8月12日、イオンモバイルがオンライン発表会を開催し今後の取り組みについて説明を行った。
そのなかで、SIMロックの原則禁止など端末の販売環境が大きく変わることについて「非常にプラスの変化と感じている」とコメントし、代理店として取り扱っているiPhoneやXperiaといったキャリア端末とイオンモバイルのSIMカードをセットで販売する方針を明らかにした。
イメージとしてキャリアの端末価格を比較しながらiPhoneなどを購入できるという。
SIMフリー+キャリア端末で取り扱い端末を増やす狙い
10月1日からガイドラインの改正によってSIMロックが原則禁止になる。今後、スマートフォンを購入する場合は、すべてのキャリアにおいて支払い方法の違いに関わらず、SIMロックがかかっていない状態の端末を購入できる。
これを受けてイオンは、代理店としてキャリアから調達した端末とイオンモバイルのSIMカードをセットで販売するという。これによりイオンモバイルが取り扱う端末は格段に増えるとのこと。
イオンモバイルとしてMVNOサービスを展開し、スマートフォンを販売する代理店としての機能も持つイオンならではのアドバンテージで発表会では「他のMVNOでは絶対にできない」と語った。
キャリアから調達した端末を自社のMVNOサービスとセットで販売することについてキャリアの反応が気になるところ。記者からの質問に対して「(キャリアから)もしかしたら言われるかも」と答えながらも、イオンモバイルのSIMとキャリア端末のセット販売は企画でこれまでもやってきたという。
端末の販売については代理店に利益がほとんどないことが問題視されていたが、イオンによれば端末のみ売っても収益が取れるよう改善があり、端末販売だけでもビジネスとして成り立つように変わってきているとのこと。
なお、総務省はSIMロックの原則禁止によって、のりかえを促して事業者間の競争に繋げたい考えだが、周波数ロックの存在から狙いどおりに進むとは考えにくい。
例えば、ソフトバンクで購入したスマートフォンをauにのりかえた後も利用する場合は、ソフトバンクで購入したスマートフォンがauだけに割り当てられたバンドに対応していないことから、のりかえの前後で繋がるエリアが狭くなる可能性がある。
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