楽天モバイル、三木谷氏「現段階で大きな値上げを行う予定はありません。」
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

携帯業界で値上げの波が来ています。
ドコモが6月から提供を開始する新料金プラン「ドコモMAX」シリーズでは、既存のeximoにDAZNなどの付加価値を加えたうえで1,100円程度の値上げが行われます。
また、KDDIも8月から既存プランに衛星通信サービス等の付加価値を付けて最大330円の値上げを行います。
一方でソフトバンクは値上げ自体は支持しつつも、付加価値型の値上げに疑問を示しています。
そういったなか、新規参入から日本のスマホ料金は高すぎると訴え続けてきた楽天モバイルが現段階で大きな値上げを行う予定はないとしています。
2025年度第1四半期決算説明会の質疑応答で物価高騰や人件費の上昇など、さまざまなコストが増加する中で値上げの可能性について聞かれた三木谷会長は「他社と異なり、仮想化技術、O-RAN、AIの活用によってコストが大幅に抑えられている」と回答。
さらに、広告収入や自社サービスへの入り口としての役割も果たしている(楽天モバイルの加入者は他の利用者に比べて、楽天市場で約50%多く購入している)ことから、現段階で大きな値上げを行う予定はないと答えました。
また、2026年第4四半期の国内サービス開始を目指す「Rakuten最強衛星サービス」が他社との差別化になるとしています。
楽天モバイルは解約率の改善に向けて、通信品質の向上と認知拡大を重要とし、年内に新たに1万以上の追加基地局を設置し、楽天モバイルショップの拡充とショップを活用したローカライズドマーケティングによって中高齢の獲得推進および都心以外での獲得数拡大を強化するとしています。
契約数の増加を目指す中で大幅な値上げは難しいと判断したと思われます。
楽天モバイルが提供する「Rakuten最強プラン」は、3GBまで1,078円、20GBまで2,178円、無制限3,278円で提供されており、すでにRakuten LinkやNBA、プロ野球(パリーグ主催公式戦)、Rakuten music、楽天マガジンの無料または割安提供など、すでに付加価値を乗せて提供しています。
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