6月11日、Googleがベータ版Android 11の配信を開始した。
3日に開催予定だったオンライン限定イベント「The Beta Launch Show」にてベータ版の発表と提供を開始する予定だったが、全米に発展した抗議デモを受けて“今は適切なタイミングではない”として延期され、ベータ版の配信開始と共にイベントの中止が発表されている。
Android 11のテーマ
Android Developers BlogでAndroid 11のテーマと特徴が紹介されている。テーマはPeople、Controls、Privacyの3つだ。
Peopleはコミュニケーションにフォーカスしたもので、最も重要な人を認識して優先順位をつけられるOSの開発を目指したとしている。
最大の変更はBubblesで、何か別のアプリを開いている時に泡のような円形のアイコンが表示され、タップすると画面を移動せずにそのままメッセージやチャットのやり取りができるというもの。
また、通知から優先順位を設定することで重要な人物との通知が上部に表示されるオプションも追加される。
Controlsは、スマート家電とBluetoothアクセサリを簡単に制御することにフォーカスしたもので、電源ボタンを長押しすると新しいコントロールパネルが表示され、照明や鍵、サーモスタットなどの操作が可能になる。
通知画面にはメディアコントロールが表示され、再生中の動画や音楽の出力先をスマートフォンのスピーカーからヘッドフォン、スピーカー、テレビなどに簡単に切り替えることができる。
Privacyはユーザーのプライバシー保護を目的としたもの。
最大の変更は「ワンタイムパーミッション」の導入で、アプリが現在地情報やカメラ、マイクなどプライバシーに関わるアクセス権を要求するときの選択肢に“今回のみ”が新たに追加された。次回以降はもう一度アクセス権が要求される。
また、アプリケーションを長時間使用していない場合もアクセス権がリセットされるとのこと。
Android 10で導入されたプロジェクトMainlineの対象モジュールも2倍に拡大する。プロジェクトMainlineはGoogle PlayからOSのコアコンポーネントをアップデートできる機能。Androidメーカーがシステム全体をアップデートする必要がなくなることで常に最新の状態にキープできる。
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