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「1Password」の使い方と設定方法を解説。無料で使う方法も

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Yusuke Sakakura最終更新日:2023/01/02 19:06

「1Password」の使い方と設定方法を解説。無料で使う方法も

他人にバレやすいカンタンなパスワードの使用、複数サイトでのパスワードの使いまわしによって、TwitterやInstagramへの不正アクセスやアカウントが乗っ取られる被害が増加しています。

警察庁等の調べによると原因として最も多いのは「パスワードの設定・管理の甘さにつけこんだもの」で、複雑なパスワードの使用や使いまわしをやめることで防ぐことができるはず。

ただ、「複雑なパスワードは覚えられない」「パスワードを忘れたらどうしよう」「パスワードの管理がめんどくさい」と感じる人が多いかもしれません。そういったパスワードの面倒を解消してくれるのがパスワード管理アプリです。

パスワード管理アプリで最も安全で高い人気を誇るのが今回使い方や設定方法を紹介する「1Password」です。

目次

「1Password」とは?

「1Password」とは?

「1Password」は、数えきれないほどあるアプリやサービスのログインIDやパスワード、クレジットカードの情報、Wi-Fiのパスワード、銀行口座、住所などの個人情報を安全に「保管庫」で管理し、「マスターパスワード」と呼ばれるたった1つのパスワードでアクセスできるパスワード管理アプリです。

1Passwordにはパスワードを自動生成する機能もついています。

人間が作成したパスワードはどうしても推測されやすいのに対して、1Passwordが機械的に作り出すパスワードは英数字だけでなく記号をランダムに組みわせたかなり複雑でクラッキング(パスワードを割り出すこと)されにくいため、安全にサービスを利用できます。

人間がパスワードを管理する上で最も危険なのは、サイトごとにパスワードを変えたり覚えるのがめんどくさいため、ついついカンタンなパスワードを使い回すことですが、1Passwordには使い回しの警告機能が搭載されているため、パスワードの使い回しも解消できます。

1Passwordは、Windows/Mac/iPhone/iPad/Androidなど幅広いデバイスに対応しています。それぞれのデバイス間で「保管庫」を同期することも可能なため、例えばPCで保存したパスワードをiPhoneやAndroidスマートフォンで利用することも簡単です。

なぜ1Passwordは安全なのか

パスワード管理アプリは多数存在していますが、安全なものはそれほど多くありません。

例えば、人気の高い「LastPass」は2011年にクロスサイトスクリプティングによる脆弱性の報告、2015年にはハッキング被害による情報漏えいが発生、2022年には不正アクセスによってソースコードの一部が盗まれる事件が発生し、保管庫のコピーが流出するなど度々セキュリティ事故を起こしています。

パスワードやクレジットカードなどの情報をクラウドに預ける以上、すべてのパスワード管理アプリがこういったリスクを抱えていますが、LastPassはさまざまな個人情報を保存する保管庫をマスターパスワードのみで保護していることから重大な危険性が指摘されています。

マスターパスワードは人間の手で設定されるもので他人が推測しやすくわずか2ヶ月程度で特定できる可能性があると指摘されています。

1Passwordが安全な理由は秘密鍵にあり

1Passwordが安全な理由は秘密鍵にあり

Credit | 1Password

LastPassと違って1Passwordの保管庫はマスターパスワードだけでなく、128bitの秘密鍵との組み合わせで保護されています。

秘密鍵はユーザーのデバイスに保存され、攻撃対象のサーバーにも送信されない・保存されないことから、原則本人以外がパスワードの保管庫にアクセスすることはできません。

1Passwordは「私たちのサービスは競合他社と違って一度も侵入されたことがない」と説明しており、その理由について「地球上にあるすべてのPCを総動員して宇宙の年齢の何十億倍もの時間をかけても解読できない」秘密鍵にあり、そもそも攻撃対象になりにくいとしています。

1Passwordの料金。おトクに安く購入するには?

1Passwordの料金。おトクに安く購入するには?

1Passwordはサブスクリプション型のアプリです。

以前は買い切り型のライセンス版も販売されていましたが2021年7月現在で販売終了と案内されています。

「パスワードのためにお金払うの?」と思われる人もいるかもしれませんが、アカウントを乗っ取られた時の手間や不正利用された時の被害、パスワード入力の手間を大幅に省略できるので高くはないでしょう。

料金プランは個人/ファミリー/ビジネス/エンタープライズの4種類が用意されていてウェブ・App Store・Google Playから加入できます。

注意が必要なのは公式サイトで案内されている料金は年額プランの料金を月額換算にしたもの。さらに税別なので10%が上乗せされます。

例えば、個人プランは月額換算2.99ドルと案内されていますが、税込価格は月額換算3.29ドル/日本円に直すと約430円です。

わかりにくいので支払い方法別の料金を以下にまとめました。当然ながら月額よりも年額の方がおトクに利用できます。

支払い方法個人ファミリー
月額ウェブ版4.39ドル
(575円)
7.69ドル
(1,007円)
App Store450円800円
Google Play500円880円
年額ウェブ版39.48ドル
(5,171円)
65.88ドル
(8,630円)
App Store4,000円6,600円
Google Play4,560円7,700円

1番おトクな支払い方法は?

