が撮影できます。
広角レンズと超広角レンズはどちらも同じ。広角レンズには、世界初の2層トランジスタ画素積層型イメージセンサーを搭載。前作に比べて1.7倍も大きくなったイメージセンサーを搭載することで光の取り込み量が増え、ノイズを効果的に抑えるなど低照度性能が向上しています。
また、画素数は12.2MPから48MPの約4倍にアップ。4つの画素を1つに束ねることで光の取り込み量を増やしノイズを低減、オートフォーカス性能も強化されたことで、低照度における耐ノイズ性能とダイナミックレンジはフルサイズのセンサーを搭載したデジカメ並みの撮影が可能です。
センサーサイズの大型化やAIの強化によって高精度なオートフォーカスとホワイトバランス調整を実現したことでXperia 1 Vでは3D iToFセンサーが不要に。AF/AE追随高速連写は最高20コマ/秒から最高30コマ/秒に向上しています。
動画では、センサーのアスペクト比が4:3から横に少し広い4.3:3に変更されていて、動画における使用領域が20%拡大したことで手ぶれ補正も向上しています。
カメラ機能では新たに「商品レビュー」モードを搭載。瞳AFが邪魔になってしまう商品紹介などの動画を撮る際に、瞳AFをキャンセルして商品にピントを合わせます。
また、カラーグレーディングしなくても肌の質感を綺麗に描写する「S-Cinetone for mobile」、撮影後の処理ではなく撮影時に色味を変えられるプリセット「Creative Look」にも対応。
新しい動画編集アプリ「Video Creator」も追加されます。
撮影した素材を選び、動画の長さと音楽を選択するだけで約1分で自動編集されます。コンテンツの調整やクリエイティブルック風のフィルター加工などの手動設定も可能。動画編集を苦手に感じていた人でも簡単にオリジナルコンテンツを制作できます。
性能を比較
どちらもチップセットはSnapdragon 8 Gen 2を搭載しているため、基本的な操作に関わるCPU性能と、ゲーミングなどの描画に関連するGPU性能は同じです。
ただし、メモリの容量はXperia 5 Vの8GBに対して、Xperia 1 Vは12GBまたは16GBを搭載しているため、複数のアプリを同時に使い分けたり、画面分割で複数のアプリを同時に表示する場合はXperia 1 Vの方が快適に利用できます。
Xperia 1 Vで性能を数値化するベンチマークを計測したところ、CPUの性能を計測できるGeekbench 6ではシングルコアが平均1,809、マルチコアが平均4,680を記録。Geekbench 5では、シングルコアが平均1,353、マルチコアが平均4,393を記録。Xperia 1 IVに比べてそれぞれ23%アップ、45%アップです。
さらに、快適なゲーム体験に関わる描画性能を3D Markで計測したところ瞬発的な性能を測れるWild Life Extremeは平均3,534を記録。Xperia 1 Vに比べて1.5倍アップと大幅に向上しています。
長時間の負荷を与えて本体温度が上昇した時のパフォーマンスを計測したところ、温度上昇・性能低下・バッテリーの増減はXperia 1 IVと変わらないものの、最大および最小の性能が1.5倍に向上しています。
電池持ちを比較
バッテリーはどちらもXperia史上最大の5,000mAhを搭載。コンパクトなXperia 5 Vも同じ容量で、バッテリーにできるだけ負荷をかけずに充電する“3年使っても劣化しにくい”仕様です。
Xperia 1 Vの電池持ちはかなり優秀だったので、解像度が低く画面サイズの小さい消費電力に優れたXperia 5 Vにも期待できるでしょう。
充電は30分で50%充電できる有線による高速充電とワイヤレス充電が可能です。
ソニーのフルワイヤレスイヤホン「WF-1000XM5」など、Qi対応のワイヤレスデバイスにバッテリーをシェアできる「おすそわけ充電」も利用できます。
価格と容量を比較
Xperia 1 Vは256GBと512GBから容量を選べます。Xperia 5 Vは128GBと256GBから選べます。
Xperia 1 Vの512GB、Xperia 5 Vの256GBはソニーストアでのみ購入できます。
Xperia 1 Vの価格
docomo | |
機種代金 | 122,320円 |
負担金 | ▼23ヶ月目に返却25,960円毎月の支払額1,128円/月 |
au | |
機種代金 | 210,240円 |
新規契約 | |
負担金 | スマホ返却で115,960円毎月の支払額5,041円/月 |
機種変更 | |
負担金 | スマホ返却で121,460円毎月の支払額5,280円/月 |
のりかえ | |
負担金 | スマホ返却で104,960円毎月の支払額4,563円/月 |
SoftBank | |
機種代金 | 198,000円 |
負担金 | スマホ返却で108,000円毎月の支払額4,500円/月 |
ソニーストア | |
機種代金 | 194,700円 |
Xperia 5 Vの価格
docomo | |
機種代金 | 151,690円 |
負担金 | ▼23ヶ月目に返却81,730円▼12ヶ月目に返却66,187円毎月の支払額3,553円/月 |
au | |
機種代金 | 143,000円 |
新規契約 | |
負担金 | スマホ返却で68,810円毎月の支払額2,991円/月 |
機種変更 | |
負担金 | スマホ返却で74,310円毎月の支払額3,230円/月 |
のりかえ | |
負担金 | スマホ返却で57,810円毎月の支払額2,513円/月 |
Rakuten | |
機種代金 | 152,400円 |
負担金 | スマホ返却で76,200円毎月の支払額3,175円/月 |
ソニーストア | |
機種代金 | 139,700円 |
まとめ:Xperia 5 VとXperia 1 Vの選び方
Xperia 5 VとXperia 1 Vは、縦長のディスプレイやボックス型のデザイン、新しい高画素なイメージセンサーを搭載したカメラ、高性能な最新のチップセット、側面の指紋認証、ワイヤレス充電など多くの共通点があります。
カメラの違いはどちらを購入するか決め手になるでしょう。
Xperia 5 Vのカメラで劣化なしでズーム撮影できるのは2倍だけ。机に置かれた料理を撮影したり部屋の中でポートレート撮影する分には十分ですが、屋外でポートレート撮影したり、スマホ離れした望遠圧縮を楽しみたい人は3.5倍から5.2倍のズームも劣化なしのXperia 1 Vがおすすめです。
また画面サイズと本体の大きさも重要です。
より大きな画面で映画やドラマ、YouTubeを見たい、ゲームをプレイしたいのであれば、Xperia 1 Vを、片手操作できるコンパクトサイズが好みであれば、Xperia 5 Vを選ぶべきです。
価格が予算に合っているかも考慮する必要がありますが、記事執筆時点では、Xperia 5 Vを国内キャリアが取り扱うのか、価格がどれぐらいに設定されるのかは発表されていません。発表され次第、追記します。

