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Google、Androidに年2回目のビッグアップデートを配信。AIによる通知要約に対応

Yusuke Sakakura

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ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

2025/12/03 10:02
Google、Androidに年2回目のビッグアップデートを配信。AIによる通知要約に対応

GoogleがAndroid 16の初回リリースに次ぐ、年2回目となるビッグアップデートの配信を開始しました。

1回目のアップデートや新しいUI「Material 3 Expressive」の導入ほど大規模なものではありませんが、Androidデバイスがよりスマートに、よりパーソナルに、よりコントロールしやすくなるアップデートです。

AIの強化

AIによる通知要約

2025年11月にGoogle Pixel向けに提供されたAIによる通知の要約機能がAndroidの標準機能として提供されます。

AIによる通知要約

AIによる通知要約は、Apple Intelligenceの機能として、Appleがいち早く提供を開始しましたが、特にニュースアプリで誤った要約を行うことで問題になりました。

それを考慮してかGoogleはチャットアプリに限定してAI要約機能を提供します。対象となるのは、長文のメッセージやグループチャットで、ひと目で内容を確認できる内容にまとめます。

通知オーガナイザー

不要な通知を減らして、目の前の作業に集中するために、プロモーションやニュース、SNSからの通知など優先度の低い通知を自動的にグルーピングして、ミュートする「通知オーガナイザー」が導入されます。

通知オーガナイザー

見た目のカスタマイズ

自動テーマアイコン

Androidはホーム画面の見た目を統一できるテーマアイコンの導入をいち早く開始しましたが、この機能の問題はアプリがテーマアイコンに対応しない限り、見た目がバラバラになってしまうことでした。

Googleは開発者が対応してくれるだろうと思っていたのかもしれませんが、そうではなかったのかもしれません。最新のアップデートでは、テーマアイコンに対応していないアプリのアイコンも強制的にテーマを変更するようになります。

自動テーマアイコン

アイコンの形状カスタム

アプリのアイコンは色の強制変更だけでなく、形状も変更可能になります。

デフォルトの丸い形だけでなく、正方形、アーチ型など5種類の形状に変更できるようになりました。

この機能はホーム画面の余白を長押しして「壁紙とスタイル」を選んだあとにホーム画面タブから利用できます。勘の良い人は気づいたかもしれませんが、この形状変更が適用されるのはホーム画面のみで、アプリドロワーなどに表示されるアイコンは変更できません。

強制ダークモード

画面の背景などを暗くしてトーンを落とすことで、画面の眩しさを軽減するダークモード。この機能の問題もアプリ側の対応が必要になることでした。

特に就寝前にスマホを操作していて、不意打ちを喰らって目が覚めてしまう経験をした人もいるかもしれません。最新のアップデートではこうした非対応アプリも強制的にダークモードを適用することが可能になります。

低照度モード

端末を操作していないときに天気予報を表示したり、お気に入りの写真を表示できるスクリーンセーバ機能。

これまで使用できるのはたった1つでしたが、最新のアップデートで追加される低照度モードを利用すると、周囲の明るさに応じて時計モードに強制的に変更されます。

これにより、日中は好みのスクリーンセーバーを表示して、部屋の電気を落としたら夜間用の時計を表示することが可能に。さらに、ワイヤレス充電時のみスクリーンセーバーを利用するオプションも追加されます。

HDR

夜間に特定の動画だけ画面が明るく、眩しさを感じることがあります。

これはHDRコンテンツを表示していることが原因ですが、最新のアップデートによって、設定画面>ディスプレイとタッチ>強化されたHDR輝度に進むと、HDRによる眩しさを軽減することができます。

背景ぼかしを無効に

新しいUI、Material 3 Expressiveで導入されたすりガラスのような背景ぼかし効果が気に入らない場合は、設定画面>アクセシビリティ>色と動きに進んで、「ぼかし効果を減らす」をオンにすると無効化することができます。

ペアレンタルコントロールの統合

ペアレンタルコントロールの統合
ペアレンタルコントロールの統合
ペアレンタルコントロールの統合

最新のアップデートで、設定画面にペアレンタルコントロール機能が統合されます。

1日あたりの使用時間の設定や夜間の自動的なデバイスロック、特定アプリの使用時間の制限、制限時間に達したときに時間を追加する・予定された休憩時間を延長するなど、スマホの使用を健全化することができます。

その他

アクセシビリティでは、音声入力機能を素早く利用できるように、Gboardにて2本指でダブルタップ操作に対応します。

また、画面をタップせずに「OK Google、Voice Accessを開始」と発声すると、音声による端末操作機能「Voice Access」の利用も開始できます。

ワイヤレスイヤホンでは、充電ケースのフタを開けるとペアリングが開始し、画面を数回タップするだけで、ワイヤレスイヤホンを使用できる「Fast Pair」が補聴器にも最適化されます。まずはデマント製補聴器で提供を開始。2026年初頭にはスターキー製デバイスにも展開される予定です。

他にも、鍵が開けられなくなって閉じ込められたなど、今すぐ電話に出て欲しいときに緊急マークを表示して相手に知らせることができるようになります。

相手が出られない場合でも緊急の折り返しが期待できるように緊急マークは通話履歴にも残ります。この機能を利用するには双方はAndroidの標準通話アプリをデフォルトに設定して使用する必要があります。

新たな詐欺検出として、AIが疑わしいメッセージなどに出会ったときに、かこって検索を使って、それが詐欺なのか詐欺と疑うべきなのかを調べることができます。

マニアックなアップデートでは、スマホ向けのロック画面ウィジェットや画面分割に新しい分割比率9:1の追加、タッチパッドとマウスの強化(オートクリックの改善、カーソルを4隅に移動してアクションをトリガー、加速の設定など)、Chromium、GIMP、LibreOfficeなどグラフィカルなLinuxターミナルに対応があります。

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