「iOS 13」ベータ版をインストールする方法
Yusuke Sakakura

Yusuke Sakakura
ブログメディア「携帯総合研究所」を運営しています。学生時代に開設して今年が16年目。スマートフォンの気になる最新情報をいち早くお届けします。各キャリア・各メーカーの発表会に参加し、取材も行います。SEの経験を活かして料金シミュレーターも開発しています。

Appleが日本時6月4日に開催した開発者向けのイベント「WWDC 2019」で、2019年秋に配信予定の「iOS 13」を先行発表しました。イベント直後には開発者向けにベータ版が公開されています。
早速、iPhone/iPad/iPod touchなどのiOSデバイスにベータ版の「iOS 13」をインストールしたので画像付きで導入手順を詳しく紹介します。なお、iOS 13の新機能・変更点はこちらの記事でまとめています。
「iOS 13」の対応機種
「iOS 13」をインストールできるiPhone/iPad/iPod touchは以下のとおりです。手元に対応機種がなく興味本位や開発などでベータ版の「iOS 13」を試しに利用したいのであれば、先日発売されたばかりの新しいiPod touchを購入するといいかもしれません。
なお、ベータ版は動作が非常に不安定でゲームアプリなどはまずプレイできないと思っておいた方が良いです。再起動や強制終了、フリーズなどを繰り返すこともあるため、日常で使っているiPhone/iPad/iPod touchにインストールすることはおすすめできません。
- iPhone SE
- iPhone 6sシリーズ
- iPhone 7シリーズ
- iPhone 8シリーズ
- iPhone X
- iPhone XR
- iPhone XSシリーズ
- iPad Air2以降のモデル
- すべてのiPad Pro
- 第5世代以降のiPad
- iPad mini 4以降のモデル
- iPod touch(第7世代)
バックアップを取る
ベータ版の「iOS 13」をインストールしてから「iOS 12」に戻すと初期状態にリセットされてしまいます。元の状態に戻すにはバックアップが必要になるので、ベータ版をインストールする前にかならずiPhone/iPad/iPod touchのバックアップを取っておきましょう。
バックアップの手順は以下の記事で詳しく解説しています。
デベロッパープログラムに登録
ベータ版の「iOS 13」は年額11,800円のデベロッパープログラム「Apple Developer Program」に登録している開発者に対してのみ提供されています。アプリを作らなくても同プログラムに登録するだけで開発者になることが可能です。
「Apple Developer Program」には以下のリンク先から登録できます。現在はすべて日本語に対応しているため迷うことなく登録できるはずです。
ベータ版「iOS 13」をダウンロード・インストール
「Apple Developer Program」への登録が完了したらベータ版の「iOS 13」をダウンロード・インストールします。
ベータ版のダウンロードおよび導入方法は2通り用意されていて、1つはiPhone/iPad/iPod touchだけでベータ版「iOS 12」をインストールできるプロファイルを使った方法。
もうひとつはMacやiTunesが必要になるリストアイメージを使った方法。この記事では両方の導入方法を説明します。
プロファイルを使って「iOS 13」を導入
MacやWindows PCといったパソコンを使わずにiPhone/iPad/iPod touchだけで「iOS 13」をインストールしたい場合は「Configuration Profile」を利用するのがオススメ。最も簡単なベータ版「iOS 13」の導入方法です。
- Apple Developer Programのダウンロードページにアクセス
- Apple IDでログインする
- “Operating Systems”タブでiOS 13 betaを見つけて「Install Profile」をクリック
- “このWebサイトは構成プロファイルをダウンロードしようとしています。許可しますか?”が表示されたら「許可」をタップ
- プロファイルがダウンロードされたら「閉じる」をタップ
- 設定画面を起動して「プロファイルがダウンロードされました」をタップ
- 画面右上の「インストール」をタップ
- パスコードを入力する
- 利用規約に承諾して画面右上の「インストール」をタップ
- さらに「インストール」をタップ
- “再起動が必要です”が表示されたら「再起動」を選択
- 再起動後、設定画面の「一般」に進む
- さらに「ソフトウェア・アップデート」に進む
- 「ダウンロードとインストール」をタップするとベータ版iOS 13の導入がスタートする
リストアイメージを使って「iOS 13」を導入
Macなどでバックアップを取ってからベータ版「iOS 13」を導入するのであれば、リストアイメージを使用した方法も良いかもしれません。ただし、リストアイメージを使ってダウンロードするには「Xcode 11 beta」もダウンロードする必要があります。
- Apple Developer Programのダウンロードページにアクセス
- Apple IDでログインする
- Xcode betaを導入する
- Apple Developer Programのダウンロードページで「Applications」タブをクリック
- Xcode 11 betaの「Download」をクリック
- ダウンロードしたXcodeを解凍する
- Xcode betaを起動して利用規約に同意したら「Agree」をクリックする
- コンポーネントがインストールされたら完了
- Apple Developer Programのダウンロードページにアクセス
- “Operating Systems”タブでiOS 13 betaを見つけて「View all」をクリック
- ベータ版を導入するiPhone/iPod touchをクリックする
- 400エラーが表示される場合はブラウザを変更して再ダウンロードしてください
- リストアイメージのダウンロードが完了したらMacまたはWindows PCにiPhone/iPad/iPod touchを接続する
- iTunesを起動してMacならOptionキー、Windows PCならShiftキーを押しながら「アップデートを確認」をクリック
- ファイルの選択画面が表示されるためダウンロードしたリストアイメージを選択する
- “iPhoneはiOS 13.0ソフトウェアにアップデートされます。アップデートはAppleにより検証されます。”が表示されたら「アップデート」をクリック。ベータ版「iOS 13」の導入がスタートする。
ベータ版「iOS 13」からiOS 12に戻す
ベータ版「iOS 13」は今年秋の正式リリースに向けて段階的に品質を上げていくため、特にリリース当初は動作がかなり不安定です。
再起動や強制終了、フリーズなどを繰り返すため日常生活で使っているiPhone/iPad/iPod touchにインストールすることはおすすめできません。万が一、戻したい場合は以下の記事を参考にしてiOS 12に戻してください。
UPDATE:2019/06/18 10:00iOS 13 ベータ2版のリリースと共にプロファイルも公開されました。