Appleが2021年4月21日に開催したスペシャルイベントにて、まったく新しい商品の「AirTag」(エアタグ)を発表しました。
AirTagとはいわゆる紛失防止タグに分類される商品で、カバンやサイフなど大切な持ち物に付けたり、サイフに入れて使うアイテム。
紛失した場合はiPhoneの探すアプリを使うと、AirTagの現在地や最後に確認された場所を地図上で確認できるほか、大切な持ち物を置き忘れた場合は内蔵されたAirTagのスピーカーを利用し音を鳴らすことで大切なカバンやサイフの発見に役立てられます。
目次
AirTagとは?
AirTagは鍵に付けたり、バッグやサイフに入れるだけで、iPhoneの探すアプリから持ち物をあっという間に探すことができる紛失防止タグです。
バッテリーは交換式でコンビニや家電量販店で販売されているCR2032のボタン電池を使用します。使用時間は1年以上のため交換頻度は多くありません。IP67等級の防水・防じんにも対応しているため、雨に濡れたり、水をかぶってもすぐに壊れることはありません。
発売日は2021年4月30日(金)で、4月23日(金)から予約受付がスタート。販売価格は1個3,800円、4個セットで購入すると12,800円でおトクに購入できます。
AirTagでできること
持ち物を探すための手段はいくつも用意されています。
家の中など近い範囲で持ち物の場所がわからなくなった場合は、探すアプリを操作したり、「Hey Siri、お財布を探して」と声をかければ、AirTagに内蔵されたスピーカーを鳴らして場所を特定できます。
持ち物を視覚的に探せる
音だけでなく視覚的に持ち物を探すことも可能。超広帯域テクノロジー(UWB)を活用する「正確な場所を見つける」機能によって、AirTagまでの距離と進む方向をiPhoneの画面に表示して場所を案内します。
「正確な場所を見つける」機能を利用するには、U1チップを搭載したiPhone 11 / 11 Pro / 11 Pro Max、iPhone 12 / 12 mini / 12 Pro / 12 Pro Maxが必要です。
世界中のiPhoneが持ち物を探してくれる
家や店、ジムなど、離れた場所に置き忘れた場合、今度は世界中のiPhoneユーザーが大切な持ち物を探してくれます。
仕組みは紛失したAirTagがBluetooth信号を送信して、信号を受け取った他人のiPhone、iPad、Macといった10億台以上のAppleデバイスが、AirTagの位置情報をiCloudに送信するというもの。
紛失モードにしたAirTagが発見されるとiPhoneに通知が届いて、探すアプリを開くと紛失した持ち物の位置を地図上で確認できます。
地図上で確認できても旅行先や出張先など、遠く離れた場所で発見された場合は取りに行くことはできませんが、AirTagを発見してくれたユーザーがNFC対応のスマートフォンをAirTagに軽くタッチするだけで、自分への連絡先情報を確認できるよう設定して発見者と連絡を取ることも可能です。
子どもやペットに使える?
AirTagを子どもに携帯させたり、ペットに使用すると考えている人もいるかもしれませんが、Appleは持ち物以外にAirTagを使うことは推奨していません。
子どもにAirTagを持たせて現在地などを確認したい場合は、ファミリー共有設定したApple Watchを持たせることを推奨しています。
通常、Apple Watchは自分のiPhoneとペアリングして使う必要がありますが、ファミリー共有設定したApple Watchは親のiPhoneとペアリングして使用可能。親のiPhoneから子どもに持たせたApple Watchの位置情報を確認することもできます。
安心のプライバシー管理
AirTagは他のApple製品と同じようにプライバシーが厳重に管理されています。
例えば、AirTagの位置情報を確認できるのは自分だけで、現在地や履歴がAirTagに保存されることはありません。
また、紛失したAirTagが発信するBluetooth信号を自分のiPhoneがキャッチした場合、誰かに特定されることはなく、送信される位置情報も最初から最後までエンドツーエンドで暗号化されているため、紛失したAirTagを探す手伝いをしたデバイスが誰のものか、Appleも特定することはできず安全に利用できます。
アンチストーカー機能
AirTagを悪用しようと考えている人もいるかも知れませんが、AirTagはアンチストーカー機能を備えています。
他人のAirTagが自分の持ち物に紛れ込むと、iOS 14.5以降を搭載したiPhoneが自動で検出して「あなたと一緒に移動中のAirTagが見つかりました」という通知が届きます。
また、ペアリングされたiPhoneとAirTagが一定期間接続されない場合は、内蔵されたスピーカーから音が鳴るため、不審なAirTagを発見することも可能。現在のところ“一定期間”は3日間となっていますが、今後のソフトウェアアップデートで変更される可能性があると案内されています。
不審なAirTagを発見した場合、Androidを含めたNFC対応のスマートフォンをAirTagにタッチすると、AirTagを無効化するための方法が表示されます。
ペアリングロック機能
AirTagには、紛失・盗難されたiPhoneを利用することはできないアクティベーションロックと同じペアリングロック機能が搭載されています。
このペアリングロック機能によって、他人にAirTagが拾われたとしても自分のiPhoneとペアリングし直すことはできません。
AirPodsのような魔法のセットアップ
AirTagは、AirPodsのようにiPhoneまたはiPadに近づけるだけで瞬時に接続されてワンタップで設定できるため、最新機器に詳しくない人でもカンタンに使い始めることができます。
ファッションにも優れたAirTag
AirTagは購入時に絵文字や名前を本体に刻印して、カバンのポケットやサイフに入れて置くだけでアイテムを使い始めることができます。また、Apple製のカラフルなキーリングやループを使えばカンタンに取り付けが可能。
軽さと耐久性を兼ね備えたポリウレタンループや特殊ななめし加工が施されたヨーロピアンレザーを使ったカラフルなキーリングやループ、チャームセキュアホルダーなどファッションにも優れたアイテムで、Hermesとコラボした上質なAirTag Hermèsも発売されます。
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