女優や女性タレントのFacebookやiCloudに不正アクセスし、写真などを閲覧したとして男性会社員が逮捕されました。
不正アクセスに必要なパスワードには名前や誕生日から推測し、逮捕された会社員のパソコンからは1000人分のパスワードが見つかっています。
6人のFacebookやiCloudに不正アクセス。1000人分のIDとパスワードを保存
男性会社員の金子大地容疑者は、2014年から2015年にかけて女優や女性タレント、一般人など6人のFacebookやiCloudに不正アクセスした疑い。
女優の長沢まさみさんや武井咲さんら芸能人の会員制交流サイト（SNS）などに無断でログインしたとして、警視庁サイバー犯罪対策課は18日までに、不正アクセス禁止法違反の疑いで、長崎県大村市諏訪の会社員金子大地容疑者（29）を再逮捕した。
引用元：芸能人SNSに不正アクセス容疑 警視庁、会社員を逮捕 – 共同通信 47NEWS
容疑者は不正アクセスの容疑を認め、誕生日や名前からパスワードを推測して割り出したと答えており、容疑者のパソコンからは1000人分のIDとパスワードと、大量の女性のプライベート画像が見つかったとのことで、実際の被害者は6人よりも多くいることが予想されます。
これまでの調べで、金子容疑者はフェイスブックなどに保存されていた写真などを勝手に閲覧していて、パソコンからは合わせて１０００人分のＩＤとパスワードを記したリストが見つかったということです。
警視庁によりますと、金子容疑者は容疑を認め、パスワードは誕生日や名前などから推測して割り出したということです。
引用元：女優のフェイスブックなどに不正アクセスか 会社員逮捕 | NHKニュース
iPhoneで撮影した写真・動画を自動アップロードする「iCloudフォトライブラリ」
Facebookでは投稿する情報を全員が見られる状態にできるほか、公開範囲を友だち等に限定して公開することも可能。不正アクセスによってプライベートな写真や投稿を閲覧することが可能です。
アップルのiCloudは、iPhoneなどで撮影した写真や動画がクラウド上に自動で保存される機能「iCloudフォトライブラリ」を備えており、プライベートな写真や動画を不正に閲覧することも可能です。
不正アクセスは2段階認証で防止。複雑なパスワードはスマホアプリで生成・管理を
パスワードは誕生日や名前から割り出したとのことですが、誕生日や名前が公になっている女優やタレントなどの芸能人が推測されやすい情報をパスワードに入れるというのはかなり危険な行為です。
一般人でも個人証明のために提出する免許証や保険証などから他人が誕生日や名前を特定するのは難しいことではありません。面倒でも記号を入れるなどして複雑にするほか、桁数の長いパスワードに設定して、複数のサイトで使いまわさないことが大切です。
複雑なパスワードを考えたり、覚えるのは面倒ですが、「1Password」などのパスワード管理アプリを利用することでカンタンに管理することができます。
IDとパスワードに加えて認証コードが必要になる「2段階認証」
iCloudとFacebookでは不正アクセスの防止に有効な「2段階認証」を利用することが可能です。2段階認証は、IDとパスワードによるログイン認証に加えて、あらかじめ登録したスマートフォンに送信される数字のコードを入力することでようやくログインができるというものです。
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