Googleが2020年5月に追加した新型コロナウイルスの接触通知システムをAndroidから削除しました。
接触通知システムはBluetoothを使用し、新型コロナウイルスの陽性反応が出た感染者との接触をプライバシーを確保しながら通知するもの。
日本ではAppleとGoogleが提供するAPIをもとに開発されたCOCOAアプリを通じて利用できましたが、同アプリは2022年11月に機能が停止されていました。
近いうちにiPhoneからも削除か
接触通知システムAPIで開発されたCOCOAは無症状の段階で感染を疑い、保健所のサポートをいち早く受けられることから感染拡大防止に繋がるとして2020年6月にリリースされました。
接触通知システムとCOCOAは巨大テクノロジー企業と政府が連携した大がかりな取り組みでした。
しかし、通知が来るまで正しく動作しているのか、効果を実感できず(少なくとも筆者は利用が停止されるまで一度も通知を受け取らなかった)、リリースから8ヶ月後にはAndroidにおいて接触通知が届かない不具合が発覚。致命的と言える不具合によってシステムの信用性が大きく失われました。
その後、陽性者の全数把握の見直しに伴い機能停止に。機能停止後も定期的な処理が動作し、わずかな通信量と電池消費が継続することからCOCOAを提供する厚生労働省が呼びかけていました。
新型コロナウイルス自体はまだ続いていますが、マスクは必須アイテムではなくなり、スマートフォンの顔認証で画面ロックを解除できるように。COCOAの機能もすでに停止し、接触通知システムを利用している人がいないことから削除による影響はありません。
なお、iOSの最新版であるiOS 17.1には、接触通知が搭載されていますが、Androidから消えたことを考えると近いうちにiPhoneの設定画面からも消えることになりそうです。
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