さらにおトクに利用したい場合はソースネクストが独占販売している3年版がおすすめ。

個人プラン3年版が10,978円、ファミリープラン3年版が18,480円で、ウェブ版の料金と比べると、個人プランは2,500円以上安く、ファミリープランも約3,300円安く購入可能。

App Store版と比べると個人プランは約1,000円、ファミリープランは約1,300円安く、Google Play版と比べると個人プランは約4,700円、ファミリープランは約4,600円安く購入できます。

なお、月額・年額利用中の場合でも継続用としてソースネクト版を利用できます。利用方法はソースネクストのマイページから確認できます。

1Passwordの解約後はどうなる?

初めて1Passwordを利用する場合は14日間の無料試用期間がついてきます。

試用期間が終了したり、サブスクリプションを解約したアカウントは凍結状態になりますが、凍結後も1Passwordに登録した全アイテムの表示やパスワードのコピー、アカウント外の保管庫へのアイテムのコピーは可能です。

一部機能を除けば無料・無課金の状態でも使い続けることができますが、新しいアイテム(ログイン情報など)の追加やアイテムの編集、ファミリーやチームに人を招待する、ブラウザでのアイテムの入力はできません。

1Passwordの初期設定

1Passwordの初期設定

事前にiPhoneの場合はApp Storeから、Androidの場合はGoogle Playストアから1Passwordアプリをダウンロードして以下の手順を参考に初期設定を進めてください。

アカウントを新規作成する

STEP 1
1Passwordアプリを起動

アプリを起動して「新規アカウントの作成」ボタンを押します

iPhone 14 Proアプリを起動して「新規アカウントの作成」ボタンを押します
STEP 2
プランを選択

加入するプランの「サインアップ」ボタンを押します

iPhone 14 Pro
STEP 3
支払い方法を選択

月額の場合は上を、25%お得な年額の場合は上にチェックを入れて「今すぐ登録する」ボタンをタップしましょう

iPhone 14 Pro
STEP 4
支払いを承認する

画面の案内に従って支払いを承認します

iPhone 14 Pro
STEP 5
アカウントの新規作成

名前とメールアドレスを入力して「次へ」ボタンを押します

iPhone 14 Pro
STEP 6
認証コードの入力

メールアドレスで受信した6桁の認証コードを入力して「次へ」ボタンを押します

iPhone 14 Pro
STEP 7
マスターパスワードの設定

必ず覚えておく必要があるマスターパスワードを入力して「アカウントを作成」ボタンをタップします

iPhone 14 Pro
STEP 8
Emergency Kitの保存(1)

「PDFをダウンロード」ボタンを押して万が一の時に必要なキットを必ず保存します

iPhone 14 Pro
STEP 9
Emergency Kitの保存(2)

iPhoneの場合は「ファイルに保存」を選択することで端末内に保存できます

iPhone 14 Pro
STEP 10
チュートリアルの開始

「開始する」ボタンを押します

iPhone 14 Pro
STEP 11
生体認証の利用

2週間だけマスターパスワードをスキップできる生体認証を利用するために「次へ」ボタンを押します

iPhone 14 Pro
STEP 12
自動入力の確認

iOSは自動入力のために必要な設定手順(後述します)が表示されます。Androidはスイッチをオンにして「スキップ」をタップします

iPhone 14 Pro
STEP 13
設定完了

1Passwordのホーム画面が表示されたら設定完了です

iPhone 14 Pro

PCで1Passwordを利用する

ダウンロードページにアクセスして以下の手順でPC版をセットアップします。

    PC版にログインする
  1. 1Passwordアプリをダウンロードする
  2. ダウンロードしたZIPファイルを解凍する
  3. インストーラーを起動して「サインイン」を選択(省略される場合あり)
  4. アカウントが表示される場合はサインインするアカウントを選択
  5. マスターパスワードを入力してサインインしたら完了

