Facebookは先月予告したとおりiPhoneとiPad、iPod touchで利用できるスマートフォン向けのiOSアプリ「Paper」を公開しました。
公開されたのは米国のApp Storeで日本向けには公開されていませんが、米国のiTunesアカウントを所有していればApp Storeからダウンロードすることができます。
Facebookの新アプリ「Paper」は前評判どおりキレイなデザインに
FacebookはApp Storeに「Paper」を公開する前にプロモーション動画をYouTubeにアップしたわけですが、動画を見たユーザーからは「UIがキレイ」「デザインがカッコいい」との反応が主なものでした。Facebookが新しいアプリをリリースするのは昨年、Android向けに公開した「Home」以来かと思います。
そんな「Home」にも公開前には同じような声があがっていたわけですが、「Facebookはホーム画面にタイムラインを常に表示するほど依存するものじゃない」というコンセプト自体を疑問視する意見がほとんどで、今のところは失敗とされています。(そもそも対応するスマートフォン自体が少なくてアプリ自体触ったことがないという人もいるかもしれませんね)
そんなことを思いながら「Paper」を使ってみたわけですが、前評判どおりデザインはとてもキレイです。
デザインだけでなく、スワイプすることによってFacebookに投稿されたメッセージや写真を切り替えたり、iPhoneを傾けて写真を動かすなど、おもしろい操作性も備えています。
実際に「Paper」を使ってFacebookに投稿してみましたが、画面のデザインや操作性は従来のアプリから変更されているため、ちょっとした慣れは必要ですね。
ちなみに、投稿画面ではスタンプなどの一部機能を使うことができず、アプリが日本語に対応していないため入力した文字を日本語に変換することができませんでした。
ここまでは従来のFacebookアプリにもある機能で「Paper」では新たなデザインと操作性が提供されていますが、もちろんこれまでにはない新機能も用意されています。
新機能は「セクション」と呼ばれる機能で読みたい情報をユーザーが自由に追加できるというものです。
追加できるセクションにはニュースを読める「Headline」やかわいい写真が見れる「Cute」、技術系のニュースや記事を読める「Tech」、スポーツの試合結果を確認できる「Score」など全19種類が用意されていました。
セクションで流されるニュースなどは、単純にFacebookに投稿されたものを流すわけではなく、人がピックアップするなどして情報を集め、Facebook側でアルゴリズムによる選別が入るようです。イメージとしてはGunosyなどのキュレーションサービスに近いようですね。
それぞれのセクションにはFacebookの編集者が選んだものと、そして出版者やブロガー、著名人などが公に投稿したものからPaperのアルゴリズムが選別してくるものが併せて掲載される。New York Timesなどのような大手の記事を流していくだけでなく、これまで目にしたことのなかったブロガーの記事や、その筋の権威からのコメント、あるいは一般の人からの意見などもあわせて載せていこうとするわけだ。今のところ、同じセクションを追加した人は、全員が同じストーリーを目にすることとなる。しかし、たとえば「Score」セクションなどで、お気に入りチームの試合結果を優先的に見られるようなパーソナライズ機能を持たせることも考えているところなのだそうだ。
引用元:Facebook、ネット時代の「新聞」を目指して「Paper」をリリース | TechCrunch Japan
実際に使ってみたところ、流れる情報は全て英語のコンテンツなので世間一般で話題になっているものが確認できるのか、ネットでバズっているものが確認できるのか、ブロガーの情報がホントに流れているのかなどは確認できませんでしたが、日本でリリースされた時にどんな情報を確認できるのか楽しみです。
「Paper」はこれまでのFacebookアプリの代替になるのか
「Paper」の特徴は刷新されたデザインと操作性、新機能のセクションの2つだと思いますが、ざっと触ってみたところ「おぉ!すげぇ!!!」「これからはPaper使おう!」とまではいかないというのが正直なところです。「これからPaperを使おう!」とならないのは、「Paper」をどう使って良いかがわからないからなんですよね。
「Paper」は非常にジェスチャー操作が多いんですが、結構直感的だし、最初にチュートリアルが表示されるのでアプリの使い方について大きな問題は無いんですが、従来のアプリとの使いわけがよくわからない。
僕がFacebookアプリでよく使う機能の一つにイベント機能があったりするんですが、「Paper」にその機能は無く、今のところ従来のアプリの代替にはなり得ないし、「Paper」という名前で提供しているのでFacebookにもそのつもりはないんだと思いますが、ただそうなるとどうやって使い分けるんだろうと。
「セクション使う時にPaper使うんだよ」ということなんでしょうが、それならば投稿機能やニュースフィードの機能っているのかなと。
従来の機能を切ってしまうと残るのは新機能の「セクション」だけになってしまい、それだけのアプリにユーザーが魅力を感じるのかというと難しいところではありますが、今の「Paper」は位置づけ的に中途半端で使い分けが難しいなとという印象です。
あと、アプリのデザインはカッコいいのにアプリのアイコンはどうしてこんなことになってしまったのでしょうか。
Paper – stories from Facebook
価格:無料(記事投稿時)
カテゴリ:ソーシャルネットワーキング
アプリの評価:
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