2020年4月、任天堂が提供するネットワークサービス「ニンテンドーネットワーク」にて不正ログインが発生。任天堂は約16万件のアカウントが被害にあったおそれがあると発表されました。
不正ログインによってソフトを不正購入されたり人情報が流出した可能性があります。
また、Wii Uと3Dで使用するニンテンドーネットワークと連携が可能な、Nintendo Switchやスマートフォンで使用するニンテンドーアカウントにも連携機能を利用した不正ログインも確認されました。
こういった不正ログインやアカウントの乗っ取り行為を防ぐために有効な方法が2段階認証です。この記事ではニンテンドーアカウントで2段階認証を設定するやり方を解説します。
目次
ニンテンドーネットワークに大規模な不正ログインが発生
任天堂の発表によると、2020年4月上旬ごろから「ニンテンドーネットワークID」に不正ログインと思われる現象が発生していたとのこと。
対象のアカウント数は約16万件と大規模な不正ログインです。
不正ログインは悪意のある第三者が、なんらかの手段で不正に入手したログインIDとパスワードを使用したとのことで、パスワードを使いまわしていた人が不正ログインを受けたことになります。
前述したとおり、Wii Uと3Dで使用する「ニンテンドーネットワーク」との連携機能を利用して、Nintendo Switchや「どうぶつの森ポケットキャンプ」や「マリオカートツアー」など、スマートフォンゲームで使用する別のサービス「ニンテンドーアカウント」に不正ログインがあったことも確認されています。
被害内容はニンテンドーネットワークIDに登録しているニックネームや生年月日、国/地域、メールアドレスと、ニンテンドーアカウントに登録している名前、生年月日、性別、国地/地域、メールアドレスが第三者に閲覧された可能性があるというもの。
最も重要なクレジットカード番号が閲覧された可能性はないものの、マイニンテンドーストアやニンテンドーeショップにて、残高や登録済みのクレジットカード、PayPalを不正に利用される可能性があります。
なお、任天堂はニンテンドーアカウントに身に覚えのない購入履歴があるなどの被害が確認された場合は個別に調査した上で、購入を取り消す対応を行うとのこと。
不正ログイン被害を受けて任天堂は、ニンテンドーネットワークIDとニンテンドーアカウントの連携ログイン機能を廃止し、不正ログインされた可能性のあるIDやアカウントに対して、パスワード初期化を順次実施すると案内。
パスワードを初期化したユーザーに対して、パスワードの再設定とその際に他のサービスで使用しているパスワードを使いまわすことを避けること、ニンテンドーアカウントに2段階認証を設定することをお願いしています。
不正ログインに有効な2段階認証とは?
2段階認証はアカウントにログインする際に、IDとパスワードに加えて、本人しか受け取れない認証コードを要求する厳重な認証方法で、アカウントの乗っ取りや不正ログインに非常に有効な手段です。
認証コードは30秒ごとに変更されるため、IDやパスワードのような総当り攻撃は効果がありません。利用するサービスによって、認証コードの受け取り方法はいくつか用意されていますが、ニンテンドーアカウントの2段階認証では専用のアプリで認証コードを受け取れます。
ニンテンドーアカウントに2段階認証を設定する
2段階認証が利用できない場合はどうする?
アプリ上で受け取る認証コードを受け取れない場合は、2段階認証を設定したアカウントにログインできません。
再度、ログインするには以下の手順で任天堂に問い合わせる必要があります。
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