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SIMロック解除の義務化が本日にも方針決定

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Yusuke Sakakura更新日:2015/07/08 2:37
SIMロック解除の義務化が本日にも方針決定
Photo By Simon Yeo
スマートフォンによる契約者・純増数の伸びが鈍化した今、再び市場を活性化するため、総務省がキャリアに対してSIMロック解除の義務化を検討していることが明らかになっていましたが、どうやら本日にも方針決定となるようです。

SIMロック解除の義務化が本日にも正式決定

NHKによると、購入した携帯電話やスマートフォンを契約しているキャリア以外では使えないようにするSIMロックの解除を義務付ける方針を正式に決定し、今後は具体的なルールづくりに向けた本格的な検討に入るとのこと。
総務省は14日、学識経験者らによる研究会を開いて、契約した携帯電話会社以外では携帯端末を使えないようにする「SIMロック」の解除を義務づける方針を正式に決め、具体的なルール作りに向けた本格的な検討に入ることになります。

引用元:SIMロック解除義務づける方針決定へ NHKニュース

SIMロックの義務化で端末価格は跳ね上がる?

SIMロックの解除はスマートフォンがヒットする前、つまり今と市場の状態が同じだった2009年〜2010年にも議論され、SIMロックが導入されたものの義務化までは言及されず、ドコモだけがiPhoneを除いた機種のSIMロックを有効にするなど積極的な態度を示しています。

総務省がSIMロックの解除を義務化する狙いとしては、キャリア間を端末ごと自由に行き来させることで、MVNOも含めて価格競争を生み出し、高止まりしている利用料金を抑え、さらなる競争を生むというものでしょう。

ただ、auについては3Gにおいてドコモやソフトバンクとは異なる通信方式を採用していることから、必ずしもキャリア間を自由に行き来できるわけではなく、端末と回線をセットで購入・契約することで安く抑えている端末価格が跳ね上がる可能性も高く、各社は新料金プランを発表し、7月からスタートしている中でさらなる価格改定が起きるとすれば、ユーザーに混乱が起きるのではないかというキャリア側の懸念・反発もあるようです。

年末に向けて具体的なルールづくりへ

これらの懸念に対して総務省はいずれも適正ではないとしており、これから年末にかけて具体的な内容・ルールづくりを進め、落とし所を決めていくことになります。

我々、消費者の立場とすればSIMロックよりも、端末または毎月の使用料金なわけですが、毎月の料金も端末価格も今のままで良いという人もいれば、SIMロックの解除によって端末価格が上がってもそんなに買い換える機会はないし、毎月の料金が抑えられる方が良いという人もいるはず。他にも多くの意見があるでしょう。

個人的には、SIMロックの解除を義務化させてもホントに低価格競争が起きるのか、そして競争が起きたとしても使用料金の下がり幅も未知数なので、SIMロック解除の義務化については賛否を述べるのは難しいところ。みなさんはSIMロック解除の義務化についてどう思われますか?

【2014/7/14 18:45 更新】初出時、記事のタイトルを正式決定としていましたが、誤解を招くため「方針決定」に変更しました。お詫びして訂正いたします。
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