Googleが予告していたとおり2018年1月1日からAmazonのストリーミングデバイス「Fire TV」でYouTubeが視聴できなくなった。実際にFire TVを起動してメニューからYouTubeを選択しても視聴できなくなっている。
ただ、AmazonはGoogleの視聴制限に屈することなく、Fire TVで利用できるブラウザを提供することで引き続きFire TVでYouTubeが視聴できるようにしている。この記事では、Fire TVで見られなくなったはずのYouTubeを見る方法を詳しく解説する。
Fire TVでYouTubeが視聴できなくなった理由とは?
YouTubeやAmazonプライムビデオ、Netflix、Huluといった動画見放題サービスをテレビの大画面で見ることができるストリーミングデバイスはAppleやGoogleがAmazonよりも先に参入し、Amazonのオンラインストアでも販売していたが、2014年にAmazonがFire TVの販売を開始すると、Apple TVとGoogle Chromecastは販売が停止されてしまった。
独占禁止法に抵触する内容だが数年間動きはなく、ようやく2017年になってAppleとAmazonの関係が友好的になり、AmazonプライムビデオがApple TVに対応、さらにAmazon.comでもApple TVの販売が再開された(現在でも日本のAmazon.co.jpでは販売が再開されていない)。
一方、GoogleはAmazonとの関係を修復することなく、AmazonプライムビデオはChromecastに非対応のまま、Amazon.coでも販売を停止したままの状態。ついにGoogleも堪忍袋の緒が切れたのか2018年1月1日からFire TVでYouTubeが視聴できなくなると発表し、サポート端末のページからもFire TVの記載を削除した。
これまでの報道では間もなくAmazon.comでChromecastの販売が再開されると報じられているが、2018年1月1日までに再開されることはなく告知どおりFire TVでYouTubeが見られなくなってしまった。
ただ、GoogleがYouTubeの視聴制限をかけたのはFire TV向けのYouTubeアプリのみ。これを受けたAmazonはFire TV上で動作するブラウザアプリを公開し、ブラウザからYouTubeにアクセスすることで現在はFire TVでもYouTubeを視聴することができる。
Fire TVでYouTubeを視聴する方法
Fire TVでYouTubeを視聴するにはホーム画面などからYouTube.comのアプリを選択して起動する。
前述したとおりYouTubeアプリでは制限がかかって視聴できないが、“YouTubeに直接アクセスするには、お好きなブラウザのリンクを下から選んでクリックしてください。”といったメッセージが表示されるので「SilkでYouTube.comに移動」または「FirefoxでYouTube.comに移動」を選択する。オススメはFirefox、この記事ではFirefoxを選ぶことにする。
ボタンをクリックしたらFirefox for Fire TVのダウンロードページが表示されるので「入手」ボタンをクリックする。
ダウンロードが完了したら「開く」をクリックするとFirefoxが起動する。
Firefoxが起動するとホーム画面が表示されるので「YouTube」を選択する。
すると、YouTubeにアクセスするため「ログイン」ボタンをクリックする。
スマートフォンまたはPCからアクティベートページにアクセスしてFire TVの画面上に表示されているコードを入力する。
無事、アクティベートが完了するとYouTubeにアクセスできる。なお、次回からはYouTube.comのアプリを起動して「FirefoxでYouTube.comに移動」を選択するだけでYouTubeにアクセスすることが可能だ。