日本時間9月19日、Appleが最新のソフトウェアアップデート「iOS 17」を正式リリースしました。
2018年9月以降に発売されたiPhone XR、iPhone XS以降の機種で今日からアップデートできます。
iOS 17で変更された機能と新機能は別記事でまとめていますが、この記事では時間がない人のためにチェックしておくべき新機能と変更点8個を紹介します。
目次
- スタンバイ
- AirTagの共有機能
- 着信画面をカスタムできる「連絡先ポスター」
- iPhoneを近づけるだけで共有できるAirDrop
- iPhoneを近づけるだけで連絡先を交換できる「NameDrop」
- ロック画面からボタン一発で操作できる「インタラクティブウィジェット」
- AirPodsも進化
スタンバイ
iOS 17にアップデートしたiPhoneを充電しながら(有線無線問わず)横向きにすると「スタンバイ」機能がオンになり、離れた場所からでも一目で必要な情報を確認することができます。
例えば、ベッドサイドに置いて置き時計のように利用したり、リビングに置いて思い出の写真をシャッフル表示できます。ライブアクティビティがオンになっている時はUber Eatsのデリバリー状況がリアルタイムで表示されます。
Siriを使って話しかければ、天気予報やタイマーの残り時間などがiPhoneのディスプレイに表示されるため、HomePodにディスプレイが付いたような感覚で利用できます。
寝室など周囲が暗い時には明るさが落ちて暗い中でも認識しやすい赤の色調で表示されます。また、常時表示ディスプレイに対応しているiPhone 14 Pro、14 Pro Max、15 Pro、15 Pro Maxでは画面がオフにならず常に点灯しているため便利。常にオンは設定画面で無効にできるほか、iPhoneの画面が使われていない時は自動で無効になります。
AirTagの共有機能
鍵や財布、カバン、スーツケース/キャリーバッグなどの貴重品に付けて紛失防止や探す際に役立つAirTagも進化します。
これまでAirTagは1台でしか使えなかったため、子どものリュックにAirTagをつけて両親のiPhoneから場所を確認するにはAirTagが2つ必要でした。
共有機能を利用することによって1つのAirTagで両親のiPhoneから子どものリュックを監視したり、音を鳴らしてどこにあるか確認することができます。
なお、共有機能をオンにしているAirTagが近くにある間は、迷惑な追跡をiPhoneの通知や音でお知らせするトラッキング通知がオフになります。
着信画面をカスタムできる「連絡先ポスター」
iOS 15ではホーム画面のカスタマイズが可能になり、iOS 16ではロック画面のカスタマイズが可能になりました。iOS 17では着信画面のカスタマイズが可能になります。
自分からの通話を受けた相手のiPhoneに表示される着信画面を好きなフォントや文字色、写真を使ってアレンジできます。
iPhoneを近づけるだけで共有できるAirDrop
AirDropの共有方法が簡単になり、iOS 17では相手のiPhoneに近づけるだけで写真や動画を共有することができます。
なお、知らない人からの共有を防ぐために、共有設定を「受信しない」「連絡先のみ」に変更することも可能。「すべての人」との共有は過去のアップデートで手動でオンにしてから10分間が経過すると自動でオフになります。
また、iPhone同士を近づけるだけで共有できるオプションを設定画面からオフにすることも可能です。
途中で離れても共有可能に
AirDropの問題点の1つは近づいている間だけ共有可能なことで、時間がかかる大量の写真や動画、大容量のデータを共有するときは転送が終わるまで同じ場所に留まっている必要がありました。
これからはその場を離れてもインターネット経由でフルクオリティの写真や動画を共有することができます。ただし、この機能は年内に登場すると案内されており、リリース直後は利用できません。
iPhoneを近づけるだけで連絡先を交換できる「NameDrop」
これまで電話番号やメールアドレスなどの連絡先を交換する際は、口頭で伝えたり、連絡先アプリからAirDropを使って共有していました。
iOS 17ではiPhone同士を近づけて電話番号やメールアドレスを選ぶだけで連絡先を簡単に共有できる「NameDrop」機能を利用できます。
リリース当初は標準の通話アプリのみ対応。今後はサードパーティ製のアプリでも利用可能になる予定です。
ロック画面からボタン一発で操作できる「インタラクティブウィジェット」
これまでのウィジェットは何らかの情報を確認するだけでしたが、iOS 17ではリマインダーを完了させたり、再生している曲の再生/一時停止、ホームアプリに登録している家電の操作までアプリを起動することなくウィジェットで操作可能になりました。
インタラクティブウィジェットは、ホーム画面だけでなくロック画面やスタンバイの画面からも利用できます。
AirPodsも進化
iPhoneとペアリングしたAirPodsもiOS 17へのアップデートで進化します。
AirPods Pro (第2世代)には、外部音取り込みとアクティブノイズキャンセリングを状況に応じて組み合わせた適応型オーディオが追加されます。音に集中できるようノイズを低減しつつ、自転車のベルの音などを取り込み、びっくりするような巨大な音はカットする良いとこどりの機能です。
また、近くにいる人と話し始めると、自動で音楽や動画などの音量を下げ、バックグラウンドのノイズを取り除いて、目の前にいる相手の声を聞き取りやすくなる会話感知機能が利用できます。
すべてのAirPods ProとAirPods (第3世代)、AirPods Maxはミュートおよびミュート解除に対応します。AirPodsはステムをつまむだけ、AirPods MaxはDigital Crownを押すだけで自分の声をすばやく消したり、ミュートを解除できます。
最後にAirPodsは利用しているAppleデバイスを検知して接続を自動で切り替えますが、iOS 17にアップデートすると切り替えがスピーディになり安定性も向上します。
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