Apple、iPhone 18のイメージセンサーをソニーからSamsungに変更か。画質に影響は?
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

Appleはこれまで、iPhoneのカメラに搭載するイメージセンサーとしてソニー製を採用してきました。
イメージセンサーは画質に直結する重要な部品ですが、The Financial Times(via The Verge)は、Appleが来年発売するiPhone 18からSamsung製に切り替えると報じています。
関税回避が背景に
イメージセンサーをソニーからSamsungに切り替える要因の1つはトランプ関税です。
Appleと共に今後4年間で6000億ドルを米国の製造投資に投入すると発表した際、トランプ大統領は「米国に輸入されるすべての半導体やチップに100%の関税を課す」と発言。
一方で、米国内で生産を約束した企業や、米国内生産に向けて取り組んでいる企業には課さないとしています。
Appleは米国の製造投資に関する発表のなかで、テキサス州オースティンにあるSamsungの工場と協力し、世界初となる革新的なチップ製造技術の導入を進めるとしています。
この技術を最初に導入するこの工場では、世界中に出荷されるiPhoneを含むApple製品向けに、電力効率と性能を最適化したチップが供給されます。
The Financial Timesによると、このチップはSamsung製の3層積層型イメージセンサーだといいます。
3層積層型イメージセンサーは、3つの層が積み重なっているセンサーです。光を捉える層、データを処理する層、そしてデータを保存する層があります。この構造により、データ処理が速くなり、高速連写やスローモーション撮影が可能です。従来の技術では制約があった速度や画質の面での改善が期待できます。ただし、製造コストが高くなる可能性があります。
iPhoneへの搭載は2026年発売見込みのiPhone 18 シリーズになる見通しです。
Samsungが米国内に生産工場を持つ一方で、ソニーは米国内にイメージセンサーの製造拠点を持っていないことも、Samsung採用の後押しになったとみられます。
画質への影響は?
イメージセンサーがSamsung製にスイッチすることで、画質にどのような変化が出るのか気になるところです。
カメラ評価サイトのDxO Markでは、ランキング上位のモデルはメインのイメージセンサーにSony製を採用しており、多くのスマホメーカーもそのブランド力を積極的にアピールしてきました。
一方で、Samsung製イメージセンサーをメインカメラに採用するGoogle Pixelシリーズなど、画質が高く評価されているモデルも存在します。
センサーの変更に伴い、ソフトウェアによるカメラチューニングは避けられず、画質がどう変わるのか、iPhoneらしい撮影体験が維持されるのか、むしろ向上するのか注目です。