Androidに新たな詐欺検出機能。かこって検索でフィッシング詐欺などを判定
Yusuke Sakakura
Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

2025年12月に配信された年2回目のAndroidのビッグアップデートで、新たな詐欺検出機能が追加されました。
世界では年間の詐欺被害が1兆ドルを超えると言われており、Googleはその被害を減らすために、オンデバイスAI「Gemini Nano」などを活用。AIが詐欺パターンを検知すると、その場で警告を表示する機能を提供しています(日本語非対応)
今回さらに、急増するフィッシングなどのオンライン詐欺に対応するため、かこって検索とAI概要を使った新しい詐欺検出が登場します。
かこって検索で“怪しいメッセージ”をその場で判定
フィッシングなどの詐欺が増えている背景の1つに生成AIの進化があります。以前より自然な文章を簡単に作れるようになり、メッセージの違和感だけで見抜くのが難しくなりました。
ただ、詐欺の手口自体はよく似ていて、ウェブ検索をすれば詐欺かどうか見極められるケースも少なくありません。問題は、そのひと手間をかけずに被害に遭ってしまうことです。
新たに追加された詐欺検出は、この手間を省略できる機能です。怪しいメッセージをコピーして検索し、検索結果とサイトを行ったり来たりして…といった作業が不要になります。
これからは、怪しい部分を丸で囲むだけ で、ウェブ上の情報を元にしたAI概要が表示され、詐欺の可能性が高いかどうか、次に取るべき行動もすぐに確認できます。

記事の冒頭で書いたGemini Nanoを使った詐欺検出は、AIモデルに依存するため、高度なAIモデルに依存しているため、現時点で日本語では利用できません。
一方、かこって検索による詐欺検出は全世界に展開される予定です。ただし、Googleは「十分な品質が確保できた段階で提供する」としており、慎重に展開を進める方針です。




















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