ブラウザで1Passwordを利用する

ダウンロードページにアクセスして以下の手順でウェブ版をセットアップします。

    ウェブ版にログインする
  1. ダウンロードページにアクセスして「1Passwordをダウンロード」をクリック
  2. 1Passwordを利用したいブラウザの「インストール」ボタンをクリック
  3. Safariの場合はApp Storeが自動起動するのでダウンロードする
  4. 「Open Saferi Preference」をクリック
  5. Macの設定画面が表示されたら1Passwordにチェックを入れる
  6. 「すべてのWebサイトで常に許可」ボタンを押す
  7. 確認画面で「すべてのWebサイトで常に許可」ボタンを選択して完了

1Passwordを無料で使い続ける方法(新規不可)

パスワードなど大切なアカウント情報を保存するための保管庫には、通常の保管庫とスタンドアロン保管庫の2種類が存在しています。

スタンドアロン保管庫は名前のとおり独立した保管庫で1Passwordのアカウントと切り離されているため、PCとスマートフォンといった他のデバイス間で保管庫を同期するにはDropboxやiCloudといった他のサービスを使用する必要があります。

当然ながらAndroidでAppleのクラウドサービスiCloudは使えないのでDropboxを選ぶのがおすすめ。なお、Dropboxには3台までの利用制限があるため、それ以上のデバイスで保管庫を共有する場合は1Password.comまたはDropboxに課金する必要があります。

もう1つ注意が必要なのは1Password 7でスタンドアロン保管庫がサポートを終了するということ。1Password 7は新規ダウンロードが停止されたため、新規ユーザーが無料で使い続けることは不可能になりました。

以前に1Password 7をダウンロードしたことのあるユーザーが無料で使い続けるための手順は以下のとおりです。

スタンドアロン保管庫を作成する

STEP 1
アプリを起動

1Passwordアプリを起動して設定から「保管庫」に進みます

1Passwordアプリを起動して設定から「保管庫」に進みます

STEP 2
スタンドアロン保管庫を有効化

「スタンドアロン保管庫を有効化」をタップします

STEP 3
マスターパスワードの入力

マスターパスワードを入力後「続行」を選択します

STEP 4
Dropboxと同期

保管庫の同期方法として「Dropboxと同期」を選択します

STEP 5
Dropboxのアカウント作成(1)

Dropboxの起動後、アカウントを持っている場合はログインし、持っていない場合は「アカウントを作成」をタップします

STEP 6
Dropboxのアカウント作成(2)

アカウントの作成画面が表示されたら1Passwordのアイコンをタップします

STEP 7
Dropboxのアカウント作成(3)

「1Password」を選択します

STEP 8
Dropboxのアカウント作成(4)

1Passwordが起動したら「Dropbox」をタップしましょう

STEP 9
Dropboxのアカウント作成(5)

ユーザー名とパスワードを入力して画面右上の「保存」をタップします

STEP 10
Dropboxのアカウント作成(6)

メールアドレスとパスワードが自動入力されたら「アカウントを作成」をタップします

STEP 11
Dropboxのアカウント作成(7)

利用規約を確認して「同意する」を選択します

STEP 12
Dropboxのチュートリアル

Dropboxのチュートリアルを済ませます

STEP 13
アクセス権を許可

アクセス権を求める画面が表示されたら「許可」をタップします

STEP 14
1Passwordを開く

「開く」を選択して1Passwordを起動する

STEP 15
スタンドアロン保管庫を作成

「ファイルを作成」を選択します

STEP 16
スタンドアロン保管庫を作成

同期サービスが「Dropbox」になっていることを確認したら完了です

スタンドアロン保管庫をデフォルトに変更する

STEP 1
アプリを起動

1Passwordアプリを起動して設定から「保管庫」に進みます

1Passwordアプリを起動して設定から「保管庫」に進みます

STEP 2
全ての保管庫を選択

“常に開く”の「全ての保管庫」に進みます

STEP 3
プライマリを選択

スタンドアロン保管庫を示す「プライマリ」を選択します

STEP 4
デフォルトを確認

“常に開く”が「プライマリ」になっていることを確認して完了です

スタンドアロン保管庫のみ使用する

STEP 1
アプリを起動

1Passwordアプリを起動して設定から「保管庫」に進みます

1Passwordアプリを起動して設定から「保管庫」に進みます

STEP 2
全ての保管庫を選択

常に開くの下にある「全ての保管庫」をタップします

STEP 3
プライマリを選択

スタンドアロン保管庫を示す「プライマリ」のみをオンにします

1Passwordの使い方

複雑なパスワードでアカウントを作る

STEP 1
鍵のアイコンをタップ

アカウントの作成画面でメールアドレス等をタップ後、キーボードに表示される鍵のアイコンをタップします

iPhone 14 Proアカウントの作成画面でメールアドレス等をタップ後、キーボードに表示される鍵のアイコンをタップします
STEP 2
1Passwordを選択

