2008年秋冬モデルに見る携帯電話の変化。
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

・タッチパネルの対応端末の急増・ディスプレイの大幅なインチアップ・QWERTYキーボードの搭載端末の増加・ウィジェット機能
3Gの携帯電話として初めて対応したのは「F900iT」だと思うのですが、ソフトバンクモバイルが2008年春モデルとして発売した「インターネットマシン 922SH」やNTTドコモが2008年春モデルとして発売した「SH906i」がタッチパネルに対応したことで切っ掛けを作り、2008年秋冬モデルではNTTドコモが8機種、ソフトバンクモバイルが4機種と合計12機種のタッチパネル対応端末が急増する結果となりました。
NTTドコモの「SH-01A」が3.3インチ、ソフトバンクモバイルの「931SH」が3.8インチのディスプレイを搭載するなどこれまでに見られないインチアップが行われました。
タッチパネルに対応したことで操作性を確保するためにはインチアップせざるを得なかったということでしょう。
スマートフォンにQWERTYキーボードが搭載されるのは当たり前なんですが、OSにSymbian OSを採用した「SH-04A」など携帯電話と位置づけられているにも関わらずQWERTYキーボードを搭載した端末も増えましたね。
ソフトバンクモバイルからは「モバイルウィジェット」、NTTドコモからは「iウィジェット」が発表されるなどウィジェット機能への対応が見られました。
ウィジェットについては、待受画面にツールを配置することで天気予報やカレンダー、スケジュール、時刻表などを確認することができるという機能で主にスマートフォンやWindows Vistaに採用されています。
これら4つ全てがスマートフォンが持っている特徴や特性であり、携帯電話との境界線にもなっていたのですが今季モデルから多く見られるようになりスマートフォンと大差ない携帯電話が見受けられました。携帯電話市場が飽和状態になったことで2台目需要も見込める今季モデルで発表されたような携帯電話をスマートフォンにカスタマイズしたような端末が増加するでしょうね。
まぁ、これも日本独特の進化と言え、ガラパゴス化が更なる加速をしていくのでしょう。