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10周年の「Google Chrome」が大幅リニューアル。劇的に使いやすい新デザイン、パスワードの使い回し防止も

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Yusuke Sakakura公開日:2018/09/05 6:45
10周年の「Google Chrome」が大幅リニューアル。劇的に使いやすい新デザイン、パスワードの使い回し防止も

2008年の正式公開から10周年を迎えたウェブブラウザ「Google Chrome」の大規模なリニューアルが発表された。PCはもちろん、iPhone/iPad/Androidに提供されているスマートフォンアプリも大幅に刷新される。

今回のリニューアルでは、見た目の変化だけでなく、検索バーとアドレスバーを兼ねたオムニボックスやパスワード管理機能も大幅にアップグレードされている。

劇的に使いやすくなった新しいデザイン

劇的に使いやすくなった新しいデザイン

新しいGoogle Chromeでは、PC・Android・iOSといったすべてのプラットフォームにおいて新しいカラーリングと新しいアイコンが導入され、全体的に丸みのあるデザインが特徴的だ。

iOS版のChromeでは高速なブラウズを実現するためにツールバーが下部に移動している。画面が縦長になった「iPhone X」では画面上部にあるツールバーに指が届きにくく不便だったので理にかなった変更だ。ツールバーに配置されるボタンも大きく変わった。オムニボックス専用のアイコンが配置されたことで、思いついた検索ワードをすぐに入力したり、後述するオムニボックスのアップグレードによって天気やスポーツの結果もスムーズに調べられる。

さらに、タブの切り替えや最近使ったタブの表示、ブックマーク、履歴などにもすばやくアクセスできる。また、タブ画面はこれまでの縦並びから横2列のタイル上に並ぶように変更され、より多くのタブを確認できるようになった。

純正ブラウザのSafariとは比べ物にならない使いやすさが実現されている。

New Google Chrome - ツールバー New Google Chrome - オムニボックス New Google Chrome - タブ

PC版ではタブの形状が台形からラウンドデザインに変更され、サイトのアイコンが見やすくなり、多くのタブを起動していても表示したいタブまたはサイトにスムーズに切り替えられるようになった。また、大きなブーイングを食らった右上にユーザー名が表示される仕様も変更されている。

New Google Chrome - PC

使い回しを防ぐ優れたパスワード管理機能

使い回しを防ぐ優れたパスワード管理機能

パスワードを使いまわしてアカウントを乗っ取られたという被害は一向に減らない。パスワードの使い回しは「めんどくさがり」なので自業自得だが、Google Chromeはそういった人にもパスワード管理機能によって手を差し伸べてくれる。

これまでのバージョンにもパスワード管理機能は備わっていたが、新しいChromeにはアカウントを作成する際に強力なパスワードを提案し、Googleアカウントに保存する機能が追加された。スマートフォンで同じGoogleアカウントにログインすれば、パスワードを自動で入力してくれるため、使い回しを防ぐことも可能だ。さらに、これまでよりもパスワードや住所、クレジットカード番号を正確に自動入力できるなど、よりカンタンに、より安全にパスワードが管理できる。

検索せずに直接結果が得られる新しいオムニボックス

検索せずに直接結果が得られる新しいオムニボックス

Google Chromeの特徴のひとつでもある検索バーとアドレスバーを統合した「オムニボックス」もアップグレードされた。

新しいChromeではオムニボックスにワードを入力するだけで、有名な人物やスポーツの結果、天気予報、外国語の翻訳をボックスに直接表示してくれる。メールやブログ、TwitterなどChromeで文章を入力している時にちょっとした調べ物をしたい時に表示しているタブを変えずにそのまま検索できる機能は非常にありがたい。

また、多くのタブが起動していると表示しているサイトが重複していることも多々あるが、同じページにアクセスしようとすると、すでにタブが開かれていることをオムニボックスが教えてくれる機能やGoogleドライブ上のファイルを検索できる機能も追加される。

圧倒的なブラウザ「Google Chrome」

冒頭で書いたとおり「Google Chrome」は2018年9月で10周年を迎えた。当時はマイクロソフトのIEが60%のシェアを獲得するなど牙城を築いていたのに対し、Chromeは公開から約1ヶ月でわずか0.03%のシェアしか獲得していなかった。

ただ、シンプルなデザインや、高速なブラウザ起動、WebKitによる高速なレンダリング、V8エンジンによる高速なJavaScriptの実行、各タブをそれぞれ別のプロセスで管理することで実現した安定性、各タブをサンドボックス化することで悪意ある攻撃が他のタブに及ばない安全性、アドレスバーと検索バーの統合したオムニボックス、そしてアドオンなどいくつもの魅力的な機能によってIEを含めたその他ブラウザのユーザーを吸収し現在は60%を超えるシェアを獲得している。

IEにはFirefoxなどライバルの存在もあったが、今、Chromeのライバルはなく、当時のIEを凌ぐほどの存在になっている。今回の10周年アップデートを見てもChromeを超えるブラウザはなかなか出てこないだろう。

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