The Android Showが5月14日2時から開催。Android 16を正式発表か

AppleがSiri GPTなどの生成AIを2024年に発表する兆候なし

Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura

ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

2023/08/03 10:10
AppleがSiri GPTなどの生成AIを2024年に発表する兆候なし

昨年末から今年にかけてチャット形式で自然な会話を行い、翻訳や文章の要約、メールなど文章作成、企画書、プログラムなどを作り出す生成AIが大きな注目を集めています。

火をつけたのはChatGPTをリリースしたOpenAIで、Googleなどを含めて他社も波に遅れないように対抗する一方、慎重な姿勢を取っているのがAppleです。

そのAppleも社内向けに「Apple GPT」と呼ばれている生成AIのテストを行なっており、Mark GurmanはAppleが来年にAIに関する重要な発表を計画している可能性があると報告しています。

しかしながらGurmanとともに過去に多数の実績があるMing-Chi Kuoは、来年Appleのハードウェアに生成AIが搭載される可能性が低いことをレポートしています。

Kuoによると、Appleが取り組んでいる生成AIの進捗は他者に大幅な遅れを取っていて、近く開催される決算説明会でもAppleがAIについて多くを語ることはないとしています。

さらに、Appleが2024年にAIエッジコンピューティングとハードウェア製品を統合する兆候はないとも語っています。

Appleはセキュリティやプライバシーを最優先にしており、SiriなどのAIを活用した機能においてもユーザーから吸い上げた情報はデバイス内にとどめて処理を行うことをポリシーにしています。

社内向けにテストしているApple GPTも消費者向けではなく、自社の社員からChatGPTを遠ざけて重要な情報を他社に吸い上げさせない狙いがあるものと思われます。

現在のSiriは処理範囲が狭く、少しでもはみ出すとウェブとSafariに丸投げします。Siri内で完結する範囲が広がれば、利便性は大きく向上することから、Siri GPTのようなものを期待するユーザーも多いかもしれませんが、近く登場する可能性は低く、Appleが多くの人から支持されるポリシーを変えることもまた難しそうです。

投稿規約
  • チャットサポートではないので質問は必ず記事を読んでから投稿してください。
  • 迅速な回答のために、質問する際は状況を細かく書いてください。最低限、画面にどういったメッセージが表示されているのかは必要です。
  • コメントに誹謗中傷を含む場合は、発信者情報開示請求を行います。
  • 攻撃的・侮辱的・過激・不快な表現を含む場合はIPアドレスを公開します。
  • VPNを使った書き込みおよび連投は承認されません。

コメントを残す

(任意)

あなたにおすすめ