Android 16でダークモードに拡張機能が追加。非対応アプリのまぶしさ軽減
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

今年2回目となるAndroid 16のビッグアップデートが公開されました。
GoogleはAndroid 12以降、見た目をOS全体で統一することに力を入れています。壁紙から色を抽出してUIに反映するダイナミックカラー、ホーム画面に並ぶアプリアイコンの色を統一するテーマアイコンなどその代表的な例。
Android 10で導入されたダークモードもその1つですが、アプリ側の対応が必要なため、就寝前にスマホを操作していて、非対応アプリに切り替えた途端に不意打ちを喰らって目が覚めてしまう、という経験がある人も多いはずです。
今回のアップデートで追加されたダークモードの拡張オプションは、こうした体験を改善する機能です。
非対応アプリにもダークモードを拡大適用
最新のAndroid 16で、設定画面からダークモードに進むと、拡張オプションを有効にできます。
これを有効にすると、アプリがダークモードに対応していなくても、Androidが自動的にダークテーマを適用します。Googleはアプリのアクセシビリティと読みやすさが向上すると説明しています。
吉野家のAndroidアプリは、ダークモード対応していないアプリの1つですが、拡張オプションを適用すると背景が黒に切り替わり、白のトーンも抑えられるため、暗所での眩しさが大きく軽減されます。



吉野家アプリのように背景が白いアプリであれば、ダークテーマの自動適用は比較的シンプルなはず。一方で、モバイルSuicaのように背景が鮮やかな緑で、そのまま暗い配色に切り替えづらいケースでも、Android 16はトーンを落とした緑へと変換しています。




一方で、「正しく表示されないアプリもあります」と案内されているほか、あくまでも今回のオプション追加は「拡大」であって強制ではないため、Amazon、ZOZOTOWN、Nature Remoのように拡張オプションを有効にしてもライトテーマが維持されるアプリも存在しています。
アクセシビリティ機能も大幅拡張。AIで“感情”まで読み取る字幕に
今回のアップデートでは、こうしたアクセシビリティの機能も大幅に強化されています。
ライブ配信では、AIが話し手の声から感情を読み取り、感情を伝えるタグを字幕に付与できるようになり、視聴者が配信者の表情を見ることができなくても、話し手の意図を把握できるようになります。

この機能はYouTubeにも展開され、すべてのデバイスで利用できるようになります。10月以降に投稿された英語動画では、話し手のトーンによって字幕の表示方法を変えたり、ため息や息を飲むような音の表現、環境音の表現にも対応します。
ほかにもマウスのカーソルをボタンなどの上に置くと、あらかじめ設定した時間が経過したあとに自動クリック機能も追加されました。クリック操作に痛みや負担を感じる人の苦痛を和らげる機能です。
- TalkBackで音声入力がより簡単に
- Gboardで2本指をダブルタップするだけで音声入力を開始できるように
- カメラのガイド付きフレーム
- Geminiモデルによって、「フレーム内に顔があります」→「黄色いTシャツを着た女の子がソファに座り、犬を見つめています」などガイド内容を改善
- ハンズフリー操作の音声起動
- 画面をタップせず、「OK Google、Voice Accessを開始」と声をかけるだけで起動可能に。日本語にも対応するほか、音声入力コマンドの理解力が向上
- ワンタップで補聴器と接続
- Fast Pairによって、Bluetooth LE Audio対応の補聴器(Demant製から対応。2026年にはStarkey製も)を互換性のあるAndroidデバイスにワンタップで接続可能に




















コメントを残す