auから発売中の10.1インチのタブレット「Xperia Z2 Tablet SOT21」をお借りし、レビューする機会をいただきました。
使用期間は約1週間と短い期間ですが、「Xperia Z2 Tablet SOT21」を使ってみた感想をレポートします!
10.1インチの大型ディスプレイを支える極薄かつ軽量のボディ
最近、発売されるタブレットは7インチなど小型のディスプレイを搭載したタブレットも目立ちますが、「Xperia Z2 Tablet」は10.1インチのディスプレイを搭載した、いわば王道のタブレットとなります。大画面のディスプレイを搭載したタブレットで気になるのがサイズと重さですが、「Xperia Z2 Tablet」のボディは薄さと軽さを両立したモデルになっています。
薄さはたったの6.4mm。スマートフォンのXperia Z2よりも1.5mmも薄くなっています。まさに極薄のボディ。
さらに軽さは439gと、AppleのiPad Airより39gも軽くなっています。
従来のモデル「Xperia Tablet Z」と比べると、サイズや薄さには同等ですが、軽さは56gも軽量化されています。
Xperia Z2 Tablet | Xperia Tablet Z | iPad Air | ||
---|---|---|---|---|
サイズ | 縦 | 266mm | 266mm | 240mm |
横 | 172mm | 172mm | 169.5mm | |
厚さ | 6.4mm | 6.9mm(最厚部7.2mm) | 7.5mm | |
重量 | 439g | 495g | 478g |
サイズが大きく、薄く、軽いということでボディの剛性が気になりますが、背面パネルとフレームが一体になっているユニボディが採用されているため、強度や耐久性高いものになっています。
また、ボディのサイドには金属のようなパーツが使われ、電源キーもデザイン性の高いものが使われるなど、Xperiaらしさも感じるデザインになっています。
充実の基本性能にフルセグ、防水・防塵対応、フロントステレオスピーカー搭載など充実のスペック
OSにはAndroid 4.4 KitKatを採用。CPUは2.3GHzのクアッドコア、RAMが3GB、ROMが32GBとなるなど、基本性能は申し分ありません。auから発売ということで対応する無線の通信規格も気になるところですが、LTEはもちろん周波数帯の異なるLTEを束ねて使うことで最高速度が下り150Mbps向上し、速度も安定する「キャリアアグリゲーション」にも対応。また、対応エリアはまだまだ限られるものの、下り110MbpsのWiMAX 2+にも対応します。
自宅で利用することも多いタブレットですが、Wi-Fiも802.11a/b/g/n/acなどフル対応。802.11nはきっちり2.4GHzと5GHzをサポートしています。
また、対応機能としては大型のボディながら防水・防塵に対応。充電時に利用するmicroUSBはキャップ式ながら、キャップを開閉する機会の多いイヤホンやクレードル利用時の充電端子についてはキャップレス防水になっています。
このほかエンタメ機能としてワンセグ/フルセグに対応。アンテナは指で押すとにょきっと出てくるホイップ式のアンテナがボディ右上部に内蔵されています。実はボディ内蔵式のアンテナはauから発売されるXperiaシリーズとしてはスマートフォン、タブレット、ファブレット含めて「Xperia Z2 Tablet」が初めてのモデル。
最近のフルセグ対応の機種にはイヤホン式の外付けアンテナが必要とするものがありますが、これが家で視聴する時も外出先で視聴するときも取り扱いが実に面倒で、フルセグ見ようと思った時にアンテナがないと「もういいや・・・」となることが多かったのでこれは嬉しいですね。新幹線や車などの移動中に気軽にテレビを楽しむことができるかと思います。
また、ベッドサイドや書斎など宅内では別売りの「TVアンテナ用microUSB変換ケーブル」を使うと、電波の悪い建物内でも安定した画質でテレビを楽しむことができます。
フルセグはmicroSDへの録画にも対応。レコーダーやnasneなどで録画した番組はWi-Fi接続時に限りプリセットのムービーアプリで視聴することも可能です。
テレビや動画、音楽を楽しむために欠かせないスピーカーはフロントステレオスピーカーを搭載。
前モデルの「Xperia Z Tablet」ではボディの側面に、冬モデルとして発売されたファブレットの「Xperia Z Ultra」ではフロントに配置されたもののモノラルスピーカーとなっていましたが、「Xperia Z2 Tablet」でようやく満足のいくものになっています。
最近、旅行先や観光地でよく見かけるタブレットでの写真撮影ですが、ボディ背面には810万画素のカメラを搭載。性能については前回レビューした「Xperia Z Ultra」と同等とのことで期待できそうです。
さらに、ビデオ通話で利用するインカメラには220万画素のカメラを搭載しています。
軽量かつ薄型のボディが可能にする大画面タブレットの利用シーン
「Xperia Z2 Tablet」の利用シーンとしては、大画面のディスプレイを活用したフルセグや動画の視聴があります。テレビのない書斎やベッドサイドで楽しむのも良し、防水対応のため台所やお風呂で楽しむのも良し、テレビを見ている最中にお腹が痛くなった時に「Xperia Z2 Tablet」をトイレに持ち込んで楽しむのも良いでしょう。また、リビングのテレビを奥さんや子どもに専有されている時は「Xperia Z2 Tablet」で裏番組を見るのも良いでしょう。
動画の視聴については、YouTubeやauビデオパス、Huluはもちろん、レコーダーやnasneに録画した番組をプリセットのムービーアプリを使って「Xperia Z2 Tablet」で視聴することもできます。
さらに、外出先での利用ですが、10.1インチのタブレットというのはどうしてもサイズが大きく、重さもそれなりのものになるため、持ち運びにくいというイメージがありますが、前述したとおり「Xperia Z2 Tablet」は8.9インチのiPad Airよりも39gも軽く、500mlのペットボトル1本分よりも軽くなっています。
また、僕が外出時に持ち歩いている11インチのMacBook Air(約1.08kg)に比べて半分以下の重さになっていて、サイズに関しても2回り以上も小さいため、むしろノートパソコンよりも持ち運びやすいと言えます。
外出先での使い方としては、カフェや喫茶店でのブラウジング、旅行先でGoogleマップを使った地図の確認、家族がいる場合は新幹線や車、飛行機での移動中に子どもと一緒に動画を楽しんだり、お絵かきアプリで遊ぶという楽しみ方もあるかと思います。
僕はレビュー期間の中でBluetoothキーボードとマウスをタブレットに接続して外出先でパソコンライクに使ってみました。
これまでタブレットも色々と使ってきましたが、最大の弱点は文字入力にあって、いつまで経ってもこの辺は快適になりません。使いづらい原因はソフトウェアキーボードによって誤字を連発してしまうことにあるわけですが、打鍵感のあるBluetoothキーボードを使うことによって誤字入力はかなり減ります。
また、ソフトウェアキーボード使用時は画面のほとんどがキーボードで埋まってしまうわけですが、Bluetoothキーボード使用時は変換候補のみが表示されるため、長文の入力もかなりラクになります。
さらに、プリセットされている文字入力アプリ「POBox Plus」の変換精度もかなり高いのもGood。変換する際にスペースキーで単純変換、タブキーで予測変換の使い分けができるなど、想像していたよりも最適化されていてブログの記事ぐらいなら普通にかけてしまいました。
一つ注文をつけるとするならば、「POBox Plus」側でハードウェアキーボードのサポートが何もないのはちょっと寂しいかな・・・。とりあえず全角入力時に半角スペースが入力できないのは困るのでshift+スペースで半角スペースが入力できるなどマルチタッチに対応してもらえると、さらに文字入力が快適になるのですが。
また、Bluetoothキーボード利用時もキセカエ機能を利用することができます。ただ、「POBox Plus」になってせっかく追加された音のキセカエがBluetoothキーボード使用時にはキャンセルされてしまうのが少し残念かな。
今回使ったBluetoothのキーボードはサードパーティ製のものですが、ソニーからはXperia Z2 Tablet専用のカバー付きBluetoothキーボードが販売されています。サードパーティ製のBluetoothキーボードを利用する場合は、付属の専用ドックも一緒に持ち歩く必要がありますが、カバー付きキーボードと併用すると荷物が減って持ち運びもグッとラクになるかと思います。
大画面のタブレットをアクティブにも使いたい人ための一品
「Xperia Z2 Tablet」のボディデザイン、スペック、利用シーンと紹介してきましたが、大画面のタブレットを宅内ではもちろん、ボディの軽さ、薄さから外出先でもアクティブに持ち歩くのに向いているタブレットであると言えると思います。今回は試用版のため、SIMカードを利用することはできませんでしたが、3キャリア中、最も速く、安定していると評されることも多いauのLTEの回線を使うことでより快適に使うことができるでしょう。
店頭で見かけた際にはぜひ実際に手にとってどれだけ見た目と軽さにギャップがあるのか感じて欲しいと思います。
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