ポップアップが表示されたら「1Password」を選択します

iPhone 14 Pro
STEP 3
ログイン情報の追加

1Passwordが起動したら右下の「+」ボタンをタップしましょう

iPhone 14 Pro
STEP 4
複雑なパスワードの生成

ユーザー名またはメールアドレスを入力後、パスワードをタップして「新しいパスワードを作成する」を選択します

iPhone 14 Pro
STEP 5
パスワードのカスタム

スライダーを動かして桁数を調整し、記号が使える場合は記号をオンにして「使用」ボタンをタップします

iPhone 14 Pro
STEP 6
保存する

画面右上の「保存して入力」をタップします

iPhone 14 Pro
STEP 7
自動入力完了

メールアドレスやパスワードが自動入力されるのでアカウントを作成しましょう

iPhone 14 Pro

パスワードを自動入力する

iPhoneで自動入力する

1Passwordで作成したログイン情報を自動入力する場合、iPhoneでは事前に設定が必要になります。

STEP 1
設定画面を表示

設定画面を表示して「パスワード」に進みます

iPhone 14 Pro設定画面を表示して「パスワード」に進みます
STEP 2
パスワードオプションに進む

Face IDやTouch IDで認証したら「パスワードオプション」に進みます

iPhone 14 Pro
STEP 3
パスワードの自動入力をオンに

「パスワードを自動入力」のスイッチをオンにします

iPhone 14 Pro
STEP 4
1Passwordを選択

”入力を許可”にある「1Password」をチェックして完了。不要な項目はオフにしておくことをオススメします

iPhone 14 Pro
STEP 5
ログイン画面を表示

ログイン画面でキーボードの上に表示される「パスワード」をタップします

iPhone 14 Pro
STEP 6
パスワードを選択

Face IDまたはTouch IDで認証後、パスワードを選択します

iPhone 14 Pro
STEP 7
パスワードを自動入力

1Passwordに保存したログイン情報が自動入力されます

iPhone 14 Pro

Androidで自動入力する

Androidでは以下の事前設定後にログイン画面にてキーボードの上に表示される「1Passwordを開く」をタップして自動入力するパスワードを選択すると、1Passwordに保存したログイン情報が自動入力されます。

なお、Androidでは自動入力に対応していないアプリが多数存在しています。

STEP 1
設定画面を表示

設定画面を表示して「パスワードとアカウント」に進みます

Pixel 6 Pro設定画面を表示して「パスワードとアカウント」に進みます
STEP 2
自動入力サービス

“自動入力サービス”の左横をタップします

Pixel 6 Pro
STEP 3
1Passwordを選択

1Passwordにチェックを入れます

Pixel 6 Pro
STEP 4
注意事項を確認

ポップアップが表示されたら「OK」をタップして設定完了です

Pixel 6 Pro
STEP 5
ログイン画面を表示

ログイン画面でキーボードの上に表示される「1Passwordを開く」をタップしてパスワードを選択すると自動入力されます

Pixel 6 Pro

住所を保存する

アカウント作成時に住所の入力が必要になることもあるので1Passwordで管理しておくと便利です。

STEP 1
アプリを起動

アプリを起動して初期設定時に自動作成された個人情報のアイテムを選択します

iPhone 14 Proアプリを起動して初期設定時に自動作成された個人情報のアイテムを選択します
STEP 2
個人情報の編集

画面右上の「編集」をタップします

iPhone 14 Pro
STEP 3
住所の入力

住所を入力して画面右上の「保存」をタップしたら完了です

iPhone 14 Pro

銀行口座を保存する

ネットショッピングなどで銀行口座の入力が必要になることもあるので1Passwordで管理しておくと便利です。

STEP 1
アプリを起動

アプリを起動後、画面右上の「+」ボタンをタップします

iPhone 14 Proアプリを起動後、画面右上の「+」ボタンをタップします
STEP 2
銀行口座を選択

メニューが表示されたら「銀行口座」を選択します

iPhone 14 Pro
STEP 3
口座情報を入力する

銀行口座の情報を入力したら画面右上の「保存」をタップして完了です

iPhone 14 Pro

クレジットカードを保存する

ネットショッピングなどでクレジットカードの入力が必要なことも多いので1Passwordで管理しておくと便利です。

STEP 1
アプリを起動

アプリを起動後、画面右上の「+」ボタンをタップします

iPhone 14 Proアプリを起動後、画面右上の「+」ボタンをタップします
STEP 2
銀行口座を選択

メニューが表示されたら「クレジットカード」を選択します

iPhone 14 Pro
STEP 3
クレカ情報を入力する

クレジットカードの情報を入力したら画面右上の「保存」をタップして完了です

iPhone 14 Pro
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