Apple、iPhone 16までLightningの搭載可能に。EUのUSB-C統一ルールは2024年12月28日から
EUがスマートフォンなど多くのデバイスを対象に充電端子をUSB-Cへの統一を義務付ける法改正を採択しました。今年、スマートフォン業界に起きた大きな出来事の1つです。
法案段階では否定していたAppleですが、採択された際には「明らかに遵守しなければいけない。選択の余地はない」とコメント。近い将来、iPhoneがLightningを廃止してUSB-Cに移行することは決定的になりました。
その近い将来がいつ来るのかAppleはコメントしていませんが、EUは2024年12月28日からUSB-C統一ルールを順次適用することが発表されました。
EUのUSB-C統一ルールは、2024年12月28日のルール適用後に発売されるデバイスに対して適用されます。
つまりAppleはiPhone 16までLightningの搭載を継続できるものの、2025年発売が予想されるiPhone 17ではUSB-Cに移行する必要があります。
2007年に発売された初代モデルのiPhoneには、幅の広い30ピンコネクタが採用されていましたが、2012年発売のiPhone 5からLightningに変更。端子が小さくなり、特にリバーシブルになったことで、裏表を気にせず端子を挿せるため、利便性が大きく向上しました。
Lightningの登場から10年が経った今、世の中にある充電可能なデバイスの多くがUSB-C端子を採用しています。それまでmicroUSBを搭載していたAndroidも今はメーカーを問わずエントリーモデルからハイエンドモデルまでUSB-Cが搭載されています。
microUSBからUSB-Cに移行したことで、ケーブルや端子は大きくなったものの、Lightningと同様に便利なリバーシブルになり、USB 3.xと共に転送速度が高速に。USB PDによって急速充電も可能になりました。
iPhoneでLightningの搭載を続けるAppleもMacBookとiPadにはUSB-Cを搭載しており、特に身の回りのデバイスをApple製品で固めている人にとっては、Lightningケーブルを持ち歩くのが面倒なため、今すぐにでもLightningからUSB-Cに移行して欲しいと考えています。
ルール上、iPhone 16までLightningを継続できるものの、Appleは期限を待たずに来年発売するiPhone 15でLightningを廃止してUSB-Cを搭載すると報じられています。
EUで発売するiPhoneに限定されるのか世界中で発売されるのかはわかりませんが、Appleが後者を選ぶことを信じたいです。