今年9月発売が噂されているAppleの新型iPhone(iPhone 13またはiPhone 12s)は、A15チップとProMotionディスプレイを搭載すると噂されている。
待望とされているiPhone向けのProMotionディスプレイは、動画やゲームなどの映像がなめらかに表示されるメリットがある一方で、消費電力の大幅向上による電池持ちの悪化が心配だが、消費電力は最大2割ダウンするそうだ。
昨年は電池持ち悪化を懸念して搭載見送り
昨年、AppleはProMotionディスプレイをiPhoneに搭載することを計画していたが、複数の問題から搭載を見送ったとされている。
問題のうち1つは電池持ちにあったようだ。通常のスマートフォンは1秒間で60回画面を更新するが、ProMotionディスプレイでは更新の回数が倍の120回に増加するため、消費電力も大幅に増える。
消費電力を抑えるための1つの方法は更新数を120回に固定するのではなく1〜120回まで可変させること。ただし、現行のLTPSディスプレイでは可変できないため、専用のLTPOディスプレイの開発が必要になる。
ただ、LTPOディスプレイで電池持ちの悪化が大幅に軽減されるとは考えにくい。
LTPOディスプレイを採用したGalaxy Note20 Ultra 5Gを使用したことがあるが、画面の更新回数(リフレッシュレート)を高レートに変更するとバッテリーが急速に減っていくのを体験している。
DigiTimesによると、iPhone 13 ProではProMotionディスプレイを搭載しても消費電力が15〜20%ダウンするという。理由については言及されていないがMacRumorsはA15チップによるものと予想している。
消費電力ダウンの比較対象が不明だが、iPhone 12シリーズだとすれば朗報だ。
なお、iPhone 13向けのLTPOディスプレイはLTPSディスプレイを供給しているSamsungとLGの2社で、BOEも生産に加わる可能性があるそうだ。
GalaxyスマートフォンでLTPOディスプレイの採用実績があるSamsungに対して、BOEは品質管理テストで何度も不合格になっているとのこと。心配だが量産までに品質基準を満たせば問題はない、満たすことができなければ供給元が減って長期的な在庫不足に繋がる可能性がある。
コメントを残す