月額基本料金0円、通話料金約8円/30秒のIP電話「IP-Phone SMART」レビュー
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

LTEによって高速なデータ通信サービスを利用できるようになり、OCNやIIJmioなどが提供するMVNO SIMの普及によって一定の制限はありながらも格安で利用できるようになるなど、快適なデータ通信環境が手に入りました。
一方、通話の方はというと、3GからLTEへの移行とともに無料通話がついてくるプランが廃止され、ドコモ、au、ソフトバンクモバイルが提供する通話料金は21円/30秒と大幅にアップ(3G比で最大2.5倍以上)してしまいました。
iPhone5でLTEを利用しているワタクシも電話で済ませた方が確実に早く済むこともなるべくメールを使うようにして通話料金を節約しているわけですが、最近では「これって本来の電話の使い方じゃないよなー」と思ったりしています。
そうとは言っても、30分で1260円、60分で2520円もかかるプランはさすがにちょっと気軽に使えない。そこで注目していたのがパケット回線で電話ができるIP電話なわけですが、FUSIONがIP電話サービス「IP-Phone SMART」のiPhoneアプリを今月リリースしたことをキッカケにAMNから紹介いただき、記事広告を書かせていただくことになりました。
IP電話ってなに?
IP電話についてサラっと書きましたが、もうちょっと詳しく書いてみます。
ドコモやau、ソフトバンクモバイルでは、電話をかけた時には「通話料金」を、ブログを見たりメールを送受信した時には「データ通信料金」をユーザーに請求していますよね。
ところが、IP電話はデータ通信専用の回線を利用して電話をかけたり、受けたりができるため、携帯電話会社は「データ通信料金」としてユーザーに請求します。
気づいた人もいるかと思いますが、データ通信料金はパケット定額サービスの範囲内となるため、パケット定額サービスを契約していれば、どれだけ電話を利用しても利用料金は無料となります。
これがIP電話の大きなメリットになります。もちろんパケット定額サービスの料金は請求されますよ。
ちなみに、LINEの無料通話もIP電話を利用して、LINEユーザー同士の無料通話を実現しています。
「FUSION IP-Phone SMART」なら携帯電話やスマートフォン、固定電話にも通話ができる!
LINEを例に出しましたが、LINEで利用できるのはあくまでもLINEユーザー同士の無料通話のみで、LINEの通話機能(IP電話)を使って携帯電話やスマートフォンの番号に電話をかけることはできません。
▼今後、ドコモのスマートフォンでLINEのアプリからLINEユーザーに電話をかけられるようになりますが、IP電話ではなく通常の有料電話(21円/30秒)を利用することになります。・NTTドコモとLINEがスマートフォンにおけるLINEアプリの利便性・サービス向上を目的とした協業に合意
「IP-Phone SMART」では、ユーザー同士の無料通話はもちろん、携帯電話やスマートフォン、固定電話、「050 plus」などの050番号、さらには国際電話もかけられてしまうというIP電話ながら多機能なサービスになっています。
気になる価格は以下のとおりです。月額基本料金は0円となっています。
通話先 | 通話料 |
---|---|
国内の携帯電話/PHS | 8.4円/秒 |
国内の固定電話 | |
有料の050番号 | |
国際電話 | 8円/30秒 |
IP-Phone SMART同士 | 0円 |
無料な通話可能な050番号 |
ちなみに、留守番電話も利用することができ、料金は無料とのこと。なのでほとんど普通の電話と変わらないですね。
IP-Phone SMARTの公式アプリ「SMARTalk」がリリース
FUSIONのIP電話サービス「IP-Phone SMART」は、昨年5月よりベータ版として提供されていましたが、今月12日に「IP-Phone SMART」をカンタンな初期設定で利用できる通話アプリ「SMARTalk」がリリースされたことで正式版として提供されることになりました。
ちなみに、これまではサードパーティ製の通話アプリを使ってサービスを利用することができたようですが、公式アプリには以下の特徴があります。
・初期設定がカンタンに行える。SIPアカウントとパスワードを入力するだけ。・周囲の雑音をカットしてクリアな音声での通話が可能に。・通話した音声の録音機能付き
IP-Phone SMARTとSMARTalkを実際に使ってみた!
「IP電話のアプリ」と聞くだけで思考停止になってしまいそうですが、上にも書いたとおり初期設定は本当にカンタン。IP-Phone SMARTのアカウントを取得してアプリにSIPアカウント(ログインIDのようなもの)とSIPパスワードを入力するだけ。これだけで電話をかける、受けるといった基本的な機能を使うことが可能です。
レビュー期間が短期間であったため、使い込むといったところまではいってませんが、IP-Phone SMARTの音質はこれまで使ってきたLINEやSkypeに比べると非常に良いと感じました。LTE推奨とされていますが、3Gでも全く通話できないということはなく、若干音質が悪いかな?という印象です。
それでもIP電話だけではちょっと不安という方は、メインは低価格のIP-Phone SMARTで電話をかけて、大事な電話の場合などはキャリアの電話でかけるといった使い分けをすると良いかと思います。
「使い分け」と聞くと「1つ手間が増えるのか、面倒だな・・・」と思ってしまいますが、通話アプリの「SMARTalk」では、キャリアの電話からかけるのか050番号からかけるのかを発信ボタンを長押しすることで選択することができるため、さほど手間ではないですよ。
これならデータ通信だけでなく、通話の方も安くて快適な環境が手に入りそう。気軽に電話もかけられる環境にもなって本来の携帯電話としての使い方も取り戻せそうです。
FacebookやLINEで連絡を取ることが増えて、通話することが激減したので、使わなければ費用が発生しないっていう料金体系も実に素晴らしい。いやー、IP-Phone SMART超オススメです。
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IP-Phone SMARTとSMARTalkの気になるところまとめ
最後に実際に使ってみて気になったところなどをまとめておきます。
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