日本時間6月6日午前2時から開催されるWWDC2023の基調講演は、Appleの今後を占うビッグイベントになる予定です。その理由は長年暖めていたAR/VRデバイスの発表される(可能性がある)からです。
ただし、今の時点でAR/VRデバイスに注目している人がそれほど多くないことを考えると、ほとんどの人の関心事はiOS 17、iPadOS 17、watchOS 10、macOS 14といった秋にリリースされる次期ソフトウェアの方にありそうです。
BloombergのMark Gurmanの最新レポート(1,2)を読む限りでは、Apple Watchで動作するwatchOS 10には大きな進化が期待できそうです。
Mark Gurmanは次期Apple Watchのハードウェアアップデートが大規模ではない年にwatchOSは大きく進化するとしてwatchOS 10は“iOS 17とは違ってかなり大規模なアップグレード”になると伝えています。
ここ数年のwatchOSのメジャーアップデートでは、機能追加や文字盤の追加、新しいアプリの追加、ワークアウトの強化などが実施されてきたものの、インターフェースについてはほとんど変わっていません。
ただ、今年秋にリリースされるwatchOS 10の大規模なアップグレードには、ユーザーインターフェースの変更が含まれるようです。
詳細は不明ですが、上からスワイプダウンすると表示される通知画面、下からスワイプすると表示されるコントロールセンター、左右にスワイプすると表示される文字盤の切り替え、デジタルクラウンを押すと表示されるアプリドロワー、サイドキーを押すと表示されるアプリの一覧といった画面の見た目や操作まで大きく変化するかもしれません。
裏を返せばApple Watch Series 9に大きな進化は期待できないようです。
ただし、昨年発売されたApple Watch Series 8に搭載されたS8チップは、2年前のS6と同じ性能とされています。watchOS 10が大規模なインターフェースを伴うメジャーアップデートになり、チップに高い処理能力を要求するものになれば、数年ぶりにチップ性能が大きく向上したS9チップの搭載は必然でしょう。
なお、Appleが開発中の無採血による血糖値の測定機能がApple Watchに搭載されるのはまだまだ先と予想されています。
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