Photo By Christian Payne
特定のキャリアのSIMカードでしか携帯電話やスマートフォンを利用できないように制限する、いわゆる「SIMロック」ですが、2015年5月以降に発売される端末を対象にSIMロックの解除が義務化されるようです。
また、SIMロックの解除は原則、購入直後に行うことも可能でSIMロックの解除にかかる費用は無料になるとのことです。
1つは海外で現地の割安な通信サービスを利用可能になるというもの、もう1つは低価格SIMでスマートフォンが利用可能になるというものです。
特に低価格SIMを利用することによって毎月の料金が安くなると聞けば、興味を持つ人も多いと思いますが、SIMロックを解除しても料金は安くならないという意見も多くあります。
その意見の多くは「端末価格が跳ね上がるから」というものがほとんどで、実際に2010年に一度SIMロック解除について議論された時もデメリットとして挙げられました
ですが、先月発売されたiPhone 6とiPhone 6 Plusの価格は、キャリアから販売されたSIMロック版もアップルのSIMフリー版もほぼ同等となっていました。
※SIMロック版は3キャリアの価格を平均化したもの
確かに月々サポート、月月割、毎月割といった割引サポートによって毎月2000円〜3000円、2年間で総額4万8000円〜7万2000円の割引を受けることができるため、実質的に端末価格が跳ね上がるとも取れます。
しかしながら、キャリアが提供している通信サービスの料金は、新料金プランが約8000円、旧料金プランが約6000円〜7000円と、低価格SIMの数百円という価格と比べるとかなり割高になっており、毎月3000円〜5000円の割引サービスを適用しても、SIMフリー版の方が安く使うことが可能です。
というのも、現在は端末と回線契約がセット売りになっているため、端末のみを購入することはできず、SIMロックの解除が義務化されたとしても気軽に利用できるというわけではなさそうです
日本経済新聞の報道によれば、今後、詳細が詰められていくとのことですが、SIMロックの解除を義務化させるのであれば、SIMフリー端末においては回線の契約なしに購入できることを願っています。
ただ、キャリアにとって端末だけを販売するというのは旨みの無い話しであり、実現するのはかなり難しい気はしますが、回線の契約との分離をしない限りはSIMロックの解除が義務化されたとしても、低価格SIMによって割安で運用するためにSIMロックの解除を利用するのは難しいでしょう。
SIMロックの解除を義務化するだけでなく、SIMロックの解除を消費者が利用しやすいように販売システムの変更が行われることも期待したいと思います。
特定のキャリアのSIMカードでしか携帯電話やスマートフォンを利用できないように制限する、いわゆる「SIMロック」ですが、2015年5月以降に発売される端末を対象にSIMロックの解除が義務化されるようです。
SIMロックが原則無料で利用可能に
日本経済新聞が25日付けで伝えた情報によれば、総務省はドコモやau、ソフトバンクといったキャリアに対し、2015年5月以降に発売される端末からSIMロックの解除を義務付けると伝えています。総務省は携帯電話会社に対し、2015年5月以降に発売される端末からSIMロックの解除を義務づける方針だ。
引用元:携帯のSIMロック解除、15年5月から義務化 総務省 :日本経済新聞
また、SIMロックの解除は原則、購入直後に行うことも可能でSIMロックの解除にかかる費用は無料になるとのことです。
SIMロックが解除によって得られるメリットとは?
今一度考えてみたいのが、SIMロックの解除によって一体何がよくなるのか?ということ1つは海外で現地の割安な通信サービスを利用可能になるというもの、もう1つは低価格SIMでスマートフォンが利用可能になるというものです。
特に低価格SIMを利用することによって毎月の料金が安くなると聞けば、興味を持つ人も多いと思いますが、SIMロックを解除しても料金は安くならないという意見も多くあります。
その意見の多くは「端末価格が跳ね上がるから」というものがほとんどで、実際に2010年に一度SIMロック解除について議論された時もデメリットとして挙げられました
ロック解除は、端末代が4万円値上げになる。強制すると、またしても総務省が原因で端末が売れなくなる。RT @masa_toku 総務省、「SIMロック」解除へ@kharaguchi @matsumotot68
— 孫正義 (@masason) 2010, 4月 2
ですが、先月発売されたiPhone 6とiPhone 6 Plusの価格は、キャリアから販売されたSIMロック版もアップルのSIMフリー版もほぼ同等となっていました。
SIMフリー版 | SIMロック版 | |
---|---|---|
16GB | 6万7800円 | 6万6762円 |
64GB | 7万9800円 | 7万8837円 |
128GB | 8万9800円 | 8万8703円 |
※SIMロック版は3キャリアの価格を平均化したもの
確かに月々サポート、月月割、毎月割といった割引サポートによって毎月2000円〜3000円、2年間で総額4万8000円〜7万2000円の割引を受けることができるため、実質的に端末価格が跳ね上がるとも取れます。
しかしながら、キャリアが提供している通信サービスの料金は、新料金プランが約8000円、旧料金プランが約6000円〜7000円と、低価格SIMの数百円という価格と比べるとかなり割高になっており、毎月3000円〜5000円の割引サービスを適用しても、SIMフリー版の方が安く使うことが可能です。
SIMロックの解除が義務化されても気軽には利用できない!?
SIMロックの解除によって低価格SIMを利用することが可能になり、毎月の利用料金を安く抑えることも可能になるわけですが、気になるのはその売り方です。というのも、現在は端末と回線契約がセット売りになっているため、端末のみを購入することはできず、SIMロックの解除が義務化されたとしても気軽に利用できるというわけではなさそうです
日本経済新聞の報道によれば、今後、詳細が詰められていくとのことですが、SIMロックの解除を義務化させるのであれば、SIMフリー端末においては回線の契約なしに購入できることを願っています。
ただ、キャリアにとって端末だけを販売するというのは旨みの無い話しであり、実現するのはかなり難しい気はしますが、回線の契約との分離をしない限りはSIMロックの解除が義務化されたとしても、低価格SIMによって割安で運用するためにSIMロックの解除を利用するのは難しいでしょう。
SIMロックの解除を義務化するだけでなく、SIMロックの解除を消費者が利用しやすいように販売システムの変更が行われることも期待したいと思います。
コメントを残す