Appleが2017年6月6日に開催されたWWDC17でApple Watchの次期OS「watchOS 4」を先行発表した。2017年秋に正式配信される。
この記事では「watchOS 4」の新機能と変更点を紹介、解説する。
目次
新しいウォッチフェイス
watchOS 4では新しいウォッチフェイスが3種類追加される。
まずはSiriが導入されたウォッチフェイスだ。Siriがユーザーに必要な情報を先読みして表示する。例えば、朝は通勤時の交通量やカレンダーやリマインダーに登録したリスト、写真アプリが作成したメモリー、深呼吸、サードパーティアプリも含めてWalletに関連した通知、夕方になると日没時間や照明を落とすHomeアプリの通知などだ。
Siri Faceに比べて情報量は少ない分、グラフィックが楽しめる新しいウォッチフェイスとして「万華鏡」も追加される。まさに万華鏡のようにゆっくりとグラフィックが変化する、またデジタルクラウンを回すことで万華鏡を回すかのように手動でグラフィックを変化させることも可能だ。万華鏡のグラフィックはどう作られるか、それは写真から色を抽出して複数のスタイルが作られるので自分が気に入ったものを選択する。
Apple Watchの人気ウォッチフェイスと言えばミッキーとミニー。watchOS 4では新たにピクサーの人気アニメ映画「トイ・ストーリー」のウッディとジェシー、そしてバズのウォッチフェイスが追加される。ミッキーのウォッチフェイスは足踏みして時を刻むのに対してトイ・ストーリーのウォッチフェイスを設定すると、時間や通知を見るために手首を傾けた時に楽しいアニメーションが再生される。
アクティビティ
Apple Watchの人気機能「アクティビティ」は目標を達成するよう個人に合わせて通知してくれる。
1日にの始まりにはアチーブメント(課題)の進捗状況が表示されて成果達成に近づいているのかを知ることができるだけでなく、1日前の活動記録に達するにはどう行動すれば良いのかも教えてくれる。スマートなコーチングの一環として月間のアチーブメントも導入される。また、優秀なコーチのように課題を達成すると派手なアニメーションでApple Watchが褒めてくれる新しいアニメーションも追加される。
ワークアウト
ワークアウトには新しいインターフェースやスイミングワークアウトの改善、新しいワークアウトとして高強度インターバルトレーニングが追加される。
スイミングのワークアウトは折り返した時に自動でセット数が記録されて最終的なストロークごとの距離や各セットのペースも記録される。高強度インターバルトレーニングは短時間の無酸素運動と低負荷の回復を交互に繰り返すトレーニングで短時間でできる運動として注目されている運動だ。
さらに連続したワークアウトにも対応することでランとバイクを連続で行うトライアスロンなどのワークアウトもApple Watchで記録できる。
また、ジムで設備を使ってワークアウトする場合、設備とApple Watchが記録した消費カロリーや走った距離などの活動量が合わないことがある。これを解消するためにApple Watchと設備を接続してリアルタイムでより確実な活動量が計測できるようになる。
専用設備で運動を開始する時にApple Watchを設備にタップするとNFCを使って接続されて自動でワークアウトが起動する。ワークアウトを開始すると、Apple Watchで計測した心拍数が設備に送信され、傾斜や速度などのデータが設備から送信されることでより正確な活動量が計測できる。専用設備が必要になるが、世界中の80%のジムで設備を提供するメーカーと提携し、今秋から導入される予定とのこと。
ちなみに、watchOS 4のコントロールセンターにはフラッシュライトが追加される。朝方や夕方など日が差さない時間帯でも安全にワークアウトできる。
ミュージック
watchOS 4ではミュージックアプリも刷新される。
新しいミュージックアプリでは聴きたいと思っている曲が自動で同期される。自動同期の対象はヘビロテ、フェイバリット・ミックス、チル・ミックス、ニュー・ミュージックミックスのプレイリストだ。なお、フェイバリット・ミックス、チル・ミックス、ニュー・ミュージック・ミックスはApple Musicへの登録が必要になる。
曲のカバーアートやプレイリストのイメージは大きく強調されてデジタルクラウンでページをめくってアートをタップするとことで曲を再生できる。
サードパーティAPI
この他にもアプリケーションのレスポンス高速になるほか、開発者向けには画面の自動回転やバックグラウンドのナビや録音機能、全画面表示、画面の誤操作を防ぐ防水ロックAPI、コアなBluetoothアクセスなどが解放される。
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