Appleが今年秋に発売するiPhone 15シリーズの画像が9to5Macによって公開(1,2)されました。
画像はAppleからアクセサリメーカーに提供されるCADデータを元に作成されたもの。CADデータには、保護ケースなどを作るために端末の大きさや各パーツの距離などが含まれていてiPhoneに限らずCADデータがもたらす情報はかなり正確です。
iPhone 15の画面サイズは6.2インチに大型化?
割安で購入できるiPhone 15における最も大きな変化はダイナミックアイランドの導入です。
ダイナミックアイランドは昨年発売されたiPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxに始めて導入され、これまでのノッチやパンチホールといった何の機能も持たないスペースを有効活用した新しい前面デザインです。
例えば、時計アプリから離れて料理のレシピを見ている間でもタイマーの残り時間を表示したり、iPhoneのバッテリーが20%および10%に低下した時に邪魔なポップアップウィンドウを表示せずにダイナミックアイランドで表示するなど、キラーにはなっていませんが、地味に便利な機能を提供してくれています。
iPhone 15の画面サイズは6.1インチから6.2インチに大型化するようです。画面サイズの変化に合わせて本体の大きさが変わるのかはわかりません。
一方、高額なProモデルはベゼルを狭くすると報じられています。これによって画面サイズが大きくなる、または本体サイズが小さくなることが予想されますが、9to5Macによれば本体サイズが数mm小さくなるとのこと。
昨年は4つのコーナーの曲がりを大きくすることで片手持ちがかなり快適になりましたが、本体サイズが小さくなるiPhone 15 Proは昨年にも増して片手操作が楽になるはずです。
なお、CADデータを元に作成された画像が公開されると、端末の大きさも合わせて公開されるのが普通ですが、不思議なことに9to5Macは具体的なサイズを一切公開していません。
今年はデザイン変化の時期と噂されています。
iPhone 12シリーズからフルフラットなフレームが採用されていますが、iPhone 15シリーズのフレームは14インチまたは16インチのMacBook Pro、M2 MacBook Airのようにカーブしていることが確認できます。
なお、フレームの側面に配置される音量ボタンおよび電源ボタンは、iPhone SEのホームボタンのように凸凹と振動によってボタンの押し感を再現する感圧式に変更すると報じられており、9to5Macはマナースイッチも感圧式に変わる可能性が高いと伝えています。
背面に搭載されるメインカメラはiPhone 15がデュアルレンズを継続し、遠くの被写体を綺麗に撮影できる望遠レンズや高速高精度なオートフォーカスや高度なARで活躍するLiDARスキャナーは今年も高額なProモデルに限定されます。
本体の厚みは変わらないものの、Proモデルは煙突のようにカメラレンズが大きく本体から突き出ていて、カメラの性能および画質にも大きな差が出ることが予想されます。なお、カメラの突き出しはこれまでよりも強まっているため、今年もカメラの大幅な性能アップが期待できます。
今年最も注目を集める仕様変更はLightningの廃止とUSB-Cへの移行でしょう。
Appleは初代iPhoneからiPhone 4sまで30ピンDockコネクタを採用、iPhone 5からiPhone 14までLightningを採用するなど、独自端子を採用していましたが、EUの法改正によってついに終わります。
懸念はAppleがMFi認証をUSB-Cにまで持ち込もうとしていること(現段階では噂に過ぎない)です。
LightningではMFi認証のICチップを搭載していないアクセサリの使用を制限することがあります。AppleがMFi認証を取得していないアクセサリの使用を禁止するようなハードな制限をかけるのか、転送速度や充電速度を抑えるソフトな制限をかけるのかはわかりませんが、いずれにしてもユーザーが歓迎するものにはなりません。