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「Apple Watch Series 2」レビュー、60時間超の電池持ちを実現

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Yusuke Sakakura更新日:2018/04/28 23:50
「Apple Watch Series 2」レビュー、60時間超の電池持ちを実現

水深50mの防水、FeliCa(Suica)、GPS搭載、実使用60時間の電池持ち実現した「Apple Watch Series 2」(42mm)、ゴールドアルミニウムケース×ココアスポーツバンドをレビュー

デザイン

ゴールドアルミニウムケース×ココアスポーツバンド

Apple Watch Series 2 - デザイン

今回購入したのはApple Watch Series 2、ゴールドアルミニウムケース×ココアスポーツバンド(42mm)です。

初代モデルでは、時間を確認するだけの時計に高いお金は払えない、運動量を測定できるワークアウト機能もどうせすぐに飽きてしまう、どうせ数ヶ月で付けるのもやめるだろう、、、ということで最も安いSportsタイプを購入しました。

ところが、外出する時は必ず身につけ、なぜか走らないといけない気になってランニングする習慣が身に付き、結局はApple Watch Series 2をゲットするまでの1年半で時計をする習慣まで身についてしまいました。

今年は少し高いステンレススチールケースのモデルを購入しようかと思いましたが、iPhone 7 / 7 Plusの新色ジェットブラックが128GB以上のモデルのみラインナップされることを知り、最も安いアルミニウムケースを選択。ただし、電池持ちは長い方がいいだろうということで42mmモデルを購入しました。

何が違う?初代モデルとSeries 2

何が違う?Series 1とSeries 2

初代モデルとSerie 2のデザイン上の違いは目で見てもわかりませんが、初代モデルに比べてサイズは0.9mm厚くなり、重量は4.2g重くなっています。違いは微々たるものなので装着感に違いはありません。

ケースの背面をチェックすると、初代モデルに「COMPOSITE BACK」、Series 2には「CERAMIC BACK」と刻印されています。これはApple Watchの裏蓋に使用されている素材の違いを示したもの。初代モデルにはプラスチック(複合材)、Series 2にはセラミックが使用されています。

どちらが良いのかといえばもちろんセラミック。裏蓋にプラスチックが使用されたApple Watch Sportsでは一部のロットで裏蓋が外れるという不具合が確認され、無償修理の対象になっていました。この不具合が影響したのかはわかりませんが、Series 2では全てのケースでセラミックが使用されています。

左サイドに通気孔が新設されているのもSeries 2の大きな特徴。スピーカー内に水が溜まる構造の初代モデルに対して、Series 2では溜まった水を排水する通気孔が設けられています。

Apple Watch Series 2 - デザイン Apple Watch Series 2 - デザイン

バッテリー

Apple Watch Series 2 - バッテリー

「バッテリーが持たない」、初代モデルのApple Watchを購入した人の多くが同じように残念がっていました。Series 2(42mm)でどれぐらい電池が持つのか検証してみました。

1日目は朝11時に装着して外出。「Pokémon GO Plus」の通知をバンバン受け取りながら、外出先で用事を済ませて夕方家に戻ると残量は83%。まだまだ余裕。2日目は朝10時に起きて残量を確認すると72%、この日も朝から外出して同じように過ごして、3日目の深夜にようやくバッテリーが切れました。連続起動時間は約60時間を記録。バッテリーは大幅に改善されたと評価して良いでしょう。

ひとつ注意点としてあげておきたいのがGPSを使ったワークアウトです。約40分のウォーキングとランニングを行ったところ10%〜15%を消費するなど、電池の減りが大きく、GPSを使ったワークアウトの利用頻度によっては電池持ちが大きく変わりそうです。

それでも2日間は十分に持つでしょう。通常利用なら充電しなくても3日間は使えます。バッテリーの充電時間は約2時間(0%からフル充電まで)と結構早いので、早起きする人であれば仕事前に充電してもその日1日は十分持つ状態で出かけられます。

何が違う?初代モデルとSeries 2

初代モデル(38mm)が内蔵するバッテリーの容量は205mAhでしたが、Series 2(38mm)の容量は273mAhと、33%もアップしています。

ただ、Series 2にはGPSが追加され、処理性能が50%アップした「S2」プロセッサ、2倍明るいディスプレイなど消費電力が上がっていることから、Appleの公称値はどちらも最大18時間となっているようです。

計測中は常にiPhoneとセットで持ち歩いていたので、GPSが動作することはほぼなく、ワークアウトアプリで運動を計測していなかったということもありますが、それでも60時間の電池持ちは初代モデルでApple Watchを諦めてしまった人も魅力的なはずです。

ワークアウト

Apple Watch Series 2 - ワークアウト

Apple Watch Series 2ではワークアウト機能が大幅進化。水深50mの防水に対応したことでスイミングの運動量計測が可能に。さらに、GPSを搭載したことで正確に運動量を計測できるようになり、最初のワークアウト時にiPhoneを持ちながら20分間も運動しなければならない煩わしいセットアップが不要になったことも地味に嬉しいポイントです。

Apple Payに対応したことで、Apple Watchだけを身につけて音楽を聴きながらワークアウトを楽しみ、サイフや小銭を持ち歩かなくてもワークアウト後はコンビニや自動販売機で乾いた喉を潤すことが可能になりました。運動時の持ち物がなるべく少ない方が良いのは言うまでもないでしょう。

なお、Series 2のディスプレイは2倍明るいとされていますが、初代モデルでもディスプレイが見にくいと感じたことはなく、日本ぐらいの日差しではあまり恩恵を受けられないのかもしれません。

GPSでどれほど差が出るのか?

GPSを搭載したことでどれぐらい正確に運動量を計測できるようになったのか調査してみました。

何度もiPhoneを持った状態でワークアウトを重ねた初代モデルを左腕に、一度もワークアウトしていないApple Watch Series 2を右腕に身につけてiPhoneを持たずに2.5キロから3キロの「屋外ウォーキング」を行ったところ、初代モデルが200m短く計測される結果に。さらに、2キロの「屋外ランニング」を行ったところ、初代モデルは70m短く計測していました。当然、両方ともSeries 2の方が正確な距離を計測しています。

今回は短距離のため小さい誤差になったものの、10キロラン、ハーフマラソン、サイクリングなど運動距離・時間が長くなるに連れて計測した数値に大きく差が開き、信頼性がなくなるのは致命的。Apple Watchでワークアウトを楽しむのであれば迷わずSeries 2を購入するべきでしょう。

watchOS 3

Apple Watch Series 2 - watchOS 3

最新の「watchOS 3」でようやくApple Watchが使えるものになりました。

よほどのリア充でもない限り使うことのない円状に表示される連絡先とグランスが廃止。代わりに追加されたのがアプリをカンタンに起動できる「Dock」。サイドボタンを押したあと、アプリ一覧が表示され、指でタッチするかデジタルクラウンを回してアプリを選択可能になり、操作性が大幅改善。

カンタンに文字盤を変更できるようになったのも嬉しいポイント。自由に文字盤をカスタマイズして楽しめることがスマートウォッチの魅力でもあるはずなのにwatchOS 2以前は手間がかかりすぎて変更する気も起きませんが、watch OS3ではスワイプ操作ひとつでその日、その時の気分でサクッと文字盤を変えられます。

新機能には改善の余地あり

期待された新機能には改善の余地があります。

まず、定期的に深呼吸を促す「ブリーズ(深呼吸)」。医療の世界では健康状態や精神状態を改善するために深呼吸が推奨されているそうですが、深呼吸の時間オプションが1分以上しか存在しない。1分間深呼吸するのは結構めんどくさい。最初こそ物珍しさでやるものの今はほとんど無視。30秒ぐらいのオプションも欲しいところですが、それでは効果がないということ?

「macOS Sierra」をインストールしたMac/MacBookのロックを解除できる「オートログイン」機能は特に期待していただけに残念。認識率が非常に悪く、事前にApple Watchのロックを解除しておく必要があるため、パスワードを入力した方が圧倒的に早い。利用するためにApple Watchにパスコードを追加する必要があるのも良くない。煩わしさがApple Watchに移行しただけで意味がない。

Apple Musicの音楽しか聴けないストレス

Apple Watch Series 2 - 音楽

音楽を聴きながら、ワークアウトを行って帰りにはドリンクまで購入できるようになったApple Watch。ワークアウトを共にするデバイスとしては非常に優秀なものの音楽周りが非常に残念。

iOS向けの音楽アプリはApple Music、Google Play Music、LINE MUSIC、AWA、Spotifyと多数存在しますが、Apple Watch単体で音楽を再生できるのはApple Musicしかない。

国内に上陸したばかりのSpotifyはAndroid Wearに対応しているものの、Apple Musicには対応しておらず、AWAも今年6月にApple Music対応を明言したものの現時点で非対応。

Apple側が必要なAPIを提供していないのか、それともアプリ側の対応が遅れているのかはわからないが、Apple Watchだけでワークアウトを完結するのであればApple Musicを契約しろというのは非常に辛い。Appleまたは音楽サービス・アプリ提供元にはこの事象はいち早く改善して欲しいところ。

Apple Pay

ようやく明日、日本にApple Payがやってくる。FeliCaに対応することで限られた極少数の店舗だけでなく、多くの店舗で支払いが可能になる。

ただ、Apple Payに対応するiPhoneは最新モデルのiPhone 7 / 7 Plusのみ。来年はiPhoneの発売から10周年、買うなら来年と思っている人もいるでしょう。

そんな人にはApple Watch Series 2がオススメ。価格は37,800円からとiPhoneよりも圧倒的に安い。さらに、対応機種がiPhone 5以降と、多くのiPhoneがサポートされているのも嬉しいポイント。

注意点はiPhone 5 / 5s / 5cではウェブでApple Payの支払いができないこと。また、iPhone 7 / 7 Plus未満ではSuicaカードの読み取りができないため、Suicaアプリ内で仮想Suicaカードを作ることになりますが、必要とされる機能は利用できる。

まとめ

Apple Watch Series 2 - まとめ

初代でもあまり不満のなかったApple Watch、今回Series 2を購入したのはApple Payを利用するためだけと言っても良い。

購入したデカいiPhone 7 Plusを改札を通るたびにポケットから取り出すのは落とすのが心配、キズつきやすいジェットブラックで読み取り機にタッチするのもあまりやりたくない。そう考えた時にApple Watch Series 2を購入するのがベストと判断。現在は明日25日開始と噂されているApple Payのスタートが本当に待ち遠しい。

初代モデルは左腕に付けていたものの、改札のSuica/FeliCaリーダーは右に設置されていることに気づいて右腕に矯正。と思ったら今度はコンビニでは左に設置されていることに気づいたが、狭い改札と違って横に動けるので自分が動くことで対処できる。ちなみに、コンビニではApple Watchをかざす姿が献血のようになると言われているが、「Suicaで」と告げると店員がかざす準備をしてから「どうぞ」と返してくれるので、その後にかざせばできるだけ短い献血ポーズで済むはず。

年内には「Pokémon GO」がApple Watchに対応予定。近くにいるポケモンを確認したり、次のレベルまでの経験値を表示したり、ポケストップに立ち寄ってアイテムをゲットしたり、Pokémon GO Plusでは対応していないタマゴの孵化も通知され、消費カロリーも確認できる。電池持ちが大幅に向上し、処理性能が50%アップしたApple Watch Series 2ならより一層楽しめるでしょう。

購入するモデルに悩んでいる人もいるでしょう。時間や通知の確認がメインならSeries 1がオススメ。初代モデルのシングルコアからデュアルコアにパワーアップした「S1P」が搭載され、販売価格は27,800円に値下げされている。初代モデルのバッテリーに不満があった人やワークアウトの利用がメインでApple Payも利用したいならSeries 2を買うべき。

Series 2で言えば、高級感を求めるならステンレススチールケースがオススメ。アルミニウムはステンレススチールと比べるとやはり安っぽく感じます。また、ワークアウトがメインでランニングを楽しむ場合はランに特化した「Apple Watch Nike+」を検討するのもいいでしょう。Series 2ベースで28日に発売予定です。

アルミニウムケース:37,800円〜
スチールケース:55,800円〜
スペースブラックステンレス:70,800円〜
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