
Googleは、GeminiやGoogleアシスタントを起動するための合言葉として「OK Google」と「Hey Google」を提供しています。
すでに、Geminiが標準の音声アシスタントに変更されており、OK Googleとあまり結びつかないものになっていますが、Googleはもっと関連性の高い新たな合言葉の提供を検討しているようです。
Hey Gemini
9to5GoogleがGoogleアプリを解析したところ“「Hey %1$s」をオンにしてGemini Liveと話すことができ、「Hey Google」では、音声でクイックアクションや情報を取得できます。”というメッセージを発見したと報告しています。
%1$sは仮置きのコードです。このメッセージのキーが「assistant_suw_gemini_hotword_consent_screen_subtitle」となっていることを考えると、Geminiの可能性が高いでしょう。
ほかにも、最適化のために声から使用する人を特定する「Voice Match」が必要になることや、Hey GeminiとHey Googleで何が違うのか、GeminiがHey GoogleまたはHey Geminiに似た音を認識して誤起動する可能性があること、合言葉なしでもGeminiが利用できることを説明するメッセージが発見されています。
つまり、GoogleはHey Geminiと話せば、Gemini Liveをクイック起動でき、Hey Googleと話せば、これまでどおりGoogleアシスタントやGeminiを起動できることを検討している可能性があります。
Hey GeminiはProject Astra限定?
現在、Gemini Liveを起動するには、OK Googleと話したあと、Gemini Liveのアイコンをタップする必要がありますが、今後は新しい合言葉「Hey Gemini」でクイック起動できる可能性があります。
専用の合言葉によって、Gemini Liveとの距離がさらに近づくはずです。
ただし、この新しい合言葉は、一部のモバイルデバイスで利用できるようです。9to5GoogleはProject Astraを搭載したGemini Live用の合言葉ではないかと予想しています。
Project Astraは、単純な応答に留まらず、ユーザーの要望を理解して解決に導くAIエージェントです。
例えば、昨年のGoogle I/Oでは、周囲の状況や物をスマホのカメラを通してリアルタイムに識別・記憶することで、どこに行ったかわからなくなったメガネの場所をAIが教えてくれるデモが披露されています。
また、昨年末に公開されたデモでは、アパートに入る際に必要な暗証番号をメールから検索して、再入室のために記憶するよう依頼したり、服のタグをカメラにかざして正しい洗濯方法を教えるよう依頼するシーンが紹介されていました。

こういった利用シーンを想定した場合、Geminiを経由するのではなく、Gemini Liveに直接アクセスできた方が便利なはずです。
なお、Gemini Liveの画面共有やライブ動画ストリーミング機能といったProjeact Astraの機能は、今後数ヶ月以内にGeminiアプリに導入されると案内されています。
同じタイミングでHey Geminiが提供されるかもしれません。
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