グーグルは、スマートウォッチOSの「Android Wear」にWi-Fiの追加サポートやアプリランチャーの刷新、ジェスチャーによる操作機能などを提供する大規模なアップデートを今後数週間中に提供することを正式発表しました。
Android Wearの次期アップデート内容
- 1.アプリの常時画面ON
- 2.Wi-Fiのサポート
- 3.刷新されたインターフェースとアプリのランチャー(ドロワー)
- 4.手首によるジェスチャー操作
- 5.手入力による絵文字の返信
- 6.アップデートの対象機種と提供時期
1.アプリの常時画面ON
Android Wearでアプリを起動している途中に一旦操作をやめたとき−−例えば、フィットネスアプリを起動していざ走りだすと、画面がオフになり、今何キロ走ったか確認するためには、再度アプリを起動する必要がありました。
次期Android Wearのアップデートで「Always-on Apps」が追加されることでこれが解決されます。
具体的には、アプリの操作を中断すると、ディスプレイがオフになってアプリが強制終了するのではなく、バッテリーの消耗を防ぐためにディスプレイがカラーから白黒に変わって、アプリはアクティブな状態のまま維持されるというもの。
RunKeeperなど、一部アプリでは独自対応するものがありましたが、Runtasticなどのフィットネスアプリではサポートされていませんでした。
2.Wi-Fiのサポート
Android WearがようやくWi-Fiをサポートします。Wi-Fiの対応によって、スマートフォンが手元にない時でもLINEやメール、着信などの通知を受け取ることが可能になります。
また、Android Wearからペアリングされたスマートフォンの着信音を遠隔で鳴らすことができる機能が最近追加されましたが、データ通信はスマートフォンが行っていたため、スマートフォンが近くになければこの機能を利用することができませんでしたが、Android WearがWi-Fiに対応することによって、どこからでも着信音を鳴らせるようになります。
3.刷新されたインターフェースとアプリのランチャー(ドロワー)
Android Wearのインターフェースは、操作しづらく、全く褒められたものじゃありませんでしたが、次期アップデートでこれが刷新されることになります。
例えば、画面にタッチして左に1回スワイプすると、アプリ一覧が表示されるようになり、ここから全てのアプリを起動することができます。これまでは無限に感じるようなスクロールが必要でしたが、その必要はもうありません。
4.手首によるジェスチャー操作
これまでのスマートウォッチは両手で操作する必要がありました。手も目も奪われてしまうため、スマートフォンよりも操作コストがかかり、歩いての使用はとても危険でしたが、手首によるジェスチャーによってスマートフォンのように片手で操作することが可能になります。
5.手入力による絵文字の返信
Android Wearの画面に指で絵を描くと、Android Wearが自動で絵文字に変換してメッセージを送ってくれます。Apple Watchっぽい機能ですね。
アップデートは今後数週間にわたって全Android Wearに配信へ
この大規模なアップデートは、LG Watch Urbanから提供され、今後数週間のうちに全てのAndroid Wearに向けて配信されると案内されています。
▼アップデート対象のAndroid Wearはこちら
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