日本時間5月29日午前1時30分より開催されるGoogle I/O 2015の基調講演での発表が予想される次期バージョンの「Android M」ですが、そのAndroid Mではアプリが要求するアクセス権限を部分的にキャンセルできるようになるそうです。
Android Mでは、アプリが要求するアクセス権限を個別にキャンセルできる?
Bloomberg Businessの報道によれば、グーグルはAndroidアプリが要求するアクセス権限を利用者が今よりも具体的にコントロールできるように変更する計画があると伝えました。
Google Inc. is planning to give its mobile users more control over what information applications can access, people familiar with the matter said.
引用元:Google Said Ready to Give Android Users More Privacy Controls – Bloomberg Business
この変更はGoogle I/O 2015で発表されるとされており、同イベントでの発表が噂される次期バージョンの「Android M」の新機能となるかもしれません。
アプリのインストール前にアクセス権限をチェックする作業はなくならない?
現在は、アプリのインストールまたはアップデート前にアプリが要求するデータ通信や位置情報、写真、連絡先へのアクセス権限を確認して、怪しいアプリならば、アプリそのものをインストールまたはアップデートしないというたった1つの選択肢しかありません。
今回伝えられた変更によって、ユーザーは今と同じようにアプリのインストールまたはアップデート前にアクセス権限を確認したら、与えたくないアクセス権限をキャンセルして、そのままアプリのインストールやアップデートが可能になるようです。
アクセス権限をキャンセルできるとなれば、とても嬉しいアップデートでAndroidユーザーが待ち望んでいたものになるかと思います。
ただ、相変わらずアプリのインストール前にアクセス権限を1つ1つチェックしなければならないというのは、面倒な仕様とも言えるでしょう。
アップルのiOSでは、とりあえずアプリをインストールして、権限が必要になったときにユーザーに許可を要求し、ユーザーが拒否すれば要求した権限が必要となる一部機能は利用できない方式になっていて、アプリのインストール前にいちいち権限をチェックする必要がなく、どの場面でどの権限が使われているのかをユーザーに明示できるスマートな運用になっています。どうせ手を加えるのであれば、iOSのような方式が良いなと感じてしまうわけですが・・・。
ただ、今回の報道は概要と可能性を伝えたに過ぎないので、グーグルはより利便性の高いアクセス権限のコントロール機能を提供する可能性もありますし、ただの噂として終わる可能性もあります。
日本時間の5月29日午前1時より開催されるGoogle I/O 2015の基調講演に期待しましょう